りょうさんの相談

カテゴリ:抜歯について

抜歯を伴う二期治療について

現在、13歳男児、10歳から上の前歯の出っ歯の治療を始めました。1期治療において、上顎は拡大装置にて拡大後、ヘッドギアーを併用する。前歯部はマルチブラケット装置にて配列する。前歯部配列後、顎機能矯正装置にて下顎骨前方成長誘導を行い、永久歯列完成まで成長経過を観察する。
上記の治療を3年行ったのですが、上顎前歯唇側傾斜、前歯部開咬のため、2期治療において上顎両側4番抜歯による治療を勧められました。すぐにでも抜歯による2期治療を始めた方がいいのでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。

読ませていただきました。

ヘッドギアーの目的は上顎骨の成長抑制、あるいは第一大臼歯の後方への移動です。上顎前歯の唇側傾斜は直接的な治療目標ではありません。

上顎骨の成長抑制と下顎骨の前方成長促進は骨格の問題の解決です。成長期にしかできません。上顎前歯の唇側傾斜は歯の問題です。骨格と歯を分けて考える必要があります。もちろん矯正歯科医の頭のなかには2つの考えがあります。

13歳という年齢はすでに上顎骨の前方成長はほとんどありません。これに対して下顎骨の前方成長はこれからです。従ってこれ以上骨格的には上顎前突がわるくなる事はありません。歯の問題だけです。開咬もあります。そこで抜歯をして治すという事を進めたのではないかと思います。前歯の後方傾斜(舌側傾斜)は開咬を治すのに有利です。

拝見していないのでこれが限界ですが、あり得る診断だと思います。最近は1期治療、2期治療として分ける医院が多いようですが、1期治療で終わる事はありません。2期治療は必要です。

治療が成功する事を祈っています。

相談を投稿する