八重歯(叢生)と歯列のズレを抜歯しないで矯正した例

矯正医の方針によって同じ歯並びでも、治療計画や仕上がりは異なります。他院で抜歯しないと不都合が起きると言われた症例でも、他の矯正医では、非抜歯でも自然な治療結果になるケースもあります。ここでは非抜歯で八重歯と歯列のズレを改善した例をご紹介します。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/18

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■目次

  1. 歯を抜かない矯正の考え方
  2. 歯を抜かない矯正の症例
  3. 治療前
  4. 治療後
  5. 治療完了から5年後

歯を抜かない矯正の考え方

歯を抜かない矯正の考え方

「歯を抜かない矯正」で大切なこと
歯がきちんと並んでいないということは、そこに必ず原因があります。非抜歯矯正では、歯が正しく並ばない原因を探り、その障害を取り除くことができるかどうかを矯正歯科医が徹底的に吟味することが大切です。

抜歯するケースについて
検査結果によって、やむなく抜歯するケースもあります。例えば上顎前突(出っ歯)で、噛み合わせだけでなく、上顎を後ろに下げて横顔の見た目も改善したい場合などは、抜歯をした方がよいケースもあります。

歯を抜かない矯正の症例

治療前

歯を抜かない矯正の症例(治療前)

歯のデコボコと、歯列が左右にズレている患者様

デコボコの歯並びと外に飛び出た八重歯と、上下の歯の噛み合わせを治療するため来院された患者様の症例です。

下の「初診相談時の口腔内写真」を見ると、八重歯だけでなく、上下の歯列がズレて噛み合っていないことがわかります。 正面から見ると、上顎の歯列の中心(正中)と、下顎の中心の位置が歯1本分くらいズレています。

このようなケースを改善する場合、抜歯をする矯正を提案される場合が多いかもしれません。
今回は、精密検査結果をふまえ、当院の経験上「健康な歯を抜かなくても、患者様の希望の歯並びに改善できる」と判断して、非抜歯での矯正を提案しました。

治療後

歯を抜かない矯正の症例(治療後)

治療後の写真です。外に飛び出ていた八重歯がキレイに歯列に収まりました。上下の歯列のズレも改善され、正中がピタリと揃っています。上下の歯がしっかりと噛み合って、食べ物を噛み砕くこともしっかりできるようになりました。

治療完了から5年後

歯を抜かない矯正の症例(治療完了から5年後)


「無理な非抜歯矯正は後戻りが早い」と言われることがありますが、今回のケースのように、精密な検査結果に基づき、患者様のお口の状態に合わせた適切な治療計画を立てれば、抜歯矯正よりも後戻りしやすいということはありません。他の矯正法と同じようにきちんとリテーナーを装着して、保定を行えば、キレイな歯並びは維持できます。

抜歯するか、非抜歯にするか迷った時は、患者様ご自身のケースで、抜歯をした場合と抜歯しないで矯正をした場合のメリット・デメリットについてよく聞いてみましょう。担当医の治療例や、治療完了後から数年経過した写真を見せてもらうのも参考になります。複数の医院に相談し、ご納得された方法、医療機関で治療しましょう。

※治療効果は、患者様によって個人差があります。

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