さくらもちさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

ブラケットの破損について

どうぞ宜しくお願い致します。上下裏側矯正をして半年になります。ワイヤー交換の際に非常勤のドクターがブラケットを無理にこじ開けてブラケットが閉まらないようになりました。院長がそれを見て、これでは使えないと仰せになり小さなゴムのような物で止めていました。今後もそのブラケットを使い続けても治療に差しさわりはないでしょうか?閉まらない物は1つだけではなく複数あるように思います。※一部内容を修正・割愛しました(運営部)

読ませていただきました。

ブラケットを交換して頂くのがベストだと思いますが、それほど問題はないかと思います。細かい事を記載すると交換して頂いた方がよいです。

まずブラケットには色々な構造の物があります。おそらくセルフライゲーションというタイプの物をお使いになっているのではないでしょうか?ワイヤーを入れるとシャッターを閉めるようにしてワイヤーを保持しているタイプだと考えられます。歯はそのワイヤーをガイドにして動いていきます。些細な事を気にするとそのワイヤーとブラケットには摩擦がない方が加えた矯正力にはロスがありません。摩擦でわずかですが失われる力もあるという事です。その仕組みが壊れたからゴムで代用したという事です。その摩擦がもっとも多いのがそのゴムリングでとめる場合です。ゴムは滑りにくくします。自転車が止まるのにブレーキをかけるとその摩擦で止まるのと同じ仕組みです。

気になるのはその程度の事です。摩擦によって失う分は少し余分に力を加えれば十分対応できます。それほど結果に影響するような事ではありません。

治療に影響がでるようなら取り換えているはずです。実は私個人は金属アレルギーの患者様以外にはゴムリングは使用していません。それ以外にも理由があります。

治療が成功する事を祈っています。
  • さくらもち(39歳 女性 会社員 )
  • 2018年04月06日14時49分
福井先生

丁寧に分かりやすく教えて下さり本当に有難うございます。
治療にさほど影響がないとの事で安心致しました。
院長先生に相談してみようと思います。
この度はどうも有難うございました。
さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

結論から申しますと、治療には問題ないと思います。

お話から察するに、質問者さんの歯に装着してあるブラケットはセルフライゲーションタイプと呼ばれるもので、本体にクリップのようなものがついていてそれを開け閉めすることでワイヤーの脱着をするタイプのものだと思います。

クリップが閉まらなくなると、ワイヤーがブラケットに固定できないということになりますが、セルフライゲーションタイプ以外のブラケットでは、小さなゴムや細い針金でワイヤーをブラケットに固定するのが普通ですので、質問者さんのようにクリップが壊れた場合には、その部分だけ普通のブラケットになったというイメージしていただければ良いと思います。

特に裏側矯正で使うセルフライゲーションタイプのブラケットでは、クリップが壊れていなくてもワイヤーが抜けないように小さなゴムで留めたりすることもよくあります。

治療において何か疑問があるときは、担当医に質問してみるのが一番です。ご検討下さい。
  • さくらもち(39歳 女性 会社員 )
  • 2018年04月06日14時52分
齋藤先生

素人にも分かりやすく丁寧に教えて下さり本当に有難うございました。
治療に影響がないとの事で安心致しました。
仰せの通り、疑問に思う事は院長先生に相談致します。
この度はどうも有難うございました。
さくらもち様

アクイユ矯正歯科クリニックの能村と申します。
おそらくセルフライゲーションタイプのブラケットを使用しているのだと思います。裏側矯正のセルフライゲーションブラケットも様々なメーカーが発売しているので全てを存じているわけではありませんが、表側、裏側問わずセルフライゲーションブラケットの蓋が閉まらなくなることはままあることではあります。特に、治療の中盤以降、ワイヤーが太くなるとなおさらです。
その場合、ブラケットを新しく付け直すこともあるでしょうが、あまり頻繁に付け直していると治療が進みませんからさくらもち様をご担当しておられる先生のように輪ゴムで止めることもあります。
そもそもセルフライゲーションタイプのブラケットでなければ全てのブラケットを輪ゴムで止めるわけですからしっかり輪ゴムで止めていれば治療に支障はないはずです。本来ならば簡単に壊れないものをメーカーが作ってくれれば良いと思うのですが、残念ながらそのようなものは見たことがありません。
セルフライゲーションブラケットは治療する側からすると蓋を閉めればワイヤーを結紮することができるので治療時間の短縮に繋がりますが、ただでさえ小さなブラケットの中に複雑な機構を組み込んでいるので壊れやすいという短所もあります。一応輪ゴムで止めることができるような構造になってはいますが、セルフライゲーションではない、一般的なブラケットに比べると結紮に時間がかかりますから一長一短といったところですね。
  • さくらもち(39歳 女性 会社員 )
  • 2018年04月09日10時10分
能村先生
大変分かりやすくブラケットの構造を教えて下さり有難うございます。
気になった事があるのですが、非常勤のドクターが先日ワイヤー交換する際にブラケットが中々開かずに1時間半かけても結局出来ませんでした。院長に変わりましたら他の患者さんを診ながらで1時間で終わりました。 ブラケットがなかなか開かないという事もよくある事でしょうか?院長もなかなか開かないと仰せで苦戦されていたように思います。

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