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歯を抜かない矯正治療について


矯正歯科治療で歯を抜く場合は、次のケースがあります。

A.土台になる骨の大きさが歯に対して十分でない時
B.上下顎骨のバランスが悪い時

A.土台になる骨の大きさが歯に対して十分でない時の抜歯について


土台になる骨の大きさが歯に対して十分でない時、通常4番目の歯を抜きます。
記の場合に歯を抜かずに矯正治療するには、以下のような治療法を組み合わせて達成できます。

1.土台になる骨を大きくする。

横に拡げてスペースを得ることができます。

2.歯の並びを工夫する

2−1 上の奥歯の回転 回転させることで左右2mmずつ、計4mmのスペースを作れます。
2−2 前歯を少し前に出す。
前歯を少し前に出して、スペースを得る。 日本人の場合は、口元が出ていてできないことが多い。
2−3 奥歯をさらに奥に移動させてスペースをつくる。
唇の力を用いた装置、特別に開発された装置などで奥歯をさらに奥に移動させてスペースをつくる。近年では、インプラント矯正などを利用することもできます。

3.歯を小さくする

表層のわずかのエナメル質や不必要に大きい詰め物削ることで、スペースを作ります。
子供さんの年齢が低いほど骨は柔らかく、土台の骨を広げたり、歯を奥に移動させやすく、抜かずに治療しやすくなります。

B. 上下顎骨のバランスが悪い時の抜歯について


上下顎骨のバランスが悪い時、例えば、出っ歯なら上、
受け口なら下の4番目の歯を抜いてバランスを取ります。
顔が成長する時期は身長の伸びる時期に重なるので、年齢が低く成長がたくさん残っているほど、上下のあごのバランスをとり、出っ歯や受け口になることをある程度防ぐことができ、結果として歯を抜かずに治療できます。
■歯を抜かずに矯正治療できるかどうか

1.患者さんの希望 
2.年齢
3.口元
4.歯のでこぼこの量
5.あごの形
6.歯周組織の状態
7.治療期間
8.装置による患者さんの負担

患者さんの希望(1)があれば、年齢が若い(2)ほど条件的には有利です。(日本矯正歯科学会は7歳ごろまでに専門医に相談することを推奨しています。)

それにくわえて、口元があまり出ておらず(3)、歯のでこぼこが少なく(4)、えらが張ったあごの形をしており(5)、歯周組織が厚く健全なほうが(6)、一般的に抜かずに治療しやすいと考えられます。

また、抜かない治療といっても先生によって方針には違いがあります。治療期間(7)や装置の患者さんへの負担(8)は患者さんの症状や治療方針により違います。まず、初診相談で個別に十分な時間を取って、歯をどうして抜きたくないのかきちんとお話し、抜かずにできるか、できるならどのくらいの費用、期間でできるのか、後戻りなど矯正の良くない点も詳しく説明を受けることが大切です。  

説明がしっくりと納得でき、信頼関係を築けると思う先生なら、ご自身のモチベーションも自然に上がり、治療も円滑に進むと思います。受診されるなら、そういう先生をご自身で選ぶことが是非とも大切です
資料提供

小田矯正歯科クリニック
院長:小田 佳朗先生 
日本矯正歯科学会 認定医・指導医


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