ひろさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

歯列矯正中による歯茎後退

現在ブラケットをつけて1年3ヶ月になります。
抜歯は親知らず4本と、上の5番左右、下の4番左右で8本抜いています。
今、左の上顎の犬歯の歯茎が明らかに上がっており、横から見ると犬歯の前半分は歯茎がかぶっていない状況です。
前から見ると上の歯に付いているワイヤーは、水平ではなく、左斜め下に下がっており、下から見ると左側の歯たちが全体的に外側にでています。
このままでは、左上の犬歯の歯茎がどんどん薄くなってしまうのではと思いますが、矯正治療中で調整をしている際にはよくあることなのでしょうか?
歯を8本も抜いているので、とても不安です。

ご心配ですね。矯正治療を受けているのは専門歯科医院でしょうか?でしたらその点は注意しているはずです。

まず、その犬歯は八重歯だったのではないでしょうか?八重歯を成人までそのままにしておくと歯が外側に飛び出ているためにもともと歯茎の被覆が薄く、歯茎が上に上がった状態になります。これを矯正治療せずにほっておくと歯を失う原因になります。再び犬歯の歯茎を再生することは不可能です。

以下に考えられる事を記載します。

・現在の状況は以前からあったのではないでしょうか?
私もよく経験するのですが、患者様は矯正治療するまでご自身の歯にそれほどご興味がなく気がついていないという事があります。歯科医院には最初の状態の記録があるはずです。見せてもらってください。変化が確認できます。歯茎は元々その位置にあったという事に新たに気付いたという事です。実はこれはよく経験します。

もし始めから歯茎がかなり上の方に下がっているならこの場合は犬歯を抜歯して治療します。歯としての価値が犬歯よりも小臼歯の方が高いと言う事です。小臼歯を抜いているのでそれほどでもなかったとい事が考えられます。

犬歯を抜くほどではなかった。それほど歯茎が上がっていなかった。という事も考えられます。この場合は歯科医と患者様の価値観の違いもあります。歯科医に確認されるとよいです。

・治療中に歯茎が上がってしまった。これは早い速度、あるいは強い力で犬歯を下方に下げてきた時に起きます。歯の移動に歯茎がついてこれずに結果歯茎が上に残ってしまったという物です。これはよくありません。歯がはえてくる方向に牽引する場合は弱い力で行うというのが鉄則です。

さらに気にして強く歯ブラシをあててしまった。これもよくあります。歯ブラシで歯茎を下げてしまったという物です。

専門歯科医で経験豊かな先生ならご質問されればそれにきちっと応えてくられるはずです。

ご心配事がなくなり治療が成功する事を祈っています。
上の犬歯が八重歯の場合、よくあることですしご心配ありません。犬歯の歯茎が少ない場合、矯正治療後に歯周外科処置で歯茎を増やすオペが出来ます。なるべく犬歯の長さを長くならなないよう動かすことが大事です。柔らかいワイヤーのまま上の抜いた小臼歯に向かって動かすとワイヤーがたわみ前歯が伸びます。ですから前歯がのびないようにするため前歯の間にアンカースクリューをして上方に引っ張り、犬歯を短くしていく方法があります。それを左右に行うと左右の高さのコントロールもできるため斜めとなっているワイヤーが水平になるようにもできます。
  • ひろ(23歳 女性 学生 )
  • 2016年08月27日14時18分
ご回答有難うございます。
犬歯は八重歯ではありませんでした。バネを歯と歯の間に入れ始めてから徐々に歯茎が下がってきました。
全体的に前歯が左下がりになっていることに関して先生にお尋ねしたところ、今ゴムかけのフックはワイヤーで作られたものなのですが、それをフックのついているブラケットに変えてゴムかけをすると治ってくると言われました。そうなのでしょうか?
歯が伸びる力がかかると歯が長くなります。
先生の回答は正しいです。ただし、ゴムでは力が歯を伸ばす方向のため要注意です。

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