(東京都 27歳 女性 OLのQ &A)

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デーモン矯正中ですが、上唇の力が弱いため、うまく前歯が後ろにさがらないとの説明を受けました。器具を使って歯を動かすんじゃないんですか?
出っ歯で、デーモン矯正を始めて1年9ヶ月になります。矯正1年後、非抜歯では限界があると言われ、前から4番目の歯を4本抜きました。これですぐに出っ歯は治るとの説明でしたが9ヶ月経った現在、抜歯後の隙間はほとんど埋まっていません。上唇の力が弱いため、うまく前歯が後ろにさがらないとの説明でしたが 器具で歯を動かすのではないのですか?先生からはすき間の埋まる時期や矯正終了時期の説明をおおよそでも説明していただけず、いつまでこの状態が続くのか不安です。他の歯科に相談に行ったほうがいいのでしょうか?

[東京都 27歳 女性 OL]

デーモンシステムは、摩擦が少ないと言われるシャッター式のブラケットと柔らかいワイヤーを使用することで歯列を拡大し、歯を抜かずに矯正治療が可能であると言われています。
デーモンシステムに限らず、白人の場合には頭蓋の形に奥行きがあり、歯が並ぶ歯槽骨も奥行きがあるため歯を抜かずに治療することが可能なケースが多いのですが、日本人の場合には頭蓋骨が短頭形で奥行きが少ないため、抜歯をしないと歯が入りきらずに口元が突出するケースが多いようです。
あなたも歯を抜かずに治療を行い、その後抜歯に踏み切られたようですが、おっしゃるように矯正治療はブラケットと言われる装置を介して、歯根に力を加えて、歯根周囲の骨の吸収を惹起することで歯を動かすものですから、ワイヤー以外にゴムやスプリング、それ以外のデバイスを使用して歯を動かす事が基本です。もちろん口唇の圧力などでも歯は動きますが、それだけで抜歯空隙をすべて埋めることは、一般的には難しいでしょう。
担当の先生とよく相談をされるか、他の矯正歯科を専門にしておられるところでセカンドオピニオンをおとりになることをお奨めします。