矯正のゴムかけ、さぼると損!注目すべき理由とその効果

矯正のゴムかけは治療のクオリティーを上げる大切な治療。頑張り次第で治療期間に差が出てきます。ここではゴムのかけの理由と効果を詳しくご紹介しています。わかってはいるけど、矯正のゴムかけが面倒でついついさぼりがちな方にこそ知っていただきたい内容となっています。

更新日:2020/05/01

矯正のゴムかけはさぼると損!注目すべき理由とその効果

■目次

  1. 矯正のゴムかけ さぼると損!注目すべき理由とその効果
  2. 矯正のゴムかけとは
  3. 矯正ゴムかけの効果
  4. 代表的なゴムのかけ方
  5. 矯正のゴムかけをさぼるとどうなる?
  6. まとめ
  7. 記事監修

矯正のゴムかけ さぼると損!注目すべき理由とその効果

矯正のゴムかけは、治療のクオリティーを上げる大切な治療。頑張り次第で治療期間に差が出てきます。ここではゴムかけの理由と効果を詳しく紹介しています。わかってはいるけど矯正のゴムかけが面倒で、ついついさぼりがちな方にこそ知っていただきたい内容となっています。

矯正のゴムかけとは

矯正治療の中盤から終盤にかけて担当ドクターから「ゴムかけ」の指示があるかもしれません。この「ゴムかけ」とは、上あごの装置と下あごの装置にまたがって治療用のゴムをかける治療のこと。患者さんご自身で矯正装置についているフックにゴムをひっかけ、ゴムの付け外しを行います。主に「ワイヤー矯正」と呼ばれる矯正治療法(裏側矯正も含む)にゴムが頻繁に用いられますが、マウスピース矯正で使用するケースもあります。

使用するゴムは「顎間ゴム[がっかんごむ]」または「エラスティックゴム」といい、ゴムの種類によって太さや強さが何段階にも分かれています。動かしたい場所や目的に応じて段階的にゴムの種類や掛け方を変えながら、目標の歯並びや噛み合わせになるように調整していきます。なお、「自分にはどのタイプのゴムが良いのかわからない!」という方も大丈夫。担当のドクターが適切なゴムを選択してくれます。また、歯並びや噛み合わせの状態によってはゴムかけが不要なケースもあります。

歯並びにもよりますが目安として1日20時間以上、基本的に食事と歯磨きの時間以外は着用します。使用するゴムは使い捨て。劣化によってゴムの力が低下しないよう、一度外した後は新しいゴムに取替えましょう。見た目が気になるかもしれませんが、治療期間が延びないよう、しっかりと付けるように心掛けましょう。

矯正ゴムかけの効果

矯正ゴムかけの効果


ゴムかけスタートの時期はお口の状態によって人それぞれ。一概には言えませんが「噛み合わせを作る時期」にスタートすることが多いようです。具体的にはダイナミックな歯の移動が終わり、大方の歯並びが整った頃。ガタガタした前歯がほぼまっすぐに揃い、矯正治療の手ごたえを感じている頃でしょう。「見た目が整ったから治療終了でいいじゃない。」そう思いがちになりますが、その考えは一旦改めてください。矯正の目的は見た目の美しさを良くするだけでなく、噛み合わせを改善することも超重要。しっかり噛める機能的な歯並びを手に入れるには細かな調整が必要なのです。

この時点では、ある程度の歯並びが整っていても噛み合わせは完全に仕上がっていません。上下の歯に隙間が空いていて、しっかり噛めていない場合が多いのです。そこで登場するのが顎間ゴム(エラスティックゴム)。ゴムの引っ張り合う力で上下の歯の隙間を埋めていくというわけです。上下の隙間の閉鎖だけではなく、目的の歯を前方に引っ張ったり、逆に後ろへ引っ込めたり、歯に加わる強さや角度を微調整しながら出っ歯や受け口、開口といった歯並びや噛み合わせの乱れを整えていきます。

代表的なゴムのかけ方

代表的なゴムのかけ方

2級ゴム(出っ歯・上顎前突の場合)
出っ歯・上顎前突の改善に使用します。上の前歯を後ろに引くイメージで、上の犬歯付近と下の第一大臼歯付近のフックにゴムをかけます。

3級ゴム(受け口 しゃくれの場合)
受け口・しゃくれ(下顎前突・反対咬合)の改善に使用します。II級ゴムと逆の働き方になり、下の歯を後ろに引くイメージです。下の犬歯のあたりと上顎第一大臼歯付近のフックにゴムをかけます。

クロスゴム
交叉咬合など上下の噛み合わせが左右にずれている場合に使用します。

垂直ゴム
上下の歯が噛みあっていない場合に使用します。上下のフックに垂直にゴムをかけ、縦に引っ張り合います。

矯正のゴムかけをさぼるとどうなる?

矯正のゴムかけをさぼるとどうなる?


日に日に歯が移動して鏡を見ることが楽しい治療序盤の時期と異なり、矯正のゴムかけは実に地味で面倒です。目に見えて大きな変化が感じられないことにヤキモキするかもしれません。しかし、ここからが矯正治療の頑張りどころです。ゴムかけの地道な努力が治療の仕上げを大きく左右します。

さて、矯正のゴムかけをさぼったらどうなるのか。当然ですが治療が進みません。しっかり使い続けないと治療期間が延びる可能性があるほか、治療の仕上がりにも影響が出てしまいます。ワイヤーやマウスピースによる調整は左右に力を加えることで歯並びを整えることは可能ですが、上の歯と下の歯にまたがるように力を加えることはできません。だから上下にゴムを引っ掛けて力をコントロールする必要があるのです。

ゴムかけスタート時は皆さん苦労することが多いようです。しゃべりづらさや、引っ張られる痛み、口を開けた時の見た目などのストレスを感じることもしばしば。しかし、途中で「もうイヤ!」と諦めないでください。「ゴムかけ」に慣れるまで平均して1~2週間ほど。矯正装置を付けた頃を思い出してみましょう。だいたい1~2週間程度で装置に慣れ、しばらくすると違和感も少なくなっていたはずです。それと同様に、地道に続ければ続けるほどお口がゴムに慣れてきます。使い続けるうちにストレスも緩和されますよ。

接客業などお仕事の都合上、どうしても日中のゴムかけがNGの場合は担当医と相談してください。ゴムの種類の変更や装着時間を夜だけに短縮するなど、お口の状態に合わせてアドバイスをくれるはずです。

まとめ

今回は顎間ゴム(エラスティックゴム)を使った「ゴムかけ」の重要性をご紹介しました。ワイヤーやマウスピースでは難しい微妙な調整も、顎間ゴム(エラスティックゴム)を使えば可能であるということがお分かりいただけたかと思います。

たかがゴム、されどゴム。地道な努力が治療のクオリティーを左右します。毎日少しずつですが、お口の中は変わっていますよ。矯正ゴムをさぼりがちな方は、今一度ゴムかけの時間や頻度を見直してくださいね。

記事監修

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性についてを公開。

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