しずくさんの相談

カテゴリ:抜歯治療との違い

抜歯か非抜歯どちらでもいいと言われた場合

マウスピース専門医での矯正。現在左下456のブリッジ(5番欠損)、右上4番欠損でそこを塞ぐためともともと歯並びの悪さがあり矯正を始めることになりました。装置はマウスピースです。骨格性非対称もあるため、ドクターからは「非抜歯でマウスピース矯正後、左下5番と右上4番にインプラントなりブリッジをしたりするか、あるいは対称にもう2本抜いてマウスピースで詰めながら揃えるかどちらにしますか?」と聞かれています。左右のズレを少しでもよくするのなら抜歯矯正だけど時間がかかる、見た目をよくするなら非抜歯でも十分。と言われています。抜歯の場合マウスピースだとかなり大変なので他の装置も併用するそうです。
もともと出っ歯ではありませんが下顎が引っ込んでいるため少し歯が出てるように見えます。歯は小さいです。ドクターは健康な歯を少しでも抜きたくないから出来るだけ非抜歯を勧めてきますが、治療終了後上4番にブリッジをすることを考えると自費のため費用も高額です。(インプラントは考えていません)この場合はどちらが最善でしょうか?また、どっちの場合も見た目は大差ないと言われましたが本当でしょうか?抜歯矯正は老けるとも聞いてビビっています。

読ませていただきました。難しいご質問ですね。マウスピース矯正はもともと装置の能力がブラケットを使用した物よりも劣ります。スプリングを使用したり、ゴムを使用したりできません。装置自体を想像して頂ければわかるかと思います。少しずつずらしたマウスピースを装着していく治療です。そこで非抜歯の治療が多くなります。抜歯をするなら他の装置を併用するというお話は理解できます。

私が考えるにはしずく様は通常の矯正治療なら抜歯ケースだったのか非抜歯だったのか?です。装置による制限があるようにも感じます。

健康な歯を抜きたくないのはどの歯科医も同じです。私ももちろんそうです。問題は抜く事によってその犠牲よりも得る事が多いか?という事だと思います。一般的な矯正治療をおこなっている矯正歯科医院へセカンドオピニオンを聞かれて確認されてはいかがでしょうか?おそらく初診で抜歯の必要があるかどうかは判断してくれるはずです。またその先生ならどんな治療をするかも説明してくれると思います。それを比較してお考えになってはいかがでしょうか。抜歯、非抜歯は大きな問題です。結果も左右します。変化の量は抜歯ケースの方が大きいです。

口元が飛び出ている患者様が抜歯によって口元が下がった時に老けたと感じたのでしょう。しかし、口元が出たままよりは良いのではないでしょうか。もちろん必要がなければ抜く必要はありません。

ブリッジですが、私は1歯ならインプラントをお勧めします。ブリッジはその前後の歯を削り、前後の2歯がさらに1歯分の負担をさせます。またその前後の1歯がう蝕などになった場合はブリッジを作り直しになります。実は私どもの医院の副院長はブリッジが壊れて結局3歯インプラントになりました。インプラントが以前からあればブリッジにはしなかったと後悔しています。インプラントであれば前後の歯を削る必要はありません。1歯ない場合の修復は今はインプラントがベストだと思います。どちらにしても人工物は必ずその寿命が来て作り直しになります。できればご自身の歯ですべてが排列するのがベストです。

拝見していないので抜歯か非抜歯か?をはっきりとしたアドバイスはできません。私の意見を記載させて頂きました。参考にして頂けると幸いです。

ここは重要な局面です。よくお考えになる事をお勧めします。

治療が成功する事を祈っています。
  • しずく(29歳 女性 会社員 )
  • 2018年07月07日12時11分
お返事ありがとうございます。毎日悩んでいたのでお返事もらえて嬉しいです。ドクターに以前「わたしの4番の歯があった場合は抜歯か非抜歯どちらで治療になりましたか?」と聞いたところ悩みつつも「抜歯かなぁ…」と言っていました。抜歯にしろ非抜歯にしろ出来上がりの差は1ミリ程度しかないそうで、歯並び自体はマウスピース非抜歯で簡単に揃うそうです。ただ左右のズレが骨格性なので抜歯にしろ非抜歯にしろ完全になることないけど、抜歯の方が90点ほどには近づける。しかし三年ほどかかるだろくと言われました。悩ましいところですよね…。ただ、あまりに悩むためドクターから「歯は抜いたら取り返しつかないから、悩むなら非抜歯でいってみてどうしてもの不具合があれば抜くのも手かもしれない」と言ってくれました。そういうケースもあるのでしょうか?
そういった場合はあります。よくある事ではありませんが、患者様に抜く場合もあるという事を理解して頂いて非抜歯で始めると言うのは実際にはあります。記載されている通りです。

抜歯は取り返しのつかない行為だからです。成人の患者様の場合、すでに成長発育は終わっています。100点満点を目指す治療ができるか?といえば嘘になる事があります。現状でもっともよい状態を作る。そして患者様の満足を得て終了する事になります。これが個性正常咬合という矯正治療のゴールだと思います。

成人矯正の難しさでもあり、喜びでもあります。

治療、頑張ってください。取り外しのできる装置は装着時間に治療結果が左右されます。

治療が成功する事を祈っています。
ご質問ありがとうございます。
実際にお口の中の状況、歯並びを拝見しておりませんので可能な限りで返答させて頂きます。
まず、欠損に対して欠損を埋めるか、追加で抜歯を行うかに関しては、非抜歯で矯正するか、歯で矯正するかの判断に似ている部分がございます。抜歯非抜歯の判断ですが、様々な要因がございますが、主には歯のでこぼこ、重なり具合の度合いと横顔の形となります。下顎が小さいとのことですので、横からお顔を見た際に唇が極端に出ている、唇を閉じようとすると下顎のに筋肉の緊張がみられ、梅干のようなつぶつぶが皮膚にできる(オトガイ筋の緊張と言います)といった症状がある場合は抜歯を行った方が綺麗に仕上がることがあります。しかしこういった症状が無い場合に、不必要に抜歯を行うと唇が下がりすぎてしまい、ほうれい線が目立ってしまう、唇のボリュームが減ってしまう事などが原因で、しずくさんが恐れている老けてみえるお顔になるリスクがあります。
つまり、治療を始める前に、お口の中だけでなくお顔に関しても評価してあげる必要があります。

最後に、ご質問の最初の方に書かれております、抜歯した場合マウスピース矯正だけでなく、部分的にワイヤーなどの補助装置を用いる必要があることは事実で、マウスピース矯正の場合奥歯を前方向に動かすことがとても難しいと言われているのが理由になります。

相談をされた先生のおっしゃることも大方正しいと思いますので、よく相談されて治療を開始してみて下さい。

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