1.スピード治療とは
コルチコトミー法やインプラント矯正などの外科治療と、歯列矯正を併用した「スピード治療」について説明します。
スピード治療の考え方
患者様のニーズに合わせて期間を短縮
スピード治療は、できるだけ患者様の希望通りの期間で治療するために、
スピード治療で選択される装置・施術
ブラケットとワイヤーを歯に接着するマルチブラケット装置や、マウスピース装置などで歯を動かす歯列矯正(A)と、コルチコトミー法やインプラント矯正などの歯の移動を早める手術・処置(B)を組み合わせます。
A:歯を動かす治療(歯列矯正)の種類
【表側矯正(一般的な唇側矯正)】
歯の表側にブラケットやワイヤーなどの矯正装置をつけるポピュラーな矯正法です
- こんな人に向いています
- なるべく治療費を抑えたい人
【裏側矯正(舌側矯正)】
歯の裏側に装置をつける表からは見えない矯正法です。特殊な装置のため、裏側矯正の経験を積んだ医院で治療しましょう。
- こんな人に向いています
- 装置が目立つのが気になる人
【マウスピース矯正】
取り外しができる透明なマウスピース型の装置を使う矯正法です。一定期間ごとに、新しいマウスピースに交換して歯を動かしていきます。
食事や歯磨きのときは、自分で装置を外せます。
※一日約20時間の装着が必要です。
- こんな人に向いています
- 目立ちにくい装置で治療したい人
- 従来の固定式装置に抵抗があった人
B:歯の移動を早める治療(外科手術)の種類
【コルチコトミー法】
歯を支える顎の骨(歯槽骨)の表層にる皮質骨の一部を外科手術で除去し、「治癒力」を活かして歯の動きを促進させる方法です。
【オステオトミー法】
別名「歯槽骨切り術」の名の通り、歯を支える顎の骨(歯槽骨)を直接手術して切り、歯の土台となっている骨ごと動かす施術です。メスを入れる範囲は大きいですが、コルチコトミー法よりも、治療期間を短縮できます。
【インプラント矯正】
小さな骨ネジ型(又はプレート型)の器具を一時的に歯槽骨に埋め入れて、歯を動かしやすくする矯正法です。希望の位置に効率良く、歯を動かすことができます。
スピード治療のメリット・デメリット
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メリット
・ 従来法より短期間で治療ができる
・ 抜歯をしなくても良いケースが増える -
デメリット
・ スピード治療を行っている医院が少ない
・ 矯正装置のみの治療より、治療費がかかる
ここで紹介した各治療法の経験を、総合的に積んでいる矯正歯科医院を選択するとよいでしょう。