りりこさんの相談

カテゴリ:小児矯正

急速拡大装置の広がりすぎについて

8歳の子供です。
4月に急速拡大装置をつけて1日1回ネジを回すように言われました。
5月に先生と少し話をし、ネジ回しをやめる指示はありませんでした。
6月に助手さんに「ネジ回しはしてないですもんね」と言われ「もうしなくていいんですか?回してました」と伝えたんですが、先生に確認後「回さなくて大丈夫です」と言われて終わりました。
そこからはネジ回しはしていません。
6月末に上顎の広がりが目立ち、前歯が内側に傾いてきていて前回の話がちゃんと伝わっていたのか不安に思い電話しましたが「歯の動きは順調」と言われました。
7月に上顎が広がりすぎて下顎との噛み合わせが悪くなっており、装置を外して1ヶ月から2ヶ月上顎の戻りを待つことになりました。
その後はマウスピースになるとのことでした。

多くネジ回しをしてしまった分は器具を外して1ヶ月くらいで戻るものなのでしょうか?
先生はどうなるかわからないと言っていました。
子供の歯並びに影響が出ないかとても心配です。

※一部内容を修正・割愛しました(運営部)

8歳のお子様の急速拡大装置について、ご不安な気持ちをお察しいたします。

まず、急速拡大装置の仕組みについてご説明いたします。この装置は歯を動かすのではなく(実際には歯も少し動きますが)、主に上顎の骨を拡げる装置です。上顎骨は左右2つの骨で構成されており、真ん中に正中口蓋縫合という骨が絡み合った線があります。お子様の年齢では、この縫合がまだ骨化しきっていないため、急速拡大装置を用いることで左右の骨を分離して拡げることができます。

ご心配されている「装置を外すとすぐに戻るか」という点についてですが、急速拡大装置は装置を外すとすぐに戻る性質があります。これは骨が分離している状態だからです。通常は、分離した部分の骨がしっかりと形成されるまで数ヶ月間装置を装着し続け、骨ができあがってから外します。骨が完全に形成されれば、後戻りすることはありません。

今回のケースでは、ネジ回しの期間が長くなってしまい、予定以上に拡大されたとのことですが、実は矯正治療においては「オーバーコレクション」という考え方があります。これは、後戻りを見込んで目標よりも少し多めに治療を行うことで、最終的に理想的な状態に落ち着かせる治療法です。急速拡大装置でも、意図的に目標より少し多めに拡大し、装置除去後の後戻りを利用して適切な幅に調整することがあります。

装置を外した後の1から2ヶ月で、過度に拡大された部分はある程度戻ることが期待されます。今回の場合、結果的にオーバーコレクションのような状態になったと考えることもできます。ただし、どの程度戻るかは個人差がありますので、経過を慎重に観察していくのが重要です。
  • りりこ(8歳 )
  • 2025年07月16日15時52分
オーバーコレクションという考え方があるのですね。
急速拡大装置の仕組みや上顎がある程度戻ることも詳しく知ることができ、とても助かりました!
経過を慎重に見ていこうと思います。

ご丁寧な対応可能、ご回答ありがとうございました!

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