矯正治療の「術前診断」って何をするの? | 検査の内容と治療の流れをご紹介

矯正治療をはじめる前の「術前診断」では、どんなことをするのでしょうか。おもな検査内容と治療の流れを動画付きでわかりやすく説明します。矯正治療をご検討中の方や興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

公開日:2019/10/01  更新日:2021/11/17

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目次

  1. 【患者様一人ひとりにあった治療計画を立てるために必要なこと】
  2. 1.写真撮影
  3. 頭部X線規格写真撮影(セファログラム)
  4. 歯列模型(歯並びの模型)の採取
  5. その他

【患者様一人ひとりにあった治療計画を立てるために必要なこと】

患者様一人ひとりの症状にあった治療方法を決めるために、矯正歯科では様々な検査を行います。ここでは、治療前の術前診断のための検査のうち、代表的なものをご紹介します。

1.写真撮影

・口腔内写真撮影
・顔面写真撮影

顔や歯、口の中の歯が見える状態を把握するために写真撮影をします。治療を開始した後も、歯の動きや顔貌の変化などを観察するために、定期的に撮影を行います。

頭部X線規格写真撮影(セファログラム)

頭がい骨、顔の骨全体が撮影できるX線撮影装置で、レントゲン撮影をしたあと、お顔を横から撮影した側頭部の写真をもとに、矯正歯科医が分析します。この分析をセファロ分析といい、矯正治療前の診断のための比重が高い検査の代表です。
セファロ分析からは、顎の骨と歯、頭がい骨と顔面のバランス、お顔のタイプの判定など総合的な症状の分析ができます。

歯列模型(歯並びの模型)の採取

患者様の歯型をとって、歯列模型を作製します。作成した歯列模型から、患者様一人ひとり歯並びや上下のかみ合わせ、奥歯のかみ合わせの状態はズレなどを分析します。

その他

上記にご紹介した検査のほか、歯周病や虫歯の検査、顎関節診査、CT検査等があります。(患者様の症状や医院によって異なります)

これらの検査結果と、患者様との問診やカウンセリングの内容を総合的に加味して診断をして、治療計画を立てて、患者様に治療方法や診断結果を説明をしていきます。治療計画は担当医によって異なる場合もあります。最終的に、患者様がご納得された医院で治療をはじめることが望ましいです。