子どもの歯を守りたい!乳歯期から永久歯が生えるまで気をつけること

乳歯期 生え変わり 注意点

身体と同じように大切なお子さまの歯の健康。
大人になってからも強く丈夫な歯でいてもらうためには子供の頃からのケアが重要となります。

乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)に生え変わるまでに気をつけることはなんでしょうか?

当記事では乳歯期から永久歯が生えるまでに気をつけておきたいことについてご紹介します!

監修医師

中村 優佳

国立大学歯学部卒業後、歯科衛生士として勤務。
同時取得した養護教諭免許も活かし、患者様の口腔内のケアを通して全身の健康をサポートさせていただいております。

〈取得資格〉
・歯科衛生士国家資格
・養護教諭一種免許状
・ホワイトニングコーディネーター
・日本歯周病学会認定歯科衛生士資格取得

〈所属学会〉
・特定非営利活動法人 日本歯周病学会
・一般社団法人 日本歯科審美学会

目次

  1. 乳歯はいつから生える?
  2. 乳歯の健康は妊娠中から
  3. 乳歯期に気をつけること
  4. むし歯菌を増やさない
  5. 指しゃぶりなどの癖に注意
  6. 生え変わり期に気をつけること
  7. 乳歯が抜けない、抜ける前に永久歯が生える
  8. 抜けたあとに永久歯が生えてこない
  9. まとめ

乳歯はいつから生える?

乳歯は生後6ヶ月から8ヶ月にかけて下の前歯から生え始めます。

お口の中に現れるのは生まれてからしばらく経ってからですが、乳歯の元となる「歯胚(しはい)」は、胎児期の7週から10週にかけて形成されます。

乳歯は全部で20本あり、2歳半から3歳頃になると全ての乳歯が生え揃います。

乳歯の健康は妊娠中から

子供の歯の健康を守るための対策は、出産後からでは手遅れかもしれません。

実はむし歯菌は新生児のお口の中には存在せず、身近な大人を介して感染することで、その後ケアを怠ると増殖していきます。
子供が産まれてからだけの対策ではなく、産まれる前(妊娠中)からお口の中を清潔にし、細菌を少なくしておくというのもお母さんの大切な役割です。

乳歯期に気をつけること

乳歯期 気を付けること

「乳歯は生え変わるからむし歯になっても大丈夫」「子供の歯がむし歯みたいになっているけどもうすぐ抜けそうだからひとまず放っておこう」とお考えの方もおられるかもしれません。

実はその考え方はとても危険です。

乳歯がむし歯になってしまうと、そのあとに生えてくる永久歯の発育に悪影響となったり歯並びが悪くなったりと様々な問題が起こりかねません。
逆に言うと乳歯のうちから適切なケアを行うと、整った歯並びやスムーズな生え替わりに繋がる可能性がありますよ。

むし歯菌を増やさない

口移しや同じお箸、スプーンを共有しての食事はむし歯菌感染の原因となります。
お子様が噛みきれないようなサイズのものは口でちぎって渡すのではなく、あらかじめ小切りにして渡すなど工夫しましょう。

一方で、毎回必ず消毒するなどあまり神経質になりすぎると発育の上でも大切なスキンシップを控えがちになってしまいますので気をつけましょう。

親子揃って定期検診を受けるなどして、未然に防ぐことや細菌を少なくするように努めることが大切です。

指しゃぶりなどの癖に注意

乳幼児期によくみられる指しゃぶりは、前歯が前に突出する(出っ歯になる)原因ともなります。 

口呼吸も同様で、噛み合わせが悪くなったり長い目でみると歯周病などにもなりやすかったりする悪習癖です。

子供の頃からの癖は大人になってからの状態にも影響しますので注意しましょう。

生え変わり期に気をつけること

生え変わり 気を付けること

6歳前後を目処に永久歯への生え変わりが始まります。
生え変わったばかりの歯は幼弱で柔らかいのでむし歯になりやすいです。
奥歯の噛み合わせの溝などもむし歯になりやすい部分ですので、留意しながら仕上げ磨きをしてあげましょう。
仕上げ磨きは永久歯への生え変わりが終わる10~12歳頃まで続けることが推奨されています。
意外と長いように感じる方もおられるかもしれませんが、リスクの高い時期にしっかりと気にかけてあげることが大切です。

また、定期的に歯医者を受診してむし歯になりかけていないかチェックを受けたり、フッ素塗布をしてもらったりとご家庭だけでは補えない予防をしていきましょう。

生え変わり時期は個人差がある


6歳前後で永久歯への生え変わりが始まり、下の前歯から抜けていくのが一般的です。
14歳前後で親知らず以外の永久歯が生え揃いますが、個人差があります。
周りの子より多少遅れていても個人差はありますので焦らず様子をみてみることも大切です。
あまりに遅かったり心配な場合は歯科医院を受診してチェックしてもらうのも一つです。

乳歯が抜けない、抜ける前に永久歯が生える

乳歯がなかなか抜けず、抜けないまま永久歯が出てきてしまった場合などは歯科医院を受診しましょう。

乳歯晩期残存といって、適切な時期に抜けずにそのまま残っている場合は歯科医院で抜歯することもあります。

一方でレントゲンを撮ってみると、後から生えてくるはずの永久歯が作られていない可能性もあります。
先天的に永久歯のない場合は、大人になってからもお口の中に何本か乳歯が残ったままの方もおられますよ。

歯ぐきや骨の下の状況はレントゲンを撮らないと分からないこともありますので歯科医院でのチェックが必要となります。

抜けたあとに永久歯が生えてこない

永久歯は乳歯が抜けた後、3ヶ月くらいで生えると言われています。
乳歯がなくなってから永久歯が生えてこない、あまりに遅いといった場合には歯科医院で相談してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、乳歯から永久歯に生え変わるまでに大切なことについてお伝えいたしました。

大切なお子さまの将来にも関係する幼少期の歯のケアですので、是非ご家庭で気をつけていただけますと幸いです。

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