つむぎさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

埋伏犬歯について

もうすぐ12歳になる娘の上顎両側埋伏犬歯について相談です。犬歯は現在、2番の歯根部に重なるように(唇側)にほぼ水平埋伏していますが、乳犬歯がないため、前1.2番はすきっ歯の出っ歯になっています。医師からは犬歯を無いものとして、歯茎内(歯槽骨内?)に残したまま歯列を整える治療を提案されました。犬歯の配列スペースがあまりなく、健康な4番を抜かないと開窓牽引は困難なようです。矯正中の2番目の歯根吸収が心配でしたので、犬歯の抜歯後の矯正について相談致しましたが、抜歯の際に2番目の歯根を傷つける可能性もあり、あまり抜きたくないとのことでした。
犬歯がかなり深い位置の埋伏でしたら、私も大丈夫かなと思えますが、動かしてみないと何とも言えないと言われ、不安です。矯正中にレントゲンで確認しながら整えて行かれるようですが、矯正中に犬歯が思わぬ方向に進んでしまわないか、異所萌出したらどうなるのかなど不安が絶えません。転院も一時考えましたが、田舎に住んでおり、2、3時間以上かけないと、高度医療にはたどり着けません。治療開始前に再度相談の場を設けて頂き、その時は納得して帰宅しましたが、また不安になるの繰り返しです。何かよいアドバイスがありましたら、よろしくお願い致します。

御相談内容拝見いたしました。


つむぎ様がお考えの高度医療というものはどういったものでしょうか?
残念ながらどんなに大きい大学病院などにいかれても、同じような治療方針になる可能性が大きいです。

ただし、CT撮影を行えば実際の埋伏の状況がわかりますので、治療に大いに参考にはなります。

アドバイスをさせていただくとしたら、
埋伏犬歯の抜歯が可能かどうかの判断を口腔外科の専門医にお聞きになる方がよろしいかと思います。


  • つむぎ(11歳 女性 学生 )
  • 2018年06月30日16時30分
濱田先生、早速のお返事ありがとうございます。
高度医療とは、先生方がHPに症例として、掲載なさっている開窓牽引や移植、顎関節症の手術のようなことを思ってこちらに記入させていただきました。娘と同年齢の同じような歯列が綺麗になっていくのを拝見して、他職種連携や複数の医師体制で治療が可能な矯正クリニックや大学病院が近くだったらなと思うことが多く、葛藤もありました。こちらでご意見を伺うことができ、とても参考になりました。ありがとうございました。
読ませていただきました。

記載している内容はよくわかります。犬歯は深い位置にあれば問題はありません。もし将来異所萌出してくれば出てきた時点で抜歯すればよいです。その時は2番目の歯を痛める事はありません。どこかに出てきてくれた方が容易に抜歯できます。

記載されている内容は正しいと思います。深い場所におそらく横に寝たような状態で埋伏していると思います。牽引が可能であれば4番目を抜歯して犬歯を牽引するのですが、深い場所にあると牽引は不可能です。また抜歯によって2番目の歯根を傷つける事があります。これだと抜歯できません。担当医は妥当な判断です。

CTを撮影すれば三次元的な位置を確認できます。これだともっとはっきりとした判断ができます。

治療が成功する事を祈っています。
  • つむぎ(11歳 女性 学生 )
  • 2018年07月01日11時29分
福井先生、お忙しいところ、ご返信くださり、ありがとうございます。埋伏犬歯を残したままの治療法も一般的にあるようなので、少し安心致しました。
ただ、犬歯の先(口唇側)と2番目歯根が重なっているのですが、深部埋伏として捉えてもよろしいでしょうか?歯を動かしてみて、動かなかったら衝突して、2番目が駄目になってしまわないですか?駄目になった際はブリッジという案もありました。上顎を広げて牽引してくる方法は諦めないといけないですか?
ご返信ありがとうございました。

埋伏犬歯は中に埋まっている場合は感染する可能性はないのでそのままにしておいても大丈夫です。2番目(側切歯)との距離はやはりCTがもっともよいです。

おそらく担当医は最悪の事を想定して話をしたのでしょう。それは私もそうします。患者様には最悪の事態、例えばブリッジにすると言ったような話です。それを患者様に伝えておかなければなりません。

埋伏している犬歯ですが外側から触れる事はありませんか?歯茎の所が腫れてここに犬歯がある事がわかるのならCTがなくても位置の確認はある程度はできます。牽引も行いやすいです。しかし、表層から犬歯の存在がわからないのであればやはり深い位置にあると思います。この犬歯を牽引するには口腔外科医が開窓して装置を接着する必要があります。


CTの撮影をお勧めしますが、担当医の先生は矯正治療の検査で横顔のレントゲン写真(側面頭部X線規格写真、セファログラム)と正面頭部X線規格写真、さらに歯の全体を見るためのオルソパントモを撮影しているはずです。これらのレントゲン写真は方向を変えた物です。これらを総合的に見ればある程度の3次元的な位置決めはできます。すでにこれを考慮して話をされていると思います。

長文になりました。すみませんでした。治療が成功する事を祈っています。

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