よしさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

矯正単独か外科か

検査の結果、下顎が出ていることが分かりました。
sna 85
snb 86
と、そのほかいくつかデータが得られ、外科か矯正単独かのボーダーラインと告げられました。
しかし、特にsnbの値が平均値から大きく外れており、実際、外科でしか直せないような症例の方よりも値が大きいくらいです。この点が腑に落ちないのですが、数値だけで決まるわけではないということでしょうか?

私としては輪郭はともかく、口元だけ引っ込めばそれでよしと考えているのですが、この場合どちらの選択が望ましいでしょうか?

この数字だけでは判断できませんね。SNAは上顎骨の前後方向の位置、SNBは下顎骨の前後方向の位置を表します。この両者を引き算したANBという角度が−1°ということです。−1°は必ずしも矯正単独で不可能な数字ではありません。他に問題なのは歯の傾斜角度です。これが何度か?何度動かせるか?と言った事も重要になります。さらにお顔が長い方は1度マイナスでも大きな差になる事があります。数値は総合的に判断して診断を立てますが、治療には患者様の意見はもちろん大きく影響します。何を気にしているか?それが果たして改善できるかという判断になります。

因みに撮影したレントゲン写真をセファログラム、側面頭部X規格写真と言います。このレントゲン写真上で歯の傾斜角度や骨の大きさや形を計測し総合的に判断します。それは横顔を最終的には判断してしていることになります。

不安でしたらセカンドオピニオンをされる事をお勧めします。

治療が成功する事を祈っています。
よしさん、こんにちは、京都市 くす矯正歯科 楠 です。
数値だけで決まるわけではありません、患者さんの改善したい希望や、前後的な関係だけでなく、垂直的な関係、ガタガタ、前突感なども考慮する必要があります。骨格的に前後の関係がある場合は歯の角度を無理に傾斜させる必要もあるので、主治医の先生とよく相談の上治療計画を立てていく必要があると思います。
よろしくお願いいたします。

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