歯の先天欠如(生まれつき数が足りない歯)

生まれつき歯の数が少ない歯並び「歯の先天欠如」である14歳女性の症例写真です。足りない歯の数は、1?2本程度から、6歯以上の多数の場合もあります。「矯正歯科ネットは矯正に関する情報を発信しているポータルサイトです。」

公開日:2019/10/01  更新日:2019/11/25

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目次

  1. 歯が生えない、先天欠如(先天性欠如歯、先天欠損歯、無歯症) の治療
  2. 【症例写真】先天欠如と叢生(でこぼこの歯並び)を伴う症例
  3. 歯のしくみ

歯が生えない、先天欠如(先天性欠如歯、先天欠損歯、無歯症) の治療

1.先天欠如[せんてんけつじょ]とは
うまれつき歯の数が足りないことを「先天欠如」といいます。足りない歯の数は、1~2本程度から、6歯以上の多数の場合もあります。日本人の先天欠如の発現頻度はおおよそ9%程度であり、多くは下顎側切歯もしくは第二小臼歯に発現します。

2.先天欠如の治療方法
先天欠如の治療方法は欠損歯数や、欠損部位や全体の咬合によって異なりますが、大きく分けて2通り考えられます。1つは欠損部位の隙間へ補綴処置(ブリッジやインプラント)を行うこと。もう1つは欠損部位を矯正治療によって改善し、全体の噛み合わせも改善することです。

先天欠如により上下左右の歯の本数が異なると、全体の噛み合わせが乱れます。矯正治療により、噛み合わせも改善する場合は、欠損していない歯列の歯を少しずつ削り、歯の大きさを上下で合わせたり、また、欠損していない対顎の歯を便宜的に抜歯して歯の数を合わせたりします。

【症例写真】先天欠如と叢生(でこぼこの歯並び)を伴う症例

患者様:14歳 女性
診断名:上顎右側側切歯先天欠如を伴うアングル1級叢生症例
治療法:上顎左側、下顎両側第一小臼歯抜歯ケース、スタンダードエッジワイズ装置使用
動的治療期間(矯正治療期間):21ヵ月
主な改善点:咬合の緊密化、叢生の改善、顔面正中に対して上顎正中のズレを改善

【解説】
上顎の正中(真ん中)から右2番目にある側切歯が生まれつきなく、また、歯並びが凸凹している叢生[そうせい]の不正咬合が見られる方を治療した写真です。治療は、まず、上顎左側の第一小臼歯と、下顎左右それぞれの第一小臼歯、計3本を抜歯後、ワイヤーとブラケットを使用した矯正治療を行いました。矯正装置を装着してから、21ヵ月で、顎全体の噛み合わせが改善され、きれいな歯並びになりました。

歯のしくみ

人の歯の数は乳歯では20本、永久歯は28本(親知らずを含めると32本)です。