みかさんの相談

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外科矯正

先日、精密検査後の診断で、下顎前突(SNB85以上)かつ上顎左の側切歯先欠のため外科矯正を勧められました。私は、3歳の頃熱性けいれん、小学低学年の頃QT延長症候群の疑いがあったそうですが、手術(全身麻酔)しても大丈夫なのでしょうか?私は手術併用で治療を進めたいと思っています。
ただ親が何らかの理由で手術が出来なくなって受け口のままだったら最悪でしょ、と反対されているのですが、治療していく過程で手術が出来なくなる可能性はどんなことが考えられるのでしょうか?
また、私は小学生の頃矯正をしていたので、顎は少し出ていますが歯並びは反対ではありません。術前矯正で反対咬合になると言われましたが、それに伴って顎のしゃくれが目立ったり、滑舌も悪くなったりするのでしょうか?外科矯正を選択するにあたって、デメリットがあれば教えていただきたいです。宜しくお願い致します。

読ませていただきました。

まず最初の疑問ですが、矯正歯科での診断後に実際に手術をおこなう口腔外科医の診察があるはずです。そこで全身麻酔が可能か?どうかお聞きになる事をお勧めします。判断をしてくれるはずです。

SNB角よりもANB角の方が重要です。これは上下顎骨の前後的な位置関係の相対値になります。上下顎骨の位置の差になります。

まずお聞きしたいのはみか様の矯正治療の目的は何でしょうか?横顔ですか?歯並びですか?その両方でしょうか?

現在は反対咬合ではないという記載から気になります。

外科矯正をおこなうのは骨格を治すためです。この場合は横顔も治ります。外科矯正をおこなうにはまずは手術前矯正をおこなうと反対咬合になります。現在は骨格は反対咬合(下顎前突)で歯はその傾斜角度によって反対咬合にはなっていないと考えられます。現在は上顎前歯が前傾していて、下顎前歯は内側に傾斜しています。そのために反対になっていません。鏡で見ていただくとわかると思います。そこで歯の傾斜角度を骨格に合わせる必要があります。前傾している上顎前歯を後方に傾斜させ、下顎前歯は前傾させます。そこで歯も反対咬合になります。手術によってすべてを治します。

顎のしゃくれはそれほど変わらないとは思いますが、少しは強調されます。術前矯正治療中だけです。滑舌は変わりません。

デメリットは全身麻酔して手術をする事ぐらいでしょうか?横顔も歯並びも改善します。私も現在まで10例以上の外科矯正しましたが皆さん満足されています。

治療が成功する事を祈っています。
みかさん、ご相談拝見いたしました。
まず、いい加減なことを言いたくないので、みかさんの診察、検査のすべての数値も見ていない状況で、大丈夫ですということが出来ないことをご了承ください。
また、矯正治療に伴う外科的手術に関しては、担当となる口腔外科の先生が全身検査を行い、手術が可能であるかは確認するはずですが、矯正治療を行う先生に今までの既往歴として、QT症候群の話等をしてあるのであれば、手術が行えなくなることはないのではないでしょうか?
次に、術前矯正に伴い、顎のしゃくれが目立つか、滑舌が悪くなるかとのご質問ですが、顎のしゃくれは目立つと思います。その状況を手術により骨を下げることで改善するのですから、正し顎がでるのではなく、歯が動くことによる変化のため、個人差はあると思います。滑舌に関しては、歯が移動したことで変化するものといううより舌の動かし方に強く影響を受けるため、あまり変わらないことが予想されます。
外科矯正のデメリットですが
1.全身麻酔による手術を行う必要がある
2.入院の必要がある
3.術前矯正と術後矯正を行う必要がある
4.術前矯正で治療前より反対な状態にする必要がある
5.顔が変わる
など細かく考えれば、まだまだ、あるとは思いますが、矯正治療のみでは治せない骨格的部分の改善ができたり、保険適応になるなどのメリットがあると思います。

矯正の担当医とよく相談して治療開始前に、手術が行えるか?メリット・デメリットの確認も再度してから、治療を開始することをお勧めいたします。

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