たぬききさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

7才11か月女児 下顎前突の原因は歯列か骨格性か診断が分かれる点について

7才11か月の女児です。長文、乱文で失礼します。

上下の永久歯の前歯に叢生があり、一般歯科で拡大床装置を使用した矯正を勧められました。

また、4歳のころ反対咬合で、ムーシールドを11か月使用して治ったのですが、再び下の歯が前に出てきて、現在、前歯のかみ合わせが上下かつかつの状態です。
オーバーバイト1mmくらいだと思います。かろうじて反対咬合ではありません。
ちなみに、親族に反対咬合は一人もいません。

矯正認定医・専門医3件で矯正相談を受けました。
その3件の見解が異なるので、非常に悩んでおります。

1件目では、セファロ撮影しておりません。口をちらりと見ただけです。
叢生はそんなに重篤ではないので、様子見でよい。
受け口気味だが、反対咬合にはなっていない。少しだが上の前歯が下の前歯にかぶっているので、様子見でよい。
中学生以降の矯正治療で十分、とのことでした。

2件目では、セファロ撮影と口のレントゲン撮影をしました。
叢生と上下顎前突と開咬傾向。
今は反対咬合ではないし、上顎だけ出すと、上顎前突が余計ひどくなる。
下顎の成長期に反対咬合になるかどうかは個人差もあるしわからない。
以上から、舌の悪癖を修正し、下の歯を押し出さないようにする。
また、歯列が狭いので、歯列を拡大して前歯がきれいに並ぶよう整える。

3件目では、セファロ撮影や口のレントゲン・写真撮影などをしました。
下顎過成長による開咬傾向を伴う骨格性下顎前突。
ANB=2.6,Convex,Average Angle,OB=0.0,OJ=0.0,MR r:class1 l:class1
上下顎が標準より発達しているが、上顎より下顎の方が発達しているので、プロトラクターで上顎を牽引する。
上顎は標準値ギリギリ位である。
このままだと、下顎成長期に反対咬合になる可能性が高い。
また、上顎Uアーチで上顎前歯の配列を行う。
舌の悪癖もトレーニングで修正する。

私は、娘の舌の癖も強いし、できれば一期治療をしたいのですが、2件目と3件目の先生の診断が異なるので、非常に悩んでいます。
‐絣椶鮓0したら、2件目の先生の言うように上顎前突がひどくなるのか。
⊂絣椶鮓0しないと、反対咬合になってしまうのか、反対咬合にならないにしても、前歯のかみ合わせが上下かつかつの状態のままなのか。
3件目の先生は、一期治療の後は成長中なので保定できないそうなのですが、それって普通ですか?

教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。

読ませて頂きました。

三者ともそれほど大きな違いはありません。

ムシールドの効果はなかったのですね。舌癖は2件目と3件目で指摘されています。しかし、三者共通の事は骨格的にはそれほど強い下顎前突ではないと言う事です。2件目で上下顎前突と指摘されています。3件目のセファログラムのデータからANB2.6°これは7歳にしては少し小さめですが成人では平均値です。他にも同様の評価ができるConvexityが平均である事を考慮すると骨格性の反対咬合を示すデータはありません。1人目の先生も中学校以降でよいというのは骨格性ではないという事を表しています。

私ならという事を記載させて頂きます。この資料からして現状はAngle I級の上下顎前突です。そして舌癖があり切端咬合です。私は上顎骨前方牽引装置は使用しません。切端咬合は治します。舌癖に関してはMFT(筋機能訓練)をして治します。さらに半年に一度セファログラムを撮影し上下顎骨の成長や位置関係を確認します。

どちらにしても将来の成長に関する予測は今の医学ではできません。半年に一度程度のチェックが必要です。元々反対咬合だったのでその傾向が将来でるか?どうかはわかりません。

治療が成功する事を祈っています。
  • たぬきき(42歳 女性 会社員 )
  • 2017年05月31日23時22分
丁寧なご回答をありがとうございます。
福井先生ならこうする、という診断も非常に参考になりました。

もうすぐ8才で、ANB2.6というのは、正常範囲内なのでしょうか?
3件目の先生曰く、
ANBが4以下だと下顎が発達しすぎている、
セファログラムを見ると、現時点で、上顎より下顎の方が発達しているので、今後どんどん上顎と下顎の差が広がる、
上顎を牽引して前に出した方が、上下の顎のバランスが良くなる、
今後、上顎の発達が鈍くなる前に、プロトラクターで上顎成長促進をおこなう、
とのことでした。

