いつから始める?子供の矯正のこと-矯正歯科ネット

小児矯正は、顎の骨のバランスや大きさを整える1期治療(骨格矯正)と歯の位置を整える2期治療(歯列矯正)の2つの時期があることをご存知でしょうか? 1期治療は、顎骨の成長をコントロールしながら矯正できる治療で、開始の目安は3歳?12歳です。 2期治療は、歯並びをきれいに整えるため、ワイヤーによる矯正治療を行います。開始の目安は10歳?成人です。1期治療で永久歯の萌出誘導がうまく並んだ場合は、2期治療での矯正が不要になるケースもあります。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/18

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■目次

  1. 子供の矯正(小児矯正)っていつから始めたらいいの?
  2. 小児矯正の治療時期の目安
  3. 1期治療(骨格矯正)について
  4. 低年齢の反対咬合
  5. 重症または高年齢の反対咬合
  6. 叢生
  7. 2期治療(歯列矯正)について

子供の矯正(小児矯正)っていつから始めたらいいの?

子供の矯正(小児矯正)っていつから始めたらいいの?

子どもの矯正(小児矯正)は、ヨーロッパをはじめ欧米では古くから取り入れられている治療方法です。
小児矯正は、あごの骨のバランスや大きさを整える1期治療(骨格矯正)と歯の位置を整える2期治療(歯列矯正)からなる2段階治療です。
とくに1期治療は、あごの骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子さまだからこそできる治療です。
このことでなるべく大人の歯を抜かないで歯並びを整えることができます。
さらに、1期治療であごの骨を整え大人の歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療そのものが必要ない場合もありますし、多くの場合、部分的な歯列矯正で済んでいます。
もちろん、すべての歯並びの問題が小児矯正の適応ではありません。永久歯が生えそろってから、成長が止まってから治療した方がいい場合もあります。

小児矯正の治療時期の目安

小児矯正治療では、骨格を矯正する1期治療と歯並びを調整する2期治療に分かれます。
お子さんの歯並びや、噛み合わせなどによって小児矯正専門医が治療計画を立てます。

1期治療(骨格矯正)・・・3歳~12歳
2期治療(歯列矯正)・・・10歳~成人

1期治療(骨格矯正)について

1期では、受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)など、骨格が原因となる症状は、骨が柔らかい年齢から開始します。上下の顎のバランスを改善する装置(ムーシールド、バイオネーター、フェイスマスクなど)を使用し、上下の顎のバランスを正しい状態にします。

また、顎が小さく歯の生えるスペースが不足しているケースでは、そのまま放っておくと叢生(八重歯などの乱ぐい歯)になってしまいます。顎を拡大する装置(取り外し式のプレート装置)を使うことで永久歯がきれいに並ぶスペースを確保します。

低年齢の反対咬合

低年齢の反対咬合は、夜間に使用するマウスピース型装置で治療します。

治療前

低年齢の反対咬合治療前

治療中

低年齢の反対咬合治療中

治療後

低年齢の反対咬合治療後

重症または高年齢の反対咬合

年齢が高かったり、骨格のアンバランスが大きい反対咬合では、
夜間に使用するフェイスマスク型装置で治療します。

治療前

重症または高年齢の反対咬合治療前

治療中

重症または高年齢の反対咬合治療中

治療後

重症または高年齢の反対咬合治療後

叢生

あごの骨が小さくて歯が並ばない場合は、取り外し式のプレート装置にてあごの骨を拡大します。

治療前

叢生治療前

治療中

叢生治療中

治療後

叢生治療後

2期治療(歯列矯正)について

歯並びをきれいに整えるため、ワイヤーによる矯正治療を行います。1期治療で永久歯の萌出誘導がうまくすんだ場合は、2期治療そのものが不要になるケースもあります。
矯正治療の終了後は、保定装置(リテーナー)により後戻りを防止します。

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