拡大装置 急速拡大装置とは 

歯列の横幅を大きくする装置 急速拡大装置 (ラピッドエキスパンジョン)

急速拡大装置のしくみ

急速拡大装置
▲急速拡大装置
急速拡大装置 [きゅうそくかくだいそうち] は、上顎の歯列の横幅(歯列弓)を横に広げる、固定式拡大装置です。
装置を支えるため、金属製のバンドと太いワイヤー、歯列弓を押し広げる力を調節する拡大ネジから構成されています。
金属製のバンドが歯にしっかり固定されるので、自分で取り外すことはできず、外からはあまり目立ちません。
急速拡大装置の中央にある拡大ネジを調整することで、900g程度からキロ(Kg)単位の強い力で歯列を押し広げるため、歯の移動速度は通常のワイヤーとブラケットを使用するマルチブラケット法よりも非常に早いです。急速拡大装置で矯正期間は1〜3か月程度と短期間です。

適応症と年齢

上顎は、もともと左右2つに別れており、上顎正面にある「正中口蓋縫合(せいちゅうこうがいほうごう)」と呼ばれる、上顎正面のつなぎ目によってつながっています。このつなぎ目を、急速拡大装置によって広げることで顎の幅を広げることができます。

上顎が狭いことによる臼歯の交叉咬合の治療に使われますが、それ以外でも、上顎の横幅の拡大が必要な場合に使用されます。
使用できる年齢は、左右の顎のつなぎ目の正中口蓋縫合が自然に開くことができる年齢を考えると、急速拡大装置の効果が期待できる年齢は、思春期くらいまでといわれています。
このため、、症例よって、小児矯正では、永久歯に生えそろう前(混合歯列期)に急速拡大装置で顎の幅を広げて歯を動かす隙間をつくり、永久歯がすべて生えそろったあとに、マルチブラケット装置で歯列を矯正する治療方法がよく行われています。

思春期以降でも、永久歯に生えそろってから、あまり時間のたっていない25歳くらいまでの間であれば、個人差はありますが効果が期待できます。

使用方法と効果

まず、歯科医院で上顎の裏側に急速拡大装置を固定します。
幅を広げる矯正期間は、1ヶ月〜3ヶ月程度。急速矯正装置での矯正期間中は、自宅で継続的に専用のネジまわしをつかって拡大ネジを回し、歯列にかかる力を上げていきます。
ネジの回転の目安は、通常は、1日につき1/4回転。約0.2mmの拡大するこになります。これを継続すると、30日で約6mm程度、顎の幅を広げることができます。

装着後、3〜4日程度の間は食事のときに違和感や痛みをかんじたり、また、鼻や口元にツンとした痛みと感じることがあります。

1〜3ヶ月の矯正期間が終わった後は、装置の幅は固定したまま約6ヵ月間装着します。
短期間で急速に左右のあごのつなぎ目の正中口蓋縫合部を広げるため、広げた部分の骨がまだしっかりできていないないため、後戻りを防ぐために、約6か月の間は、装置をつけたまま骨ができ上がるを待ちます。


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