開咬を従来より早い矯正装置で治療した症例

前歯の接触しない開咬の患者様を従来より早い矯正装置で治療した場合の症例です。

公開日:2021/11/17  更新日:2023/07/31

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目次

  1. 開咬を従来より早い矯正装置で治療した症例
  2. 治療前
  3. 治療中(7ヶ月後)
  4. 治療後

開咬を従来より早い矯正装置で治療した症例

患者さんのお口の中の状態は人によって違います。ご自身と似た症例を御覧頂き、治療を検討する際のご参考として治療前・治療後の症例を紹介いたします。

患者様 : Sさん(38歳) 女性
職業 :OL
症状 :開咬
抜歯 :なし
その他の処置 :上下ディスキング(少し歯を削る)
装置 :表側矯正(従来の装置より摩擦が少ないセルフライゲーションタイプ)

治療前

上下の前歯が接触していない開咬

この患者様は上顎の歯と下顎の歯の前歯が接触しておらず、隙間があり開咬の状態でした。原因として子どものころの指しゃぶりや舌を突き出す癖、口呼吸などが考えられます。下顎の歯も少し叢生(でこぼこ)の状態です。

治療中(7ヶ月後)

装置を取りつけて7ヶ月後の状態

抜歯はしませんでしたが、1本1本の歯(エナメル質の部分だけ)の横幅を削り、スペースを確保しました(ディスキング)。ワイヤーを通したときに摩擦が少ないセルフライゲーションブラケットを使用した表側矯正で治療をしました。7ヶ月後、歯並びが少しづつ改善され、上の前歯と下の前歯の隙間が狭くなってきました。

治療後

装置をはずした状態

上の前歯と下の前歯の隙間がなくなり、かみ合せも改善されました。矯正装置をはずすことができましたので、今後はリテーナーで保定期間に入ります。下の歯は固定式のリテーナーを歯の裏側に装着し、上の歯は取り外し式のリテーナーを使用しました。