インプラント矯正
(インプラントアンカレッジ、TAD、スケルタルアンカレッジシステム)

インプラント矯正とは

小さなインプラントを顎の骨に埋め込んで歯を動かす固定源にする治療方法
インプラント矯正とは、アンカーインプラントと呼ばれるチタン製のプレート状の器具やネジ型の器具を一時的に顎骨の表面に埋入し、それを固定源として矯正装置で歯を動かしていく治療方法です。


■インプラントとは
インプラントとは、「埋め込む」という意味で、何らかの原因で欠損した人体の器官や組織を代替するために作られた医療器具です。骨に結合しやすく身体に安全な金属「チタン」製で、整形外科では骨折時に骨を接合するためにボルトやプレート対応のインプラントがよく使われています。歯科では、歯周病などで歯を失ったときにの人工歯根として使われているます(デンタルインプラントタイプ)。
歯を動かすための固定源にするインプラントでは、アンカーインプラントと呼ばれる約5mm〜13mm程度の小さなネジの形をしたビス型のインプラント(ミニスクリュータイプ)や、ビス型よりやや大きめのプレート型(ミニプレートタイプ)が使用されています。

インプラントアンカー プレート型インプラント

ビス型インプラント

プレート型インプラント

インプラント矯正の仕組み・手術方法

インプラントで歯が動きやすくなるしくみとは
歯に接着したブラケットとワイヤーのみで治療をする場合、ワイヤーで繋がっている歯と歯がお互いに引っ張り合う事によって歯を移動させます。このように、歯をお互いに引っ張り合う方法では、ワイヤーとつながったそれぞれの歯が移動してしまうので、引っ張る力が不安定になることもあります。
インプラント矯正では、矯正用のインプラントを顎の骨に埋入して骨と結合させて、そこを支点にして歯を移動させます。歯を支点にするときと異なり、固定源が移動することがないので、効率よく歯を動かすことができて、また、インプラントの埋入位置によって、歯を前後・上下・左右と立体的に動かすことが可能となります。

■インプラントを固定源とするイメージ
インプラント矯正の仕組み

 ・骨と結合したインプラントを固定源にして、歯を効率的に動かします。
 ・歯の移動が終了後、インプラントは撤去します。


■手術内容(ビス型、ミニプレート型のインプラントの場合)
矯正治療に使われるインプラントは、.局所麻酔を行ったあと、歯根と歯根の間の顎の骨にインプラントを埋入れます。 埋入を含めたトータルの手術時間は、ネジタイプ(ビス型)のインプラントの場合、1本につき5〜10分程度です。 埋入したインプラントは、2〜3ヵ月程度で顎の骨と結合(オッセオインテグレーション)します。インプラントと顎の骨がしっかり結合すれば、矯正治療の固定源にすることができます。なお、ビス型より大きめのプレート型(ミニプレート型)のインプラントの手術時間は、片側の顎で1時間、両側で2時間〜3時間程度です。

インプラント矯正のメリットとデメリット

■メリット

  • 歯を動かすための固定源がしっかりしているので効率よく歯を動かせるので、治療期間が短縮できる。
  • 奥歯を含めたすべての歯を後ろに移動させることができるようになり、スペースを確保するために行っていた抜歯をしないで治療できるケースがある。
  • 従来、歯を効率よく動かすために使用していた補助的な矯正器具(ヘッドギアなど)を使用せずに治療ができる
※効果には個人差があります。症状によっては、上記のメリットが該当しない事もあります。

■デメリット
  • 矯正用インプラントを埋入するための手術が必要となります。
  • インプラントの周りを清潔にしていないと感染を起こす場合があります。
  • 小さなインプラントを使用しているため治療中インプラントがはずれることがあります。
  • 原則的にあごの骨(顎骨)の成長が終わったとされる、高校生以降の方が対象です。

※注意事項 〜インプラントアンカーを使用した矯正について〜

現在(平成20年6月)、インプラントアンカーは、顎間固定用の骨接合材としての薬事認可はされておりますが、インプラント矯正のように、矯正治療で歯を動かすための固定源として使用することは、認可された目的適応外です。また、保険診療には使用できません。
このため、矯正治療に伴うインプラントアンカーの使用は、あくまで治療をする歯科医師の判断と自己責任、患者さんとの同意のもとで行われています。患者さんは、治療のメリットとデメリット、治療についての契約書(同意書)の内容を良く理解したうえで治療を開始する必要があります。

※治療結果は、患者様によって個人差があります。

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