俊さん(神奈川県)の相談

カテゴリ:治療後、アフターケア

こんにちは。
親から出っ歯だからと矯正をすすめられ、小学4年から、非抜歯矯正をしています。少し前に器具が外れて今は保定をしています。
外れはしましたが、顔が一回り大きくなったようになり、そして、顔が長くなったように感じます。
周りから言われ、自分でもわかります。

役者を中学生からしているので、とてもショックです。
小さいうちから歯列矯正(非抜歯)をする必要などなかったのでしょうか。時期を間違えたのでしょうか。
これからどうすればよいかわかりません。
ご意見、アドバイスをよろしくお願いいたします。

はじめまして。
お顔の変化はご本人にとってはとても心配なことですね。考えられる範囲で回答させていただきます。

まず、現在感じられている変化は一概に非抜歯矯正のせいであるとは言えないという事が結論です。

お顔には骨格の成長というものがあり、16歳・男性ということを考えると思春期成長に差し掛かっていると推測できます。
思春期成長では下あごの骨がグッと成長してきますので、これにより子供の顔つきから面長でガッシリとした大人の顔つきへと変化してゆきます。個人個人で成長の様子はもちろん違いますが、今感じられている変化は、この要素が関係しているかもしれませんね。

また、非抜歯矯正で歯を並べる場合、多少なりとも歯列を大きくして並べている可能性はありますが、ミリ単位の変化であり、正面からパッとお顔を見て「大きくなった」と感じるほどの変化を与えるのは、むしろ難しいと思います。
ただし、お顔を横から見た場合で言えば、一般的には非抜歯よりも抜歯をして矯正するほうが、口元のボリュームは抑えることができます。

「歯を抜かないで永久歯列を並べる」ことを目標にしていたのであれば、程度にもよりますが早い時期からの治療が効果的であり、今までされてきた治療はひとつの正解だと思います。
抜歯で得られる変化も確かにありますが、抜歯・非抜歯にはそれぞれメリットとデメリットがあります。非抜歯で治療をされているならば、再治療はあまりおススメしませんが、今後抜歯での治療のチャンスは残されています。
矯正治療では変化させられる部分とそうでない部分があり、万が一将来的に再治療を検討される場合でも、そのあたりは担当医とよく相談してクリアにする必要がありますね。

最後に、お顔は歯列だけでなく骨格や筋肉なども関係して変化するものであり、成長期のその変化の様子は「個性」でもあるということを付け加えておきます。

では、この回答が何か今後のヒントになれば幸いです。

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