[MFT] 口のまわりの筋機能療法とは(3) - 実践編・レッスン2-

筋機能療法 レッスン2

不正咬合の原因でもある舌癖や口腔習癖を改善する 「筋機能療法」

お口の筋機能療法はMFT (MFT: ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPY:口腔筋機能療法)と呼ばれ、舌や口唇および顔面の筋肉など、口のまわりの筋肉 を強くして、バランスを良くし、正しく機能させるためのプログラムです。不正咬合の原因でもある舌癖や、口腔習癖を改善したり、口呼吸によるドライマウス(口腔乾燥症)を改善することなどを目的に、様々なプログラムがあります。 また、MFTでお顔の筋肉を鍛えることで、フェイスラインをスッキリ引き締める効果もあるといわれています。

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■レッスン2の目的

  • 舌を持ち上げる筋肉を強化する
  • 舌と唇の正しい位置を覚える
  • 唇の筋肉を強化し、引き伸ばす

■用意するもの

  • 手鏡(10cm以上の顔全体が映るものがよい)
  • スプレーボトル(アイロンがけで使うような普通の霧吹き。ノズルを緩めて水の出方を直線状に調節できるもの)
  • ボタン(直径2.5cm位の薄い物)と、細い紐(タコ糸がベター)30〜40cm
  • あればバネ秤
  • ストロー1本(細めのごく普通のもの)

■やってみよう!

※鏡を見ながら、次にご紹介する「6つのプログラム」を行ってください。
1. 舌を振ってスポット 10回
2. バイトホップス 10回
3. 「カッ!」 スワロー 10回
4. スラープアンドスワロー 左右5回
5. リップエクササイズ 10回
6. ポスチャー 10分間

6つのプログラム

1. 舌を振ってスポット 10回

普段何もしていないときや飲み込みをするときに舌の先が触れる位置を「スポット」と呼びます。舌が無意識でもスポットに行くことが出来るようになるための練習です。

1. まず、口の外で舌を尖らせて左右に振ります。
2. 合図に合わせて舌の先でスポットを触ります。
(できたら誰かに頼んで突然「スポット!」と合図を言ってもらうとよい。)
これを10回くりかえします。


▲舌を左右に速く動かします

▲合図は「スポット!!」
 

2. バイトップス 10回

両手を咬筋(エラのあたり)に置き、奥歯で噛むと同時に舌全体を上顎に吸い付けます。次に舌を上顎に吸い付けたまま口を大きく開けて舌の下のヒモ(舌小帯)を延ばします。そして、舌を下におろし「ポン」と音を立てます。これを10回くりかえします。


▲ギュっと咬んで....

▲吸い付けて、ポン!!
 

3.「カッ!」 スワロー10回

舌の後方部を上に持上げる感覚を覚えます。正常な嚥下中には舌後方部が持ち上がります。口を大きく開けて、舌の先を人さし指で押さえ、舌の先が下の前歯の後ろから動かないようにして、「カッ!」と声を出します。この時、舌の後方部が上に持ち上がるのを確認します。「カ」は母音Aより子音Kを強めに発音しましょう。
次に、舌の先を押さえたままスプレーでのどの奥めがけて水を吹き入れ、舌の後方部を持ち上げて飲み込みます。「カッ!」と声を出したときと舌の動きが同じくなるようにします。これを10回くりかえします。上手く出来ないときは、上半身を後ろに倒して行なう(または仰向けになる)とよいでしょう。

4. スラープアンドスワロー 左右5回

嚥下(飲み込み)の練習。レッスン1のスラープアンドスワローをストロー無しで行ないます。舌の先をスポットにつけて奥歯をかみあわせます。スプレー(霧吹き)で口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、音を立てて水を吸い込みます。後に水を集めたら、奥歯を噛んだままゴクンと飲み込みます。これを左右交互に5回ずつくりかえします。

5. リップエクササイズ 10回

  ぼたんぷる<5-1 ボタンプル>
唇や顔面の筋肉を強化します。唇や顔面の筋肉が弱かったり、いつも緩んでいると、歯並びが悪くなったり、矯正治療後の咬み合わせが安定しなかったりします。

1. 直径2.5cm位の薄いボタンに、30〜40cm程度の長さのタコ糸やデンタルフロスのような細い紐(ひも)を通して輪に結びます。
2. ボタンを唇の裏(歯の前)に入れ、唇を閉じておさえます。ボタンが口から飛びだす寸前の程度の力で紐を前方にひっぱります。そして力をゆるめます。これを10回繰り返します。

もし、バネばかりがあるようでしたら、紐に引っかけて何グラムまでボタンを維持できるか測ってみてください。2kg以上なら優秀です(ボタンの大きさによって多少違います)。筋肉を鍛えるために、この練習を継続的に行うと効果があります。

<5-2 リッププル>りっぷぷる
唇を引き伸ばします。 口を開けている癖のあったり小さい頃指しゃぶりをしていて出っ歯気味の人には、上唇の短い人が多いようです。唇が短くて楽器演奏時息が漏れたり力が入ってしまう人には効果があるかもしれません。

1. まず下唇の上に人さし指をのせ、下の前歯から下唇を離すように軽く押し下げ口を開きます。
2. 次に上の前歯を覆うように、鼻の下をできる限り長く伸ばします。そして休み、また伸ばすことを10回繰り返します。

6. ポスチャー 10分間


▲舌の先はスポットに!
普段舌を上顎に付けておく習慣をつけます。
上記で紹介した「1」〜「4」の練習後に、上の犬歯の後にストローを置いて歯をかみあわせ、口唇を軽く閉じます。 なるべくストローの力に頼らず、出来るだけ舌の力で上顎に吸い付けるようにします。くれぐれも舌の先はスポットに。
このまま10分間(またはそれ以上)そのままで。 テレビを見たり、読書をしたり、口をきかないで、出来ることをやりながらやってください。


10分間、舌の下にストローをはさんだままでいます。 レッスン1より時間が長くなります。
■レッスン回数の基準
レッスン2で紹介した、「1」から「5」までの練習を1日2回(2時間以上間隔をあける)、毎日2週間行います。
大原院長
資料提供
ミューズ矯正歯科
院長 : 大原 久子
日本矯正歯科学会認定医

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