IDEM シンガポール 2018 視察レポート

開催地:シンガポールマリーナ地区について

シンガポールはマレーシア半島の南部に位置しており、赤道直下の国なので年間を通し高温多湿です。今回の開催地であるマリーナ地区は、シンガポールの中でも多くの観光スポットがある中心都市です。多くのショップやレストラン街などがあり、有名な「マーライオン像」や屋上にプールがあることで知られている「マリーナベイサンズ」もあります。

3Shape

コードレスの口腔内スキャナです。興味深かったのが、患者さんがモニタを見ることができることです。 スキャニングした口腔内の画像を使用し、矯正治療前と矯正後での自分の歯のシミュレーションなどができます。そのため、治療後のイメージを患者さんと一緒に見ることができます。モニタを見ながら治療説明もしやすくなりそうです。

EMS

EMSの新型の超音波スケーラーは、使用する蒸留水の温度や強さも10段階で調整できます。後方の大きなボトルは蒸留水だけではなく、消毒液を入れることが可能です。クリーニング用ボトルを使用すると診療後、水の掃除や消毒をすることができます。

Dentsply Sirona

より座り心地の良いユニットを展示していました。長時間の治療でも快適に過ごすことができそうです。また、iPadと連動して使用できる根幹治療モーターとファイルは、コードレスで患者さんの使用記録の管理をしたり、iPadを用いての説明にも使用できると紹介していました。

Dental Monitoring

矯正用の遠隔診療アプリを紹介していました。専用の器具を口に入れて、スマホアプリと連動させると、医院に歯の状態の情報が送られるというシステムです。持ち運びができるので、どこの場所からでも患者さんの矯正の治療経過を確認することができます。

Shanghai Smartee Denti-Technology

こちらは中国のメーカーのマウスピース矯正の模型です。医師がスキャンした口腔内データを送ると、独自の方法で患者さん個人に合わせたマウスピースを約2週間で製作できるそうです。3Dプリンタですべて作っています。

3M

接着材で有名な3Mからは、コンポジットレジンを出していました。こちらは1回の光照射で約5mmまでの深い溝でも硬化させることが可能なため、作業時間が短く済みます。

Evo Dent

中国のEvo Dentでは、コンパクトで作業行程が早く、多くの素材に対応している3Dプリンタを紹介していました。キャストワックスやクラウンブリッジ、トレー、矯正用のモデル、スプリントなどの多くの素材に柔軟に対応しています。

paro swiss

スイスのparo swissという企業では画期的な歯間ブラシを紹介していました。ペン型の先にフロスをセットし、指でレバーを引くとフロスが出し入れできるので、簡単に歯間を磨くことが可能です。他には、歯ブラシとタフトブラシが合体しているものがありました。タフトブラシ部分は付け替え可能です。

SWISS PREMIUM ORAL CARE

カラフルでかわいい歯ブラシのメーカーSWISS PREMIUM ORAL CAREでは6種類のフレーバーの歯磨き粉を新商品で紹介していました。見た目も華やかで可愛く、香りも「ピーチアプリコット」や「アップルアロエ」などの独特な良い香りがします。ホワイトニングの効果も期待でき、可愛いので女性に手にとりやすい商品だと思いました。

CEREC asia

CEREC asiaという企業からは診療補助が効率化するバキュームを紹介していました。ライトが着き、舌をカバーで遮ることができるので、バキュームに舌や粘膜が吸い込まれることがなく、スムーズに治療を進めることが出来ます。こちらは2018年の6月に発売予定とのことです。