[MFT] 口のまわりの筋機能療法とは(2) - 実践編・レッスン1-

お口の筋機能療法 レッスン1

■フェイスラインも引き締める!  「筋機能療法」

お口の筋機能療法はMFT (MFT: ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPY)、:口腔筋機能療法)と呼ばれ、舌や口唇および顔面の筋肉など、口のまわりの筋肉 を強くして、バランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムです。不正咬合の原因でもある舌癖や、口腔習癖を改善、口呼吸によるドライマウス(口腔乾燥症)を改善などを目的に、様々なプログラムがあります。また、MFTでお顔の筋肉を鍛えることで、フェイスラインをスッキリ引き締める効果もあるといわれています。

■レッスン1の目的

  • 舌の先の正しい位置を覚える
  • 舌を持ち上げる筋肉を強化する
  • 咬む筋肉(咬筋)が緊張する感じを覚え、鍛える
  • 舌を正しい位置に置いたときの感じを覚える

■用意するもの

  • 手鏡(10cm以上の顔全体が映るものがよい)
  • 木製のスティック(割りばしの割っていないものでOK)
  • ストロー1本(細めのごく普通のもの)
  • スプレーボトル(アイロンがけで使うような普通の霧吹き。ノズルを緩めて水の出方を直線状に調節できるもの)

■やってみよう!

※鏡を見ながら、次にご紹介する「5つのプログラム」を行ってください。
1. スポットポジション 5回
2. ポッピング 10回
3. バイト 5回
4. スラープアンドスワロー 左右5回
5. ポスチャー 5分間

5つのプログラム

1. スポットポジション 5回

普段何もしていない時や、飲み込みをするときに舌の先が触れる位置を覚えます。その「位置」をこのレッスンでは「スポット」と呼びます。「スポット」は上の前歯の後ろのプクッとしたふくらみ(神経が集まっているので触ると敏感)のすぐ後です。
1. まず、スティックでスポットを触ります(ゆっくり3数える)。
2. 次に、スティックを離し、同じ場所を舌の先で触ります(これもゆっくり3数える)。このとき、舌を丸めないで、舌の脇を締め先を尖らせてください。これを交互に5回くりかえします。


▲スティックで3秒触れる

▲舌を尖らせてスポットへ

▲5回繰り返します

2. ポッピング 10回


▲舌の先をスポットにつけて、
舌全体を吸い付けている状態

舌を上に持ち上げる練習です。

1. 舌全体を上顎に吸い付け、口を大きく開けて舌の裏のヒモ(舌小帯)を延ばします。このとき、<舌の先がスポットにあること>、<舌の前の方だけでなく、後ろの方まで上顎の裏側に吸い付いていること>、<舌が上の歯を覆わず上の歯列の内側に収まること>、<左右対象に吸い付けること>が必要です。また、口を開けるときは、下顎を前に出したり横にズレさせたりせずに、まっすぐ開けます。

2. 次に、舌を下におろし「ポン」と音を立てます。 舌全体が吸い付いていないと軽い音がしてしまいます。ちょっと下品な音が正しいです。

これを10回くりかえします。やり過ぎはよくありません。 ゆっくり数えて、「1、2、3、ポン」くらいの速さで行いましょう (速くやってはあまり練習になりません)。舌を吸い付けることの出来ない人は、まず何でもいいから「ポン」と音を出すことから始めましょう。音の出る直前は舌の一部が吸い付いているはず。如々に舌全体が吸い付くようにし、そしてだんだん舌の裏のヒモを伸ばせるようにしていきます

3. バイト 5回

咬む筋肉が緊張する感じを覚え、鍛えます。

1. 両手をエラに置いて、ギュっと強く歯を噛みます。すると、筋肉が緊張し固くなるのを感じます(咬筋)。
2. 次に、両手をコメカミに置いて、ギュっと強く歯を噛みます(側頭筋前腹)。
3. 最後は、 両手を耳の上に置いて、ギュっと強く歯を噛みます(側頭筋後腹)。これを5回くりかえします。

このプログラムはゆっくり数えて行いましょう。タイミングは、「おさ、えて、ギュッ、休み」くらいの速さです。筋肉を感じますか?左右が同じくらいに触れますか? 筋肉がよく触れない人は食事もほとんど前歯で噛んでいるかもしれません。奥で噛むようこころがけましょう。左右の強さの違う人は、弱い側の奥歯でガムを噛んで鍛えてみましょう。


▲おさ…

▲えて…

▲ギュッ!

4. スラープアンドスワロー 左右5回

嚥下(飲み込み)の練習です。舌を上に付けて飲み込むことと、舌の脇を使って水を奥に集めることを練習します。

1. 舌の先をスポットにつけて舌全体を上顎に吸い付け、上の犬歯(糸切り歯)の後ろにストローを置いて、舌の裏側に当てます。そして、そのまま軽く歯をかみあわせます。
2 スプレーで口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、音を立てて水を吸い込みます。後ろにに水を集めたら、奥歯を噛んだままゴクンと飲み込みます。これを左右交互に5回ずつくりかえします。

正しい嚥下では口唇は軽く閉じていますが、この練習では口唇を開けて状態で飲み込みます。そのため、鏡で嚥下時の舌の状態がチェックできます。舌が前に出てこないよう舌の先をスポットから離さないように練習します。

▲ストローを犬歯の後ろに置く

▲口角付近から水を入れる

5. ポスチャー 5分間


▲舌の先はスポットに!
普段舌を上顎に付けておく習慣をつけます。

上記で紹介した「1」〜「4」の練習後に、上の犬歯の後にストローを置いて歯をかみあわせ、口唇を軽く閉じます。なるべくストローの力に頼らず、出来るだけ舌の力で上顎に吸い付けるようにします。くれぐれも舌の先はスポットに。
このまま5分間(またはそれ以上)そのままで。テレビを見たり、読書をしたり、口をきかないで、出来ることをやりながらやってください。

レッスン1で紹介した、「1」から「5」までの練習を1日2回(2時間以上間隔をあける)、毎日2週間行います。

うまくできて、2週間がんばったら次のレッスン2に進みましょう!
>> 口腔筋機能療法 レッスン 2 へ
大原院長
資料提供
ミューズ矯正歯科
院長 : 大原 久子
日本矯正歯科学会認定医

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