子供の受け口治療 下顎のを後方へ移動させる矯正用器材

子供の受け口治療 下顎のを後方へ移動させる矯正用器材

チンキャップ(下顎を後方へ移動させる矯正用器材) は骨の成長が活発な時期(9歳~15歳)の子供に受け口などの治療で仕様する矯正器具装置です。上顎と下顎の位置のバランスの調整し、噛み合わせの状態によってはほかの矯正治療と併用することができます。装着の注意点など知り正しく使いましょう。

監修医師

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

目次

  1. 子供の受け口などの矯正治療に使用する頭部装着型矯正用器材
  2. チンキャップを使用する目的
  3. チンキャップの構造について
  4. 装着の注意点

子供の受け口などの矯正治療に使用する頭部装着型矯正用器材

チンキャップを使用する目的

チンキャップ

お子様の受け口などの治療に使用する装置
チンキャップ(chin cap)は、下顎の骨(下顎骨)または、下顎の歯を後方に移動させるために使われる装置です。ヘッドキャップを頭にかぶって装着する、取り外し可能な装置です。下顎のオトガイ部分にチンキャップをかぶせる構造のため「オトガイ帽装置」とも呼ばれています。

対象は、主に骨の成長が活発な時期(9歳~15歳)のお子様で、不正咬合、特に受け口のお子様の治療に用いられます。

下顎のとがった部分「オトガイ」にチンキャップを装着し、ヘッドキャップで後方(後頭部側)にオトガイ部分を引っぱる仕組みです。下顎の成長が大きい場合や、下顎の位置が前に出ている症状があるときに、下顎の成長を抑制したり、上顎と下顎の位置のバランスの調整をします。噛み合わせの状態によって、ほかの矯正装置と併用することもあります。

チンキャップの構造について

チンキャップは、チンキャップとヘッドキャップとゴムリング(または「ゴムバンド」)から構成されています。チンキャップは、顎の先のオトガイ部にかぶせるキャップ状のものです。ヘッドキャップは、バンド状あるいはヘルメット状の形をしている頭にかぶるもので、下顎骨や下顎の歯を後方(後頭部側)へ移動させる固定源となります。ゴムリングは、チンキャップとへッドキャップの間をつなぐもので、ゴムの力を利用して、下顎骨や下顎の歯を牽引させる力を与えています。

装着の注意点

●チンキャップを装着しているときは静かにしましょう/

●正しい装着方法を守りましょう
小さなお子様の場合、ご自分で正しく装着できない場合があります。保護者の方が、装着を手伝い、正しく装着しましょう。

●装着時間を守りましょう
チンキャップは取り外しができる装置ですが、毎日10~12時間以上の使用が必要です(個人差があります)。通常は、学校から帰ってきた後や、睡眠中に利用する場合が多いです。

●1週間以上違和感や痛みを感じた場合は、担当医に相談しましょう
皮膚が弱い方は、オトガイ部に装着したチンキャップによって、皮膚がかぶれたりする場合があります。痛みや違和感がどうしても我慢できない場合や、 チンキャップやヘッドバンドが変形したり壊れた場合は、 ドクターに相談しましょう。

※詳細の使用方法や装着時間、緊急時の対応については、歯科医師の指示に従ってください。

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