歯列矯正のブラケット装置 種類別メリットデメリット
歯列矯正ブラケットの種類をご紹介。 金属のメタルブラケットや透明や白色のブラケット、歯の裏側につけるリンガルブラケットなど、様々な装置があります。種類別の費用やメリット/デメリットを確認し、ご自身に合った治療方法の参考になさってください。
公開日:2019/10/01 更新日:2020/06/17
監修医師
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。
■目次
【基礎知識】ブラケット装置の種類と選び方
「メタルブラケット(上の写真の装置)」「審美ブラケット(透明色や白いブラケット)」「リンガルブラケット」
ブラケットの種類によって、特徴はさまざまです。装置や治療方法を選ぶ際は、担当医に各装置のメリットやデメリット、矯正治療中の注意点などをよく確認して、ご自身に合った治療方法を選択しましょう。
メタルブラケット
歯の表側に接着する金属性のブラケットです。矯正治療と聞いて多くの人が想像するのが、この金属製のブラケットではないでしょうか。
メリット
金属製のメタルブラケットは丈夫で、多くの不正咬合の種類に対応することができます。また、他の装置に比べて安価なため、治療費を抑えることができます。
デメリット
装置が銀色のため目立ちます。金属アレルギーがある場合、使用できないことも。
審美ブラケット(樹脂性・セラミック製などの目立ちにくいブラケット)
白や透明色の目立ちにくい色のブラケットを審美ブラケットといいます。製品によって材料が異なり、樹脂製(プラスチック)やセラミック製などがあります。
メリット
メタルブラケットと同様に多くの種類の不正咬合に対応することができます。透明や歯の色に近い白いブラケットのため、装置がメタルブラケットよりも目立ちにくいです。非金属製のブラケットは金属アレルギーの方でも治療が可能です。
デメリット
メタルブラケットに比べ、費用はやや高額です。
メタルブラケットと比較すると、多少強度が弱いと言われています。(材料により異なる)
リンガルブラケット(舌側矯正装置・裏側矯正装置)
歯の裏側に装着するブラケットです。
メリット
歯の裏側に矯正装置をつけるので、表側からは矯正装置が見えづらいです。周囲の人から気付かれずに矯正治療を行うことができます。
デメリット
装置に慣れるまで舌が装置にあたる違和感を感じたり、発音がしにくい場合があります。前歯が後ろに傾斜しているケースにも不向きです。
舌側に装置を装着する技術が必要なため、表側矯正より費用がかかります。
【基礎知識】ブラケットを使用しない装置と選び方
マウスピース矯正
ワイヤーやブラケットを使わず、透明で薄いマウスピース型の装置を用いて歯を動かします。装置は自分で取り外し可能です。
メリット
ワイヤーやブラケットを装着しないので、違和感や不快感が少ないのが特徴です。マウスピースは薄くて透明なので、周囲の人からほとんど気づかれません。
デメリット
取り外しができるため、指定された装着時間を守らないと治療の結果に影響を及ぼすことがあります。
治療できる症例が表側矯正よりも限定されています。
※治療の効果は、治療する医療機関、装置のメーカー・製品によって異なる場合があります。
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