[小児矯正]あごの大きさを調整して叢生を治療する装置

顎の大きさから矯正して治療する装置の紹介です。歯がガタガタな並びの状態を叢生(そうせい)といいます。乳歯から永久歯に生え変わる時期に、うまくバランスをとれて並ばない場合に起こる場合が多く、子供の頃からの治療が良いとされています。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/09/10

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目次

  1. 叢生と小児矯正について
  2. 子供の矯正に使用する矯正器具装置の例
  3. 床矯正装置~側方拡大装置
  4. 床矯正装置~取り外し式プレート装置

叢生と小児矯正について

叢生とは、歯並びが凸凹になったり重なり合ったりしている状態を言います。顎の大きさに比べて歯が大きいことが主な原因です。

永久歯の前歯が出はじめた頃、歯並びを気にして相談される方がいるようですが、その後生えかわる乳歯のことを無視して前歯だけを並べると、いずれ奥の乳歯が生えかわるときに、その下から生えてくる永久歯にでこぼこの問題が起きてくるので、意味がなくなってしまいます。

また、歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪い場合も、歯並びはでこぼこになってしまいます。お子様の顎は、成長によって自然と大きくなりますが、矯正でその手助けをして顎を大きくすることで、歯と顎のバランスを整えることができます。

特に最近のお子様は、顎が小さい傾向にあるので、でこぼこになりやすいとはいえますが、乳歯や歯根ができ上がっていない時期では根本的な歯並びは治せないのです。

顎の大きさを調整することで、将来抜歯をしなくても永久歯をきれいに並べることが可能になります。

子供の矯正に使用する矯正器具装置の例

床矯正装置~側方拡大装置

上の写真2点は、顎の幅を広げる側方拡大装置です。使用するのはおもに夜寝ている時で、装置の真ん中に埋め込まれた拡大ネジの1回の拡大量は約0.25mmです。そのため、お子様の負担も少なく痛みもあまりありません。時間をかけて徐々に顎を拡大していく装置なので、治療期間はかかりますが、きちんと使用していれば効果が期待できます。

床矯正装置~取り外し式プレート装置

スプリングを組み込むことによって歯を動かすこともできます。

※治療方法・治療結果は、患者様によって個人差があります。