矯正治療の流れ (初診・相談〜完了まで)

歯並びをきれいにする方法の代表的な治療方法として、歯を動かしてかみ合わせを改善する歯列矯正があります。このほか、患者様の希望によって、クラウンラミネートベニア法といった人工の歯で、歯を修復して歯並びを改善する「補綴矯正[ほてつきょうせい]」があります。

方法1 歯列矯正 [しれつきょうせい]


さまざまな症状に対応。ゆっくり歯を動かして歯並びを改善する矯正歯科治療

歯並びの治療というと、矯正歯科で歯にブラケットワイヤーをつけて、2〜3年かけて歯を動かす歯列矯正を思い浮かべる方が多いかもしれません。矯正歯科の治療は大きく分けて、「子どもの矯正」と「大人の矯正」に分かれます。

■ 子どもの矯正(小児矯正)

子どもの矯正 小児矯正は、あごの骨のバランスや大きさを整える「1期治療(骨格矯正)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「2期治療(歯列矯正)」の2段階からなります。使用する矯正装置は歯並びや年齢等によって異なります。
1期治療は、永久歯が生えそろう6歳〜10歳くらいまでに行うことが良いので、お子さんの歯並びで気になる点があれば早めに矯正歯科医院に相談しましょう。
小児矯正基本のキホン

■ 大人の矯正(成人矯正/2期治療)

大人の矯正装置
▲ 矯正装置の例
永久歯に生えそろった方を対象とするのが成人矯正で、「2期治療」ともいわれます。近年、治療技術の進歩により、矯正治療に年齢は関係なくなり、患者様のライフスタイルに合わせてさまざまな治療法が選択できるようになりました。
従来よりも装置が小さくなって歯を効率的に動かしやすくなった表側矯正(右図参照)や、歯の裏側に装置をつける舌側矯正(裏側矯正、取り外しのできる透明なマウスピース矯正などがあります。
子どもの矯正と違って、顎の骨格を矯正することはできないので、歯並びによっては、抜歯をして歯を並べるスペースをつくる場合もあります。
成人矯正基本のキホン
矯正装置(ブラケット) - タイプ別のメリットとデメリット -

■ 外科矯正(成人矯正)

顎の大きさや形が原因で歯並びが悪い方は、顎の骨を手術して顎のバランスを改善することが必要な場合があります。このように、外科手術と矯正装置による歯列矯正を組み合わせて治療することを「外科矯正」といいます。
骨格が原因でおこる下顎前突症(受け口)や上顎前突症(出っ歯)など「顎変形症」と診断された方は、一定の条件はありますが、健康保険を適応して治療することができます。
保険適用の顎変形症とは

方法2 補綴矯正[ほてつきょうせい] (セラミック矯正・クイック矯正)


人工の歯(補綴物)を使って、短期間で歯並びを改善する治療法

補綴矯正とは、悪い歯並びの歯の形そのものを変えて、歯並びを改善する方法です。削った歯の上に、きれいな歯並びになるように形を整えたセラミックでできた人工歯をかぶせたり、貼りつけたりする治療法で、短期間で歯並びを改善できます。人工歯の材料名と早く歯並びが改善できる特徴から「セラミック矯正」や「クイック矯正」とも呼ばれています。
ただし、歯の根(歯根)自体は移動しないので厳密には矯正治療とは異なります。
※歯並びやかみ合わせの状態によって対応できない場合があります。

■ セラミッククラウン

セラミック治療のしくみ 削った歯の上にセラミックの被せ物(クラウン)を使用することで、通常の矯正治療よりも短い期間で歯並びを改善する治療法です。
被せ物の色が選択できるので白い歯にすることができます。
また、治療で整えた歯並びが後戻りすることがありません。

■ ラミネートベニア

歯の表面を少しだけ削り、その上に貝殻状のセラミックをつけ爪のように接着させる治療です。小範囲の歯並びの改善、隙間の開いた歯の修復、歯の形の改善や変色している歯の色調の改善に用いられます。※歯並びやかみ合わせの状態によって対応できない場合があります。ラミネートベニア
セラミック治療についてもっと知りたい方はこちら (審美歯科ネット)

治療法の選択のポイント
歯列矯正とセラミック矯正、それぞれの治療方法や特徴は異なります。また、患者様の歯並びや年齢、ライフスタイルによって、適した治療方法は異なります。どの治療法がよいか迷われた際は、治療の特徴やメリット・デメリットを歯科医院によく確認しましょう。




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