うさ子さんの相談

カテゴリ:効果

二次矯正について

  • 投稿者 うさ子 さん [24才 女性 会社員] 2018/08/18/ 21:37
  • カテゴリー 歯列矯正 効果 治療前
  • お悩みの歯 上あご左2番 上あご左3番

小学2-5年生の頃、受け口だった為、矯正をしました。高校生の頃から、顎が少し出てきたり、乳歯(先天性欠損)が他の歯より小さくて目立ったりしてたのが気になり、ずっと悩んでいました。それから約10年経ち、精密検査を受けたところ、外科矯正を勧められました。歯は傾斜によって治っていますが、下顎前突だそうです。一般的に、受け口の人が小児矯正したにも関わらず成長に伴って外科矯正が必要になる場合はあるのですか?また、矯正単独の場合は、乳歯のところに補綴を入れざるを得ないとのことのですが、見栄えや老化以外の欠点はありますか?顎の位置も治らないと聞いています。

読ませていただきました。残念ですがあります。

小学校5年生は受け口(下顎前突、反対咬合)の治療終了時期としては早いです。思春期性成長をみてから治療を終えないといけません。

結果として外科矯正治療が必要な患者様の成長をコントロールできるか?と言えば疑問もあります。下顎の成長抑制にはチンキャップ(オトガイ帽装置)が唯一の装置です。しかし、この装置を使用すれば下顎骨の成長を抑制できるか?と言えばまだ疑問があります。しかし、装置がこれ以外にないので使用します。この装置の効果を超えた成長がある場合は18歳以降に外科手術をするしか方法はありません。人の顔が作れるか?と言えば不可能です。

乳歯の所に補綴ですが、インプラントや小さな歯を大きく見せるために被される必要があります。隙歯になっているのではないでしょうか?問題は人工的な物を装着した場合は一生そのまま保持できるという事はありません。何度か作り直しにはなります。

治療が成功する事を祈っています。
  • うさ子(24歳 女性 会社員 )
  • 2018年08月20日18時48分
ご返信ありがとうございます。

チンキャップは、私が拒み、使用していませんでした。
乳歯のところは、まだ残っているのですきっ歯ではないです。
人の顔が作れるか?と言えば不可能とのことですが、どういうことでしょうか?外科矯正をしても無理とのことですか?
いえ、説明が不足していました。すみませんでした。

その人が本来もっている遺伝などの要因にチンキャップなどを使用しても治せない事があるという意味です。そういった意味の表現として“お顔を作ることはできない”という表現を使用しています。患者様の中には過剰な期待をもたれる方もいます。

個人が持っているもっともよい状態にはできるのですが、本来のものまで変えられるかと言えば無理だと言う意味です。そういった事を打破するのに外科手術があります。

説明が不足してすみませんでした。したがってうさ子様がチンキャップを使用していれば骨格性下顎前突が治療できたか?というのには疑問があります。その辺のエビデンスはまだはっきりしていない事もあります。

それでも他に装置はありません。従って患者様の様子を診ながら使用します。他にも上顎骨前方牽引装置と言われる装置があります。成長時期に合致していれば前方に上顎骨は成長します。下顎骨の成長抑制よりは効果はあります。

説明が不足した事をお詫びします。治療が成功する事を祈っています。
  • うさ子(24歳 女性 会社員 )
  • 2018年08月21日21時51分
ご丁寧にありがとうございます。

チンキャップを使用していても、根本的には治らないということなんですね!
せっかく歯は傾斜によって普通になったのにも関わらず、外科手術をする為に再度2年受け口になるのに気が引けて悩んでいます。
私のように小児矯正後、外科矯正をする患者さんは少ないですか?
うさ子様、私の経験では実はないです。ただし、お子様で骨格性の下顎前突を長期間治療すると言う例がまだ少なかったのが原因だと思います。まだどなたもお子様のうちから矯正治療をする環境にはありません。成人の患者様で最初から外科矯正の診断になる方は毎年何人もいます。その方がお子様の頃から治療すれば防げたか?というと疑問です。かなり強い成長があれば治療しきれないと思います。

私は7歳頃から矯正治療をおこなう事をお勧めしています。先天異常のない患者様です。

7歳は前歯のはえかわりと第一大臼歯が萌出してくる時期です。症状にもよりますが、骨格性下顎前突症の患者様にはまずは前歯のかみ合わせを治療します。反対咬合ではない状態にします。そこでもし上顎骨の劣成長が反対咬合の原因にあれば、まずはこれを治療するために上顎骨前方牽引装置を使用します。これは効果が期待できます。

上顎骨の成長時期は10歳ぐらいまで前方に成長します。上顎骨の成長は脳頭蓋の骨の成長に影響されるので下顎骨に比べて早い時期に成長が終わります。この時期は重要です。この装置を11、12歳ぐらいまで使用します。上顎の成長が止まった事を横顔のレントゲン写真で確認して今度は下顎骨の成長に備えます。この時使用するのがチンキャプです。下顎の前方への成長を抑制する装置はこの装置しかありません。これを下顎の成長を観察しながら使用します。この装置でも抗しきれないほどの旺盛な成長があれば、患者様に外科矯正について説明させて頂きます。若年者の骨格性下顎前突症の患者様には必ず外科矯正について最初から説明はします。

一連の治療の流れを大雑把に記載させて頂きました。患者様それぞれによって装置はかわります。私はいままでかなり厳しい骨格性の下顎前突のお子様を治療してきましたが、幸い患者様が頑張って装置を使用してくれたお陰で外科矯正にはなりませんでした。

しかし、骨格的な問題が完全に治ったわけではありません。最終的には患者様のご判断になります。下顎骨の突出感を気にされるのなら外科矯正になったとも考えられますが、患者様は外科矯正を嫌でさらに努力して装置を使用してくれました。


長く記載してしまいました。治療は大変だと思います。頑張ってください。治療の成功を祈っています。

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