ドミノさん(神奈川県)の相談

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  • 投稿者 ドミノ さん [27才 女性 ] 2006/10/13/ 11:04
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デーモンで矯正を始めて1年9ヶ月になります。2つお伺いしたいことがあります。
3ヶ月ほど前から左顎にクリッキングが出るようになりました。
かかりつけの歯医者に相談したところ、クリッキングは簡単には治らないが、痛みがなく口さえ開くならば問題ないと言われましたが、本当にそのようなものなのですか?
また、笑うと上の歯茎が少し見えるため、あと1〜2ミリ歯を上に上げられないか尋ねたところ、インプラントを付けないと難しいとのことでした。ほんの数ミリ上に上げるだけでもインプラント無しでは出来ないものなのでしょうか?
以上、2つの点に付きまして、どうぞよろしくお願い致します。

みむら矯正歯科
http://www.m-ortho.com/

・クリッキングについて
クリッキングは顎関節雑音の一つで、関節内のクッションの役目をする円板の位置がずれていることで生じる場合が多いとされています。
かかりつけの先生がおっしゃったように、通常、顎関節の雑音があるだけでは治療の対象にはなりません。(きしんでで音がでるドアでも、使えているなら
ば、蝶番をすぐに交換しないと言うのと同じようなイメージでしょうか。)QOLを考慮して治療を開始することになると思いますので、かかりつけの先生のおっしゃるとおりです。

・歯茎について
歯茎を目立たなくするために上顎前歯を鼻方向(上方)に圧下していく必要がある場合、歯の移動の手段としては主に以下の3つの方法があります。
1)ワイヤーにループを組み込み奥歯を固定源にして圧下する(奥歯の反作用を打ち消すために、奥歯に固定式の装置を入れた上で、ヘッドギアーを使用する
ことが多い)
2)インプラントアンカーを顎骨内に埋入して、それを固定源にして歯列全体を上方向に圧下する
3)J-フックヘッドギアーなどのDirectional force
headgearといわれるヘッドギアーを、直接上顎前歯のワイヤーに引っかけ、上顎前歯を圧下するドミノさんは成人でヘッドギアーの使用が難しいと判断されたのかもしれませんが、どの方法にも利点・欠点があります。
また上顎骨そのものが下方向に位置している場合には、上顎骨を手術で上方に移動するようなことも選択肢に入る場合があります。
臨床歯冠(歯の根っこでなく口腔内に露出しているところ)が短い場合には歯茎の一部切除でカバーできる場合もあります。また形成外科では上唇があまり上に行かないように口腔内を縫い合わせて対応するという手法を取る場合もあります。どの方法を選択する場合も、現状を把握し、しっかりとした診断が必要と思いますので、もう一度主治医の先生にご相談されることをおすすめします。

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