矯正治療後のメインテナンス

矯正治療が終了しても、患者さんには生涯、健康なお口で過ごしていただきたいと願っております。そのためにも、歯医者さんでの定期的なメインテナンスは大切です。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/16

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■目次

  1. メインテナンスの重要性
  2. メインテナンスを継続している場合と、していない場合の「喪失歯数」の比較
  3. 歯の病気の原因はバイオフィルム
  4. 主なメインテナンスの内容。(医院によって異なります)

メインテナンスの重要性

矯正治療が終了しても、患者様には生涯、健康なお口で過ごしていただきたいと願っております。そのためにも、歯医者さんでの定期的なメインテナンスは大切です。矯正治療後、歯が痛いときだけ歯医者さんに行くのではなく、定期的に通院し、クリーニングなどのメインテナンスを行うことで、歯が失われるのを防ぐことができます。

メインテナンスを継続している場合と、していない場合の「喪失歯数」の比較

メインテナンスを継続している場合と、していない場合の「喪失歯数」の比較

左のグラフは、継続して歯医者さんの定期的なメインテナンスを受けていた方と、虫歯などの治療が必要な時にのみ歯科医院に通っていた方の歯の喪失本数(失った歯の数)を比較したものです。
20歳のときは同じ歯の本数でも、74歳になったときに、定期的なメインテナンスをしていない患者様の方が、喪失歯が平均3.6本多いです。

20歳のときは同じ本数でも…

メインテナンスを継続している方は
74歳になっても、喪失歯は1.3本増えただけですが…

治療のためにのみ通院されている方は
55歳で喪失歯が3本増え、74歳では4.9本に増えています。

歯の病気の原因はバイオフィルム

ご家庭でのブラッシングでは取り除きにくいバイオフィルム

ご家庭でのブラッシングでは取り除きにくいバイオフィルム

奥歯の隅のほうや、歯と歯茎のあいだの溝にあるバイオフィルムは、ご家庭での歯磨きでは取り除きにくいといわれています。このため、歯科医院で定期的に、専門的な器具を使ってクリーニング(PMCT)をしなければ、お口のなかの健康を長期に維持することは難しくなります。

最近では、痛いところ、具合の悪いところを治療するだけではなく、治療が完了した後も継続して、お口のなかをきれいにするメインテナンスをサポートする歯科が少しずつ増えてきました。
矯正治療後(保定後)は、信頼のおける一般的な歯科治療を行っている歯科医院でメインテナンスを受けることをおすすめします。かかりつけ歯科医院がない方は矯正専門医の先生に相談してみてはいかがでしょうか。
きっと良い先生を紹介してくださいますよ。

こういった歯科医療システムは、まだ日本では新しいものなので、戸惑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、スウェーデンやアメリカなどの歯科先進国では、自分の病気の情報について十分な説明を受けて、メインテナンスを続けることは歯科医療の常識になっています。

主なメインテナンスの内容。(医院によって異なります)

1.まず、唾液検査、歯周病検査などをおこなって、患者様ごとの虫歯リスク、歯周病リスクといったお口のなかの状態を把握します。



2.次に、クリーニングで今までたまっていたバイオフィルムや歯石を取り除き、初期治療をおこないます。初期治療が終了後は、お口のなかの状態がどれくらい改善されたか検査をおこないつつ、3~6ヵ月ごとに、バイオフィルムを取り除くメインテナンスを受けていきます。

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