■ヘッドギアを使用する目的
ヘッドギアは、主にお子さんの矯正治療に使用される補助装置です。
骨格的な上顎前突(出っ歯)、すなわち、上あごが大きすぎるために「出っ歯の骨格になっている」場合には、ヘッドギアで上下の顎の位置をコントロールして、上あごの骨の成長抑制をおこなうことがあります。
上あごの成長抑制のほか、骨格的なものではない、歯ならびそのものの「出っ歯」の場合にも、成長期のうちから、ヘッドギアで上あごの奥歯を後方に動かしてり、歯ならび全体を下げる(後退させる)治療をおこなう場合があります。
このほか、歯列全体の矯正で、上の前歯を大きく後退させる必要があるときに、ブラケットをワイヤーを使用するマルチブラケット法とヘッドギアの装着を併用して治療することもあります。
■ヘッドギアの構造について
矯正治療は、歯や顎に適正な力をかけることで、成長のコントロールや歯の移動をおこないます。骨格性の「出っ歯」の場合、上あごに対する後ろ向きの力が必要なので、頭部を固定源とした装置・ヘッドギアを使用します。
へッドギアの装着方法は、まず、上の奥歯(主に第一大臼歯)に装着した固定式の装置と、太いワイヤーでできた「フェイスボー」をつなげ、これを頭部の帽子のような装置「ヘッドキャップ」に装着をして牽引します。
なお、「フェイスボー」は取り外すことができますが、奥歯につけた装置は取り外すことができません。
■装着の注意点
・ヘッドギアを装着しているときは静かにしましょう
・食事や歯磨きのときには、フェイスボーを外しましょう
・装着時間を守りましょう
ヘッドギアは取り外しができる装置ですが、毎日10時間以上の使用が必要です(個人差があります)。食事や歯磨き以外の時には十分な使用が大切です。家にいる時間や睡眠時間中などしっかり装着しましょう。
・1週間以上違和感や痛みが続いた場合は、担当医に相談しましょう
ヘッドギアを装着して2〜3日は、奥歯に痛みを感じたり、発音や食事がしづらいことがありますが、1週間ほどで慣れます。しかし、痛みや違和感がどうしても我慢できない場合や、
ヘッドギアが変形したり壊れた場合は、
ドクターに相談しましょう。
※詳細の使用方法や装着時間、緊急時の対応等は、歯科医師の指示を守りご使用ください。 |