yosakuさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

バイオブロックと急速拡大装置の違い

7歳になって検診で扁桃腺肥大,不正咬合を指摘され,耳鼻科を受診しました。すると,睡眠時無呼吸症候群のため,3か月後の12月に扁桃腺とアデノイド切除手術を提案されました。

手術までの3か月間,少しでも呼吸を楽にしたいと思っているところ,顎顔面矯正を知り,矯正歯科を受診しました。

レントゲンなどから,急速拡大装置(アメリカで使用されている)とフェイスマスク(ヘッドギア)の着用を勧められ,気道が確保されれば改善する可能性があり,手術をしないでもう少し待ってみてはと言われました。

頻繁に通う必要があるということですが,その歯科が自宅より遠いので,同様な治療ができるところがないか探してみた所,バイオブロックの存在を知りました。自宅に近い所では,バイオブロックのみでランパでの治療はない病院です。

呼吸,姿勢,鼻炎,顎と歯列を健康な状態にしていくことを願っているのですが,バイオブロックを用いるのと,急速拡大装置+ヘッドギアを用いるのとの違いがよくわかりません。同じものなのか,違うならばどちらが良いのか判断するための情報がほしいです。

読ませて頂きました。

7歳で睡眠時無呼吸症候群なんですね。

歯科矯正領域での睡眠時無呼吸に対する治療としては下顎骨の小さな患者様に対する下顎の前方成長促進があります。下顎が小さいと舌が後方に下がり、気道をふさいでしまいます。そこで寝ていても覚醒して舌を動かすという事になります。下顎を前方に保つ、あるいは成長を促すような装置が妥当だと思います。

始めに行かれた矯正歯科医院では急速拡大装置とヘッドギアという治療を勧められました。これは上顎骨に対するアプローチになります。7歳という時期を考慮すると確かに上顎骨の前方成長時期でこの診断は妥当だとは思います。その時の上下顎骨の前後的な位置関係についてはどんな説明がありましたか?上顎骨の前方位、あるいは狭窄(幅がせまい)と言った説明でしょうか?下顎の後方位あるいは劣成長と言う説明はありましたか?装置の選択は検査の結果によります。

どちらにしても矯正歯科での治療は数ヶ月という単位で改善する物ではありません。成長発育につれて治療をしていきます。年単位の治療です。3か月といった期間中に大きな変化を望まれるのは難しいと思います。

耳鼻科の手術が必要か?という事に対するセカンドオピニオンをされると言うのも一つだとは思います。7歳で睡眠時無呼吸というのは矯正治療と並行して耳鼻科での治療も必要だ思います。

状況が完全に把握できていないので確実な事は言えませんが、耳鼻科と矯正歯科での共同での治療がベストではないと思います。
治療がうまく行く事を祈っています。
  • yosaku(7歳 男性 その他 )
  • 2016年09月02日18時34分
迅速かつ丁寧に教えて下さり、大変ありがとうございます。

急速拡大装置を使う矯正歯科では、先週末にレントゲンなどをとり、具体的な治療方針を伺う予定です。事前の説明では、顎が小さいので広げるために急速拡大装置、下顎が後方に下がっているのを前方に出すためにヘッドギアを使うとのことでした。

鼻炎は幼児期にたびたび受診していましたが、年長からはあまり鼻が出たりつまったりしている様子がなく、この7月まで通っていませんでした。

7月の無呼吸状態(一時間に7回停止、酸素91%)のときは、鼻炎だと思っておらず、急にイビキが出て日に日に大きくなるので、家庭で呼吸状態を計測する器具を貸し出してくれる無呼吸治療に積極的な耳鼻科でみてもらいました。切除すべきなのと、しないと出っ歯になる、鼻炎の治療もいると言われました。

そこで、切除は紹介された病院で、鼻炎の治療は幼児期から通っている先生の方が近くて話しやすいので、そちらで7月から投薬治療をしており、2週間ごとにみてもらっています。

今週末まで頑張って薬を飲んで、と言われており、週明けにみてもらう予定です。その先生は鼻が悪くて扁桃腺が肥大しただけだという言い方をされており、手術を積極的に勧めてはおられませんでした。

鼻の治療をしてから現在は、7月のようなイビキはなく、扁桃腺も見た目では小さくなってきました。器具を使ってはかり直してないので分かりませんが、鼻の治療効果は実感しています、ただ、まだ睡眠時に鼻が息苦しそうですし、集中力にかけ、姿勢などからも抜本的な矯正は絶対に必要だと思っています。

切除せず、矯正と鼻の治療だけでよいなら、そうしたいと考えています。でも、少しでも早く呼吸を楽にしてやりたいという思いもあります。

また、矯正方法がバイオブロック、ランパが良いのか、そもそも急速拡大装置がそれと同じものなのか、違うならどちらが良いのか、も判断に迷っています。
読ませて頂きました。

大変ですね。ヘッドギアというのは私どもの分野では上顎骨顎外固定装置を言います。上顎骨の成長抑制を目的とした装置です。おそらく下顎を前方に保つ装置はヘッドギアではありません。

下顎を前方に保つ、あるいは下顎を前方へ成長促進させる装置はいくつも種類があります。また個々の患者様の症状によっても調節します。矯正の専門歯科医の方ならそこは分かっているはずです。また横顔のレントウゲン写真(セファログラム、側面頭部規格写真)からも気道を見ることができます。アデノイドは確認できます。それも矯正歯科医が確認するはずです。それによって装置は決めてくれます。耳鼻科と矯正歯科の併用でよいと思います。

長期にわたる治療になるかと思います。頑張ってください。
  • yosaku(7歳 男性 その他 )
  • 2016年09月03日09時31分
ありがとうございます。

耳鼻科と歯科の併用でやっていこうと納得できました。歯科医と相談しながら頑張りたいと思います。今回、切除しかないと思っていたけれど、呼吸や姿勢など、一番健康に必要な治療方法でやっていけること、とてもうれしく思います。

また、こうしてご相談できる場があること、親身になって色々と教えていただけたこと、大変感謝しております。ありがとうございました。

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