(※1) 矯正治療は痛みを伴うのではないか?というのが矯正治療を受ける患者さまの誰もが心配することです。従来から用いられている金属製バンドはステンレススチール製で、歯の周りに巻いて一部は歯茎の中にまで食い込ませて装着するものです。そこに針金を通す金具やバネを電気溶接やろう着けなどで固定して使用するのです。当然、痛みや苦痛がおきます。その点で、当医院では固定式の矯正装置を歯に装着するのに金属製バンドは一切用いず、全て接着剤を用いています。使用する接着剤はオルソマイト・スーパーボンドです。院長が東京医科歯科大学に在職中に研究・開発を担当したもので、全国に6万軒以上ある多くの歯科医院では接着性レジンセメントとして、差し歯やクラウンの装着、欠けたセラミック人工歯の補修、歯槽膿漏歯の固定などにも用いられている接着剤です。この接着剤は本来、矯正装置を歯に直接接着するために開発されたもので、この接着剤を用いて装置を装着すれば、装置の装着時や撤去時に痛みなどの不快症状が殆どありません。
(※2) 痛くない矯正治療を実現するに当たって考えなければならないことは、歯を動かすために用いる矯正力を、痛みを与えるような強い力はかけずに痛みの出ないような弱くて優しい持続的な矯正力を用いることです。矯正歯科の歯科医師の中には歯を早く動かそうとするあまり、強く強大な力を与える人がいます。このような力を与えることは誤りです。装置を調整してから1〜2週間も痛みが出て食事も満足にとれなくなります。また、歯がグラついたり、矯正治療中に歯の根が短くなる歯根吸収という不測の事態を招くことさえあります。矯正治療で用いる針金は従来ステンレススチール製や時計のゼンマイバネに用いられるコバルト-クロム-ニッケル合金線などが主流でしたが、当医院では超弾性型ニッケル-チタン合金線(いわゆる形状記憶合金線)を主に用いています。この合金線はひどいデコボコを治すために歯に装着して大きなたわみを与えても、強い強大な力は出ず、歯に優しい弱くて持続的な力を発揮します。このように歯に与える力を慎重に選ぶことで、矯正治療中に痛みを覚えることは殆どなくなります。
(※3) 当医院では、極力歯を抜かない矯正治療を心がけています。一般の歯科医院で小学校の低学年時に矯正治療の相談に行ったところ、まだ乳歯が残っているのでもう少し様子を見ましょうと言われ、結局、永久歯が生え揃った中学生になってから受診したら、小臼歯を4本抜かないと治らないと言われたことがある方もいらっしゃることと思います。あごの発達が悪い患者さまに対しては、小学校の低学年の頃に矯正治療を開始して、狭く小さいあごを大きくしたり、ひどい出っ歯に対して下あごの発育を促して上下顎の不正の位置関係を改善すれば歯を抜かないで歯並びを治すことができることも出来るのです。また、親知らずを抜いたスペースを利用して側方の歯を後方へ移動することにより、小臼歯を抜歯せずに歯並びを改善することも可能です。デコボコやひどい出っ歯だからと言って小臼歯を抜いて、歯の配列スペース不足を解消するだけではないのです。矯正治療の方法は教科書に出ている型にはまった治療法ばかりではなく、個々のケースの合った個別の治療法を選択して、実行するのが理想です。
(※4)患者さまのご要望に応えるべく、何時でもご相談、診療を出来る体制を作っています。初診・相談時には患者さまのご要望を十分にお聞きして、可能な限りご要望に応えられるようにしています。また、矯正治療開始後にも出来るだけ時間を作って患者さまに治療の進み具合や注意をさしあげ、患者さまからのご意見も聞くようにしています。矯正治療の治療法は画一化された一つの方法だけではありません。洋服に例えると、"ハンガーに吊るして売っている既製服”の治療では10点満点のかろうじて合格の6点は得られますが、それ以上の満足な結果は得られません。治療のゴールを高めるためには矯正治療開始前の検査を厳正に行い、正しい診断を下し、事実に基づいた治療方針を決定するのです。注文服を作るように、細部の寸法を測って個々の患者様に合う、誰が見ても納得するような治療方針を立てなければいけません。当然、患者さまのご要望も十分に反映されたものになります。また、万が一装置に不具合が生じた時などには、当医院では患者さまに院長の携帯電話や携帯メールのアドレスをお教えしますので、24時間体制でいつでも対応できるようにしています。一般の歯科医院で緊急処置を受けようとしても、知識や技術が不十分なため満足のいく結果が得られません。時には装置を壊してしまう事すらあります。その点で、患者さまが痛くなく、安心して矯正治療が続けられるよう配慮しています。 |