たんぽぽさんの相談

カテゴリ:その他

治療方針について

  • 投稿者 たんぽぽ さん [21才 女性 会社員] 2018/04/24/ 07:51
  • カテゴリー 成人矯正 その他 治療前
  • お悩みの歯 上あご右5番 上あご左2番 上あご左5番 下あご右2番 下あご右5番 下あご左2番 下あご左5番

現在先天性欠如歯が8本あり治療を始めるために矯正歯科に通い始めました。先生から簡単に聞いた説明ですと歯列矯正をした後に空いた隙間をインプラントかブリッジで補うというものでした。最初は私もそのつもりでしたがいざとなると不安です。できれば人工な物を入れずに自分の歯だけで並べたいです。上あご左2番が欠如しています。他にも第2小臼歯に乳歯が残っているのであまり歯は動かせませんしこの乳歯はできるだけ抜かずに大事に取っとこうと思ってます。上あご右2番が矮小歯で少し隙間があり前歯二本が少し出っ歯気味でこちらも少し隙間があって左2番欠損で犬歯がある感じです。側切歯欠損のため前歯が正中ずれです。正中ずれ治りませんが矮小歯に被せ物をして少しでも隙間を無くし前歯が出ているのを引っ込めさせ前歯と前歯の隙間はコンポジットレジンなどで埋めるだけで良いと私は思っているのですがどうでしょうか?

読ませていただきました。

6歯以上の先天欠如での矯正治療は健康保険の適応になります。おそらく矯正歯科に通われているのならご存知だと思います。

隙間を閉じる矯正治療は、実はでこぼこを治療するよりも難しいです。どこに隙間を集めて人工物を減らすという事をします。矯正歯科医も歯科医です。かならずそれを考えます。現在はブリッジよりもインプラントで隙間をなくす事をお勧めします。ブリッジは前後の歯を削る必要があります。元々その歯が虫歯などで修復されていればブリッジでもよいかもしれませんがそうでない場合はインプラントの方がよいです。歯は削れば傷つきますし、寿命も短くなります。なるべく避けたいものです。

担当医とよくご相談ください。一般治療に関しても矯正歯科医は自分ではおこないませんがよく知っています。

治療が成功する事を祈っています。
8本の先天欠如、多数歯欠損ということですので、もともとなにかしら補綴処置(インプラントやブリッジなど)が必要な状況のことが多いのではないかと思います。
不正咬合のままだと補綴するにも条件が悪い場合が多く、そのような場合には矯正治療で歯列の状況を整えてから補綴をしたほうが、より良い補綴物(形が良い、噛み合わせがよい、他の歯の負担が少ない...など)にできますし、結果的に補綴する歯の本数を減らせる場合もでてきます。
一方、補綴を必要とするような不正咬合を中途半端な方針で治療をしてしまうと、将来に再治療を必要としたり、また他の部分を追加で治したいというような希望が出てきたときに、大幅なやりなおしが必要な場合もでてきます。
多数歯欠損を伴う不正咬合の矯正治療では何通りか治療の仕方が考えられることが多いので(もちろん患者さんの望まない過剰な治療にならないように、ということも大切ですけれども)60歳、70歳...という長期的な視点でみても、歯科治療として理にかなっている治療方針を選択することが重要です。
今回はできるだけコンパクトな治療がご希望だとして、将来に万が一、やっぱりもう少しきれいに治したい、というような希望がでてきた場合、補綴処置の部分まで大幅にやり直さなければいけなくなる場合もあります。長い間には口の中の状況も変わってきますし、また、患者さん自身のご希望が変化していくこともよくありますので、将来的なことを含め治療の内容や順番を考えておく、ということも必要になるわけです。
矯正治療だけでなく色々な補綴処置の方法など、いずれもメリットとデメリットの両方がありますから、それぞれの選択肢の特徴や事情を把握できるように、担当医としっかりご相談されてください。

最後に(指定医療機関に限られますが)6歯以上の多数歯欠損では健康保険が適用となります。多数歯欠損ではそういった制度の利用で矯正治療にかかる出費を多少でも抑えられるようになっていますので(その分というわけではありませんが)補綴処置が必要な状況なのであればそういったところまで、将来を見据えた方針でこの機会にしっかりと治療をされることをお勧めします。

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