みーさんの相談

カテゴリ:治療後・アフターケア

歯科矯正について

昨日、約2年半の矯正治療が終わりました。
顎が小さいわりに歯が大きめで、特に前歯は大きく厚みがあり出っ歯で悩み、その他左下1も歯列から出ていたりなどで治療をしました。
親知らず4本と右上4、左上5、右下4、左下1を抜歯しました。
昨日終わって前より下がりましが、eラインに入るまではいかずやや悔いが残っています。
左下1番を抜歯したらやはり前歯が上4下3本に合わせるのであまり下がらないですか?
前歯が分厚いのでまだ出っ歯に見えるのですがセラミックなどで削って治療しない限り出っ歯に見えにくい方法はありませんか?

読ませていただきました。

日本人はシャベル状の前歯をしている事が多く歯に厚みがあります。イメージとしては園芸で使用するスコップのような状態です。辺縁が厚みがあります。これは日本人の特徴的な事です。白人はそうではありません。

厚みがあるので前歯が後方に移動しても少しても出っ歯な感じが残ることがあります。また左上は5番目(第二小臼歯)を抜かれています。本来なら右側と同じ4番目を抜きたかったのではないでしょうか?なるべく前歯に近い歯を抜くと前歯の後方移動には有利です。それには選んだ理由があったはずです。

下顎前歯抜歯は内側に入れるのには悪い方法ではありません。結果として前歯の本数を少なくなるからです。他の部位を抜くよりは逆に効果があったのかもしれません。

感想としては、矯正歯科医はよく考えて抜歯部位を選択したと思います。

問題はe-ラインですが。下顎骨が後退しているのではないでしょうか?e-ラインは下顎骨のあごの先端と鼻の先で引く線に対する上下口唇の前後的位置関係を言います。そこで鼻の高さ、下顎骨の位置などは成人では動かない部位が、大きく影響している場合は改善する事ができません。白人は必ずしもe-ラインを使うわけではありません。彼らは鼻が高く、下顎がよく発達しているからです。

私も歯をどうしても薄く小さくしてほしいと言う患者様に出会った事はあります。しかし、人工的に被せるのは一生を通じて維持する事ができない事などデメリットをお話しして矯正治療中に選択して頂いています。またかみ合わせを浅めに仕上げるとわずかですが上の前歯がさらに内側に移動した感じになります。必ずできるわけではありません。

明確な改善策を提示できません。申し訳ありませんでした。参考になれば幸いです。

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