将来、反対咬合や切端咬合のリスクを回避するには、上顎を前に牽引しておいた方がよいのでしょうか?
それとも、上顎を前に牽引したら、2件目の先生がおっしゃるように上顎前突がひどくなるのでしょうか?
2件目と3件目の先生の診断が異なるので、非常に悩んでいます。
同じ人のセファログラムを見て、2件目の先生は骨格性の問題は無い、3件目の先生は骨格性の問題が有ると診断が異なるのが不思議です。

また、3件目の先生は、一期治療後の保定は成長中なので行わないとのこと。
半分くらい後戻りするらしいのですが、これって普通ですか?
保定は通常行うものだと思っていたのですが。

お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
ご返信ありがとうございます。

お子様に遠くを見るような姿勢で立たせた時に口もとは出ていますか?一方の先生は上下顎前突とだという診断でしたね。1と2の先生は骨格には問題はないという判断です。

3の先生ですがANBは2.6°です。これはお子様の平均値よりも1.4°小さいというものでした。これをどう見るか?という事です。ANBと言う角度は上顎の前後方向を表すSNAという角度と下顎の前後方向を表すSNBという角度の引き算で成り立っています。SNAの成長がが悪いために1.4°の違いがあるということでしょうか?ANBは年齢とともに変化します。成人では2.6°はまったく問題ありません。しかも同様な意味をもつCovexityは平均値です。私は1と2の先生を支持します

実際には、お顔を作る事はできません。皆さんのお顔がすべて平均値というわけではありません。俳優さんでもそうです。1と2の先生は骨格には現時点ではそれほど問題はない。3の先生だけが理想的に近づけた方がよいという差だと思います。2と3の先生はこれからすぐに何らかの治療に入るわけです。もしその時に必要になれば私は2の先生も上顎骨前方牽引装置を使用するのではないでしょうか?私ならそうします。それからでよいのではないか?と私は思います。上顎骨前方牽引装置は毎日装着して眠らなければなりません。お子様の負担にもなります。

私の考える矯正治療のゴールは18歳頃です。第二大臼歯がはえてくるのが12歳以降です。すべての歯が並び綺麗な横顔、機能を得て終わりになります。保定はなるべく長い期間行います。その点では3の先生とは異なります。最近、小児矯正という言葉を患者様から言われますが、小児で終わる矯正治療はありません。と説明しています。当然です。永久歯列になる前に矯正治療を終えるのはおかしいです。

色々記載しました。実際に拝見していないので迷ってしまうかもしれませんね。私は現状では切端咬合の治療と舌癖の治療を行います。半年後セファログラムを撮影し、上顎骨と下顎骨の成長量を確認します。その結果を見て上顎骨前方牽引装置を必要かどうか、下顎前突になるのかどうか?を判断します。半年待っても手遅れになると言う事はありません。
  • たぬきき(42歳 女性 会社員 )
  • 2017年06月01日12時38分
お忙しいところ丁寧なご回答、本当にありがとうございます。
大変参考になります。

私の娘は、兄妹と比べると、口元が少し出ているかもしれません。
ただ、下顎が出ているような感じは無いです。

ぎりぎり反対咬合ではないし、親族に反対咬合が一人もいないので、本当に骨格性の問題なのか、上顎を牽引して良いのかどうか、非常に不安に思っていました。

でも、上顎の成長時期は限られているし、牽引しておいた方が良いのだろうかとも思ったり・・・

福井先生のご回答がわかりやすく、非常に参考になりました。
本当にありがとうございました。

ちなみにですが、福井先生なら、切端咬合の治療というのは、どのようにされるのでしょうか?
上下の歯の傾斜角度によります。上顎前歯を出すのか?下顎前歯を内側に入れるのか?は傾斜角度を計測して考えます。切端咬合は水平方向に出ていないだけではなく、上下方向にも被さっていない事を意味します。舌癖の影響があると思われます。MFT(筋機能療法)を併用する必要があるかもしれません。

お母様がしっかり考えてあげているのでお子様はとても幸せだと思います。
  • たぬきき(42歳 女性 会社員 )
  • 2017年06月01日23時47分
お忙しいところ、何度も質問してしまい、申し訳ありません。
丁寧でわかりやすい回答で、本当に参考になりました。
非常に悩んでおりましたので、心が軽くなりました。
本当にありがとうございました。



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