かーさんさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

自閉症児の上顎前突矯正

7歳男で中度自閉症児です。
かかりつけの歯科検診で歯並びを指摘されました。
そちらで矯正歯科を紹介され、前歯が11ミリ?ズレてるとの事で、レントゲンと型取りを終えたところです。
骨格からのもので、ヘッドギアを提案されました。
が、前述のとおり自閉症でただでさえ不安定になりやすく睡眠も浅く下手です。よくチックにもなります。
そんな我が子に無理です。と矯正歯科医にお伝えし、かかりつけ歯科からも矯正歯科医に連続抜去法?は出来ないかと相談はしてもらったようですが、矯正歯科医は抜歯は意味がない、と、骨格の問題だから成長期を逃すと手術になる。怖いよ。…とヘッドギアじゃないと!と言います。
噛み合わせなど大変重要なのは重々承知なのですが、ただでさえ、苦難の育児に加え子供に負担のかかること避けたいという気持ちと、子供の将来な健康を考えたいのにという気持ちで葛藤しています。

完璧に矯正したいという気持ちはなく、これ以上悪くならない方法を考えたいのです。
悩みすぎておかしくなりそうです。

かーさん様

御相談内容拝見いたしました。

まず、ヘッドギアは上顎の大臼歯を後方に動かすために使用します。

下顎骨の成長を誘導することはありませんので、手術かどうかを検討するほどの骨格的な問題を解決する装置ではありません。
もし、下顎骨の成長を誘導することを目的とするならば機能的矯正装置が第1選択です。

できれば他院でカウンセリングをお受けになり、色々な先生の治療方針をお聞きになったほうがよろしいと思います。
読ませて頂きました。

自閉症の事がなければその担当医の先生の診断になると思います。

お子様の場合は、まずはヘッドギアを使用してみてできなければ他の方法をおこなうという事になるはずです。これは他の患者様でも同じです。まずは理想的な治療計画を立案します。しかし、それが実行できなければ妥協せざるを得なくなります。他の方法を考えてくれるはずです。それは先生はよくわかっているはずです。

私の経験ですが自閉症の患者様で逆に一生懸命まじめに使用してくれたという経験もあります。失礼かもしれませんがやってみなければわからないという場合もあります。

ヘッドギアが使用できない場合に抜歯して歯を並べるという事になる可能性もありますが、その先生が言われるように骨格と歯の問題は分けて考えるべきです。また連続抜去法の適応症ではありません。連続抜去法はただ単純なでこぼこがあるような方でに適応する物で骨格にはまったく問題のない患者様が適応になります。さらに歯科医院へ行くたびに歯を抜かれたらお子様は嫌になってしまうのではないでしょうか?

矯正歯科専門医院の先生ならわかっていると思います。お子さんに合った治療法を最終的には選択してくれるはずです。私なら必ずそうします。お母様がさらによく理解していて妥協の治療でもいいですよ。と言ってくれているのならなおさらです。よく先生と話しあいながら治療を進めて行けばきっと良い結果になるはずです。治療がうまく行くのを祈っています。
  • かーさん(43歳 女性 主婦 )
  • 2016年05月17日13時59分
先生方ありがとうございました。ただでさえ小さい子に負担がある矯正はツライのに、なぜ障害まである我が子まで…と正解がわからない状態です。
いまの時期のヘッドギアは有効という事でしょうか。
もう少し息子の精神年齢がしっかりした時期では手遅れでしょうか。知り合いや矯正経験者に聞いても、ヘッドギア痛くて苦痛だった…とか、早く始めたからといっても早く済むわけでなく治療期間が早まって長々してるだけ…という人の意見も聞くので、何がベストなのか。ヘッドギア、作ったものの出来なくて止めたというのも金銭的にツライです。
やはり、このまま放置では将来とんでもなくなるんでしょうか…

まとまらなくてすいません。
  • かーさん(43歳 女性 主婦 )
  • 2016年05月17日14時11分
追加ですいません。
まわりで矯正しているお子さんで歯だけでなく顎がズレてるというお子さんも、まずマウスピースから始めたよ〜という話しをよく聞きます。顎がズレててもマウスピースからというのは、この場合我が家とは状況が違うのでしょうか…
マウスピースで良いのならそちらの方が負担が少ない気がしまして…かかりつけの医師に聞いても、意味がないとの事で。
とにかくヘッドギアが絶対!という方針のようで…
  • かーさん(43歳 女性 主婦 )
  • 2016年05月17日14時12分
追加ですいません。
まわりで矯正しているお子さんで歯だけでなく顎がズレてるというお子さんも、まずマウスピースから始めたよ〜という話しをよく聞きます。顎がズレててもマウスピースからというのは、この場合我が家とは状況が違うのでしょうか…
マウスピースで良いのならそちらの方が負担が少ない気がしまして…矯正医に聞いても、意味がないとの事で。
とにかくヘッドギアが絶対!という方針のようで…
ヘッドギアは上顎骨の成長抑制に使うはずです。成長抑制は成長してしまってはできません。上顎骨の成長時期は10歳ぐらいまでです。それまでにヘッドギアを使用して上顎骨の前方への成長を抑制するいう事が目的です。下顎骨は13歳から15歳ぐらいが成長時期です。

そうした成長発育に合わせて治療を加えていくと言うのが若年者からの矯正治療です。

もちろん成人から始める方は成長発育はありませんのでその現状でもっともよい状態を作ると言う事になります。

お子様にとって何が重要か?という優先順位を付けられてお考えになってはいかがでしょうか?お子様が矯正治療に耐えられなければ今すぐに矯正治療を開始するというのはない事です。矯正治療が可能な年齢になってからその時点でできる限り治してあげるというのでもよいと思います。
かー様

マウスピースはお考えにならないでください。ごく簡単な歯並びだけを治す装置だとお考えください。骨格的には何の効果もありません。
こんにちは。御相談拝見致しました。
骨格的な上顎前突だから早めにヘッドギアで骨格の調整をしましょうというのは、間違いではないと思います。
しかし、矯正治療には必ず患者様の協力が必要になりますし、ヘッドギアであれば毎日夜つけて寝る必要がありますからなおさらです。
7歳という年齢はお子様によってもまちまちです。お子様に出来ればヘッドギアの現物と、何の為にどのようにして使うかをお話し、それで完全に理解してOKやってみるよ、という事であればトライしてみても良いと思いますが、そうでなければ私はすすめません。無理にすすめても良い結果につながる事はありません。
もちろん、歯並びやかみ合わせは重要ですし、生活の質にも関わる事です。しかし、逆に言えばその為に生きているわけでもなく他にも重要な事はたくさんあります。
精神的な健康や全身的な健康の方がより大切ではないでしょうか?
11ミリ?のズレ、拝見していないので何とも言えませんが、将来抜歯をすれば手術なしでも整えられるレベルではないかと思います。
私は、矯正を専門で治療している者ですが、実際にそれ位のズレの治療を手術なしでも多々治療しています。
今やらないと大変な事になると言われると、どうしようというお気持ちになるのは分かります。しかし、将来もっと大人になり、より理解できるようになった時に治療できる選択もあると思います。
今は一度お子様とお話しされ、その上でお決めになって良いと思います。
私達から見れば世の中にはその位の状態のかみ合わせや歯並びで何もせずにいる大人もいっぱいいます。
仮に今回の治療が先送りになったとしてもそんなに悲観する必要はありません。
以上です。又何かございましたらお気軽にご相談下さい。
  • かーさん(43歳 女性 主婦 )
  • 2016年05月21日10時25分
ありがとうございました。
まだまだ自分の意思を伝えるのが難しい息子。
将来を考えることで悩むより、いまをいかに無理なく楽しく過ごせるかを優先していこうと思います。
将来のために!と今の発達を無視してたら本末転倒ですよね。
よ〜く相談して納得してからにします。
お世話になりました。

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