まなさんの相談
カテゴリ:抜歯について
両方の犬歯が上に埋没しており、スペースがないため、床矯正で、スペースをつくりました。2年半ほどの間に、3回ほど装置を作り直しました。はじめてから1年半ほどで、右側は八重歯の状態で出始め、今現在も器具で広げ続けています。問題は、左側で、1年半ほどで広げるのはやめて、様子見でしたが、降りてこず、このままだと横の歯の根に影響があるかもしれないので、結局、口腔外科で入院して犬歯を抜歯という話になってしまいました。そして、広げた部分はまたもどすようです。よく考えたら、左側は、早い段階で広げるのをやめていますが、素人目で見ても、歯が入るには狭い隙間しかありません。右側は十分広がっていますが、左も、もう少し広げ続けていたら、おりてきていたのでは?と気になっています。頑張って辛い矯正を付けてきたのに、全身麻酔までして抜くことになり、しかも片方だけ抜歯だし、子どもに申し訳ない気持ちです。また、あと何年もかかるのかと思うと、子どもも辛そうだし、つらいです。犬歯が降りてくるであろうスペースは、どれくらい広げれば十分なのでしょうか?広げたけど、犬歯が降りてこないというケースはよくあるのでしょうか?
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- ブリストデンタルクリニック三郷
- ( 埼玉県 三郷市 )
- 2025-07-29 18:07:00
ご相談いただきありがとうございます。
ここまでの矯正治療、本当にたくさん頑張ってこられたのだと思います。長い期間、装置をつけたり、作り直しをしたりと、お子さまもご家族も心身ともに大変だったこととお察しします。
犬歯が埋伏している場合、その位置や方向によってはスペースをしっかり確保しても自然に降りてこないケースは実際にあります。また、レントゲンやCTで確認すると、歯の位置が深かったり、他の歯の根と接触しそうな位置にあると、無理に引っ張ることで周囲の歯に悪影響を及ぼすことがあるため、外科的に抜歯を選択することもあります。
「もう少し広げていたら…」というお気持ちもとてもよくわかります。治療の判断は経過やリスクを見ながらの対応になるため、結果的に納得のいかない形になってしまうと、保護者の方の心にも大きな負担になりますよね。
犬歯が降りてくるために必要なスペースは個人差がありますが、一般的には約7〜10mm程度の幅が必要になると言われています。ただ、単にスペースがあるだけではなく、歯の位置や角度、骨の状態などさまざまな要素が関わりますので、スペースを作っても必ずしも降りてくるとは限らないのが現実です。
今の状況は、決して保護者の方やお子さまの努力が足りなかったわけではありません。むしろ、ここまで真剣に取り組まれてきたことを尊敬いたします。これから先の治療もまだ続いていくかと思いますが、少しでもお子さまにとって負担の少ない形で、納得のいくゴールを目指せるよう願っております。
ここまでの矯正治療、本当にたくさん頑張ってこられたのだと思います。長い期間、装置をつけたり、作り直しをしたりと、お子さまもご家族も心身ともに大変だったこととお察しします。
犬歯が埋伏している場合、その位置や方向によってはスペースをしっかり確保しても自然に降りてこないケースは実際にあります。また、レントゲンやCTで確認すると、歯の位置が深かったり、他の歯の根と接触しそうな位置にあると、無理に引っ張ることで周囲の歯に悪影響を及ぼすことがあるため、外科的に抜歯を選択することもあります。
「もう少し広げていたら…」というお気持ちもとてもよくわかります。治療の判断は経過やリスクを見ながらの対応になるため、結果的に納得のいかない形になってしまうと、保護者の方の心にも大きな負担になりますよね。
犬歯が降りてくるために必要なスペースは個人差がありますが、一般的には約7〜10mm程度の幅が必要になると言われています。ただ、単にスペースがあるだけではなく、歯の位置や角度、骨の状態などさまざまな要素が関わりますので、スペースを作っても必ずしも降りてくるとは限らないのが現実です。
今の状況は、決して保護者の方やお子さまの努力が足りなかったわけではありません。むしろ、ここまで真剣に取り組まれてきたことを尊敬いたします。これから先の治療もまだ続いていくかと思いますが、少しでもお子さまにとって負担の少ない形で、納得のいくゴールを目指せるよう願っております。
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- まな(43歳 女性 )
- 2025年07月29日21時54分
温かいお言葉ありがとうございます。少し心が軽くなった気がします。矯正は、人生に何回もするものでは無いし、相談する場所もなく、何が正しいのかも分からず、成功なのか失敗なのか、ずっとモヤモヤしながら、時間と費用ばかりがかかって、不信感でいっぱいになっていました。矯正なんてはじめからしなければよかった…と追い詰められていましたが、回答いただき、我が子のケースは、かかりつけ医が総合的に判断した最善の方法だと理解しました。片方が早い段階で降りて来たので、片方だけ抜いて左右非対称になるのも想定外でしたし、また、空いた空間を寄せて戻したとして中心がずれないのか?など、疑問は残りますが、かかりつけ医を信じて、最後まで親子で頑張ろうと思います。ありがとうございました
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- 名古屋西矯正歯科クリニック
- ( 愛知県 海部郡 )
- 2025-07-29 19:36:00
◆ 犬歯が生えるために必要なスペースは?
一般的に、永久犬歯には約10mmのスペースが必要とされます。ただ、単に広げればよいわけではなく、犬歯の位置・角度・骨の厚みや密度など複数の要素が絡むため、CTやパノラマレントゲンでの精密診断が不可欠です。
左側は1年半ほど前に拡大をやめたとのことですが、その時点で犬歯の位置や動きの見込みについて、より詳細に評価する機会があったかもしれません。結果論にはなりますが、拡大を継続していれば可能性はあったとも考えられます。
◆ スペースを作っても降りてこないことはあるのか?
はい、拡大しても犬歯が自然に降りてこないケースは珍しくありません。理由としては:
歯の向きが不良(横向きや後ろ向き)
隣の歯根と接触
歯が骨と癒着(アンキローシス)して動かない
などがあります。
この場合、矯正単独では引き出せず、口腔外科的な介入(牽引または抜歯)が必要になることもあります。
◆ 片側だけ犬歯を抜歯する影響は?
犬歯は咬み合わせや見た目のバランスにおいて非常に重要な歯です。ただし、どうしても保存が難しい場合は片側のみ抜歯することもあります。その際は、
見た目の左右差
咬合バランスの調整
最終的な噛み合わせ設計
などをトータルに設計する必要があります。きちんとした設計がされれば、片側のみの抜歯でも良好な仕上がりは可能です。
◆ 今後についてのアドバイス
まなさんが悩まれていることはとても自然なことで、今後の治療方針に疑問が残る場合は、セカンドオピニオンを受けることを強