小児矯正 装置・治療法(香川県 32歳 女性 会社員のQ &A)

カテゴリ:小児矯正 装置・治療法

歯科矯正治療をしている8歳の娘が、就寝中に器具を装着しています。先日の朝、器具の一部が破損(針金が折れて脱落)し、脱落部が見つからず、誤って飲み込んでしまったかもと、大変心配しました。再び破損して誤飲してしまったらどうしようなどと、心配です。注意する点等アドバイスをお願いたします。
歯科矯正治療をしている8歳の娘が、就寝中に器具を装着しています。先日の朝、器具の一部が破損(針金が折れて脱落)し、脱落部が見つからず、誤って飲み込んでしまったかもと、大変心配しました。
結果的にはレントゲンなどで調べ、問題なかったのですが、主治医の先生は、こんかいのような、破損はよく起こることだとおっしゃっています。そうだとすれば、やはり親として、子供であり就寝中に装着しなければならないこと等を考えると、再び破損して誤飲してしまったらどうしようなどと、心配です。
日ごろ注意する点等ございましたら、アドバイスをお願いたします。

[香川県 32歳 女性 会社員]

小児矯正 装置・治療法

使用中の矯正装置の種類が判らないため、文面からの推察として「床装置」(プラスティック部分と針金によって構成された装置)の一種と仮定してお答えいたします。

 床装置の金属部分(針金)は主に維持部(装置を口腔内に維持する)としての役割を果たします。
この部分が破折する要因は、主に金属疲労によるものです。
しかし一日一回の着脱だけで破折に至るほどの金属疲労が生じることは稀で、短期間で生じた場合には金属疲労を助長する因子が存在することが考えられます。

 例えば、何らかの要因で装置が変形し、お口の中にぴったり合っていないため、曲げ伸ばしの力が頻繁に金属部分に加わっている可能性や、お嬢様が口の中で装置をカチャカチャ弄び、結果的に維持部に負担が掛かっている可能性などです。

 装置の適合性の調整は、担当の先生の領域になりますので、ご家庭での留意点としましては、上記のような弄びをしているようであれば止めるよう注意すること、また折れる際には、針金のしなやかさが失われ硬くなるなどの前兆があることが多いので、こまめにチェックし丁寧に取り扱うよう心がけることなどが挙げられます。

いずれにしてもお嬢様の状態を1番把握しているのは担当の先生ですので、先生とのコミュニケーションを緊密にすることが大切です。治療期間中は、さまざまな制約や不安な事で気苦労が多いかとお察しいたしますが、親御さんの不安なお気持ちをお嬢様は敏感に感じ取ってしまいます。
治療が終わったときには「やって良かった」と互いに実感できるはずですので、どうかお子様を励ましてあげて下さい。