ばおさんの相談

カテゴリ:抜歯について

矯正に伴う抜歯について

矯正するにあたり、矯正クリニックの先生に上の歯と下の歯の4番8番計8本を抜くように言われました。その時に4番と5番は歯の働きが同じなのでどっちを抜いてもいいという話を聞きました。私の右下4番はかなり綺麗な状態で生えており、5番はかなり口の内側に倒れている状態です。なので歯医者さんに4番ではなく5番を抜いてもらってもいいか矯正クリニックに電話したところ、あなたの状態では4番を抜きます。と言われました。素人なのでなにも分かりませんが、綺麗な4番を抜いて、内側横向きに生えて来てしまっている5番を抜くのが良いと思ってしまうのですがなぜそれではダメなのでしょうか?

ばお 様

読ませて頂きました。

四番目の第一小臼歯を抜くか、五番目の第二小臼歯を抜くかという問題ですね。

(1)四番目の歯を抜く場合
四番目の歯の前の歯は犬歯です。前歯部の隣に位置しているのが第一小臼歯です。そこで前歯部に場所がほしい場合は第一小臼歯を抜いた方が治療にとって効果的です。前歯のでこぼこの状態が厳しい、あるいは前歯を内側に移動させたい時などに有利になります。

(2)五番目の歯を抜く場合
これは前歯部の場所の不足はそれほどでもない。上記よりも少し状況が悪くない場合、あるいは大臼歯の噛み合わせを改善したい。大臼歯を手前に移動したなどの時は第二小臼歯を抜きます。第一大臼歯の手前の歯になります。

ばお様の内側に横向きになっている第二小臼歯を起こすのはそれほど難しくはないと判断したのだと思います。それよりも前歯部のでこぼこを改善するために場所が必要だと判断したためだと思います。

それよりも決定的な事は例えば治療によって大きなかぶせ物がされていたり、すでに神経(歯髄:しずい)を取っている歯など歯の価値がない場合はこの歯を抜く事を選択します。

治療によって審美的で機能的な歯並びを得られる事を祈っています。
前歯を動かす場合(凸凹を解消したり、前歯を後方に下げるなど)、なるべく前歯に近い歯を抜いたほうが治療期間の短縮につながります。
また、今は内側に倒れているかもしれませんが矯正治療によってそれを起こすわけですから特に問題は生じないはずです。
矯正歯科の先生が4番抜歯のほうが治療の進行にとって有利と判断したのだと思いますので問題はないのだと思いますよ。
初めまして、ばおさん。
ご相談頂きありがとうございます。

4番目の歯か5番目の歯を抜くかは咬み合わせのバランスや口元をどの程度改善するかなどの症状と総合的に判断して決定します。


また患者様の中にはいずれかの歯に根の治療をされていたり大きな虫歯がある方を抜歯したいというご希望の方がいらっしゃいます。その場合は期間等が変わることがありますので矯正医との相談になります。

参考にして頂けると幸いです。

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