soraさん(東京都)の相談

カテゴリ:装置・治療法

矯正中、または矯正後に楽器を吹いてしまうとダメなのでしょうか?

歯並びのことで悩んでいます。

私は部活で5年間クラリネットを吹いています。
リード楽器で口でしっかり咥えなくてはいけない楽器のためか、もともと少しだけ出っ歯気味だった歯がさらに出てきてしまったような気がします。
上の歯と下の歯の前歯同士はどんなに合わせようと思っても合わないし、上下でしっかり噛み合っているのは犬歯くらいで、それもだんだん削れて丸くなってしまっています。
上の前歯中央の2本は歯の大きさも他のより大きく下の前歯2本と比べると1.5倍くらいの大きさで、さらに横の歯に少しかぶさるような形になっていて斜めになっているため、口を開けた時にとても目立ってしまって周りの人に“ビーバー”と言われてしまいとても気にしてしまいます。
上あご自体が出ているのかはわかりませんが、横から見ると下の歯より前歯4本分上の歯が出ていてEライン鼻より口のほうが出ている状態で全くきれいではありません。

気にしすぎなだけかもしれませんが、どうしても自分のチャームポイントだとは思えないので、もうすぐ部活を引退するということもあり、矯正を考えています。
しかし、自分の楽器を持っているのでたまには吹きたいという気持ちもあります。
矯正中、または矯正後に少しでも楽器を吹いてしまうとダメなのでしょうか?

普段通っている歯医者さんには矯正歯科がないのでどういう方法があるかもあまりよく分かってません。
なるべく期間は短めに、なるべく目立たないように矯正したいのですが、私のような場合は、どのような矯正方法がよいのでしょうか?

ご質問にお答えします。

・口を使う楽器を使用できますか?
リンガルブラケット、歯の裏側に装置を装着するタイプの物なら問題なく可能です。

・これが原因か?
楽器を吹いている時間によります。楽器を吹いている時間は一日どれぐらいでしょうか?それによります。実際にはあまり関係ないかと思います。それよりは最近になってご自身の口元に気が付かれたという事ではないでしょうか?ただ一生懸命練習されていたり、舌が前歯を押し出すような力が持続的に加わっているようでしたら可能性はあります。あと唇の力が弱いとそのバランスによって前歯が前に出ます。また前歯が噛みあっていないとのことですね。友人と会話したりしている時に活舌が悪いとか早口になると聞き取りにくいなどと指摘された時はありませんか?舌が前歯に触れるような嚥下(えんげ、飲み込む事)、発語をしている場合も原因になります。正常な嚥下では舌は前歯の裏側に触れることはありません。また日本語の発音も前歯と舌を使用した発音はありません。飲み込んだあとすぐに鏡で舌を見て下さい歯の裏側の輪郭が舌についていることがあります。これは異常嚥下癖と言われていてこれも原因になります。

・歯が大きい
歯の大きさは矯正では小さくする事はできません。ただし前歯を後ろに下げる治療をすることで目立たなくなります。どちらにしても全体での治療計画は矯正歯科医に立案してもらう方がよいです。歯を小さく削って治すのも一つの方法ですが、削った歯は戻ってきません。人工的に作ったものは一生維持することは難しいです。
 顎(あご)が小さくなったと言われますが、実は不正咬合の方の多くは歯が大きいのです。ご指摘のようにこれも原因の一つであることが考えられます。

この症状を前歯部開咬を伴った上顎前突だと考えられます。簡単に書きますと出っ歯で前歯が噛みあっていないという症状です。
矯正は一生に一度の重要な治療です。後悔なさらないようにしっかり治療されることをお勧めします。私どもならリンガルブラケットを用いて周囲の方に気付かれずに治療をする事が可能です。

相談を投稿する