医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所医院HP

愛知県名古屋市中村区名駅南2-14-19 住友生命名古屋ビル14階

矯正治療について

大人の矯正治療

いわゆる8020運動をご存じの方もいらっしゃると思います。
この運動は『80歳で20本歯を残そう』というものですが、これが達成できている方は、適切とされる噛み合わせの方が少なくありません。

もちろん、日ごろの歯磨きなどのケアをしっかりされていることも大切であることはいうまでもありません。
矯正治療などを通じ、凸凹の歯ならびを改善することで、歯周病や虫歯を予防し、いつまでもご自身の歯で噛める、豊かな人生にも繋げられます。

矯正治療は歯と歯周組織が健康であれば、何歳になっても受けられる治療です。
遅いのではないのかと思っているような方も、歯並びが気になっている場合はお気軽にご相談ください。
しかし、お子様に比べると顎骨の発育が終わっているため、骨の新陳代謝が活発ではなく、歯の移動に時間がかかることも否めません。
これによって治療結果にある程度の限界が生じる場合もあるということはご理解ください。

子どもの矯正治療

お子様の場合、矯正治療の適切な開始時期は様々です。
人によっては矯正治療ができるのは永久歯が生えそろってからだと思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし必ずしもそうではなく、噛み合わせの乱れは乳歯の段階でも起きます。
また、タイミングよく治療を行うことで、後に長期的な矯正治療をしなくても済んだということも考えられるケースは少なくはありません。

指しゃぶりなどが原因となる噛み合わせの異常や、骨格的な問題がある場合は早期に治療を行うことが必要となります。
場合によっては耳鼻咽喉科の医師に協力を仰ぎつつ治療を進める場合などもあります。

将来矯正治療が必要になるようなケースを未然に防げるように、保護者やご家族の方には、お子様の歯並びで気になる点がある場合は、できる限り早い時期にご相談いただきたいと思っています。

矯正治療について

矯正治療の特徴として下記のようなことが考えられます。

・歯磨きがしやすくなり、虫歯の予防に繋がり健康な歯を維持しやすくなる
・しっかりと噛めることで消化不良などが解消され、発育や健康への悪影響を抑えやすい
・発音がしやすくなり、言葉遣いがはっきりと正しい状態への改善に繋がる
・上下顎のバランスや、顔のバランスが整いやすくなる
・歯並びが原因でのコンプレックスの解消に繋がる、自信を持って笑顔で人と接しやすくなる

正しい噛み合わせとは、上下の歯が凸凹なく綺麗な状態で、全体にバランスが取れていてよく噛める状態です。
次のような、歯並びに当てはまる場合は、矯正治療を検討してみてください。

【悪い歯並び(不正咬合)の種類】

・出っ歯(上顎前突):上の前歯が下の前歯より5mm以上前に出ている
・受け口(下顎前突):前歯のかみ合わせが逆(下の歯が上の歯より前にある)になっている
・叢生(乱ぐい歯):前歯や奥歯が全体的に凸凹していて、ガタガタに並んでいる
・開咬:奥歯でしっかりかんだ時に上下の前歯が咬み合わず、すき間がある
・噛み合わせが深い(過蓋咬合):しっかりかんだ時、下の前歯が半分以上かくれている
・すきっ歯:隣の歯との間にすき間がある
・交叉咬合・顎変形症:鏡で顔を見たときに顔の中心線から上下の歯の中心がずれている

目立ちにくい矯正装置

裏側矯正装置

矯正装置をすべて歯の裏側に装着することで、周囲から矯正治療を受けていることが分かりにくい装置です。
ただ、1回の治療時間が長くなる傾向や、舌が動かしにくいなどの問題などはある程度避けられない装置です。

表側矯正装置

当院では表側矯正で使用する装置も、装置が陶材や樹脂でできている目立ちにくいものを採用しています。
近年は使用するワイヤーも白いものや金色のものなどが普及してきています。
これらを併用することで、表側矯正でも以前より目立ちにくいものになってきています。

矯正治療の流れ

初診(30分～1時間)

口腔内の検査を行い、問題点・矯正装置の種類・治療方法・期間・治療費などといった矯正治療の概要について説明を行います。
矯正治療について、判らないこと、不安なことがある場合は何でもご相談いただきたいと思っています。
精密検査(2時間30分程度)

診断に必要になる検査を行います。
検査内容は、レントゲン撮影、歯型、噛み合わせ、顔面写真、口腔内写真、唾液検査などを行います。
診断

患者様に精密検査の結果についてお伝えし、この時点でのお口の状況、どのような治療をしていくかを説明させていただきます。
治療計画に同意いただけたら矯正治療に移行します。
治療開始

治療計画に沿って矯正装置を装着し治療を開始します。
治療期間中は、歯科医師や歯科衛生士の指示のもと美しくより良い歯並びを目指して頑張っていただきたいと思っています。
保定開始

歯を動かす治療が終わったら保定期間に入ります。
治療後の歯並びの状態を保つために、保定装置を装着していただき安定を待ちます。
保定期間中は、噛み合わせが安定してきたら保定装置の装着時間を減らしていきます。
この期間は、噛み合わせのチェックや歯のクリーニングのため、3ヶ月～6ヶ月に一度ご来院いただきます。

矯正治療Q&A

歯ならびが悪くなる原因って?: 歯と顎の大きさの不調和や、顎の異常な発育、遺伝要因、外傷などのけが、乳歯の早期喪失、虫歯といった要因が考えられます。
また、指しゃぶりや爪かみ、ほおづえ、口呼吸などの癖も歯並びを悪くする原因となることが考えられます。
矯正治療では歯を抜く?: 矯正治療では精密検査を行い、データを詳しく分析し、患者様に合わせた歯の位置を決定します。
その場合、抜歯をしなくてはいけないような場合だけ、当院では歯を抜いて矯正治療を行います。
抜歯をする場合も、より良い治療結果を導くための手段となります。
公的医療保険は矯正治療では適用されない?: 原則的には矯正治療での公的医療保険の適用はありません。
ただ、国の定める先天性疾患に伴う不正咬合および外科的手術が必要な顎変形症に関しては、指定医療機関で治療を受ける必要がありますが公的医療保険が適用されます。
矯正治療で虫歯にかかりやすくなる?: 矯正装置を装着していることで、歯に汚れが溜まりやすくなるため、治療開始前よりもしっかりと歯磨きをすることが大切になってきます。
むし歯にかかりやすいかは人それぞれの唾液の性質や、食事方法、細菌の活性によっても異なりますが、当院では検査を通じて確認し、個別指導も行うことで、矯正治療中の虫歯を予防できるように取り組んでいます。
歯並びの一部分だけ治療はできるか?: 矯正治療は本来噛み合わせを改善する治療です。
当院では精密検査を行い、歯並びが乱れた原因やそのほかの問題点、治療方法などを検討して行きます。
一般的には上下の歯すべてに矯正装置を着けて治療を行いますが、症状やほかの歯の状態によって部分矯正や取り外し可能な矯正装置での治療が可能な場合もあります。
インプラントや虫歯で歯を失っている場合も矯正治療は受けられる?: 神経を抜いた歯・差し歯・ブリッジ・インプラント・入れ歯などがある場合、歯やインプラント、歯茎の状態をよく調べてから、矯正治療が可能かを判断します。
可能な場合は、装置の種類や歯の動かし方を決めていきます。
妊娠していても矯正治療は受けられる?: 矯正治療前に行う診断で、歯を抜く必要がある場合などは、抗生剤や鎮痛剤を服用していただくことがありますが、妊娠中でも服用できるものがあります。
また検査として行うレントゲン撮影も妊娠中での影響はほとんどないと考えられていますが、急を要しないのであれば、出産後に治療を開始することをお勧めしたいと思います。
ただ、矯正治療中に妊娠が判った場合などは治療を中断せず、矯正治療を続けていただけます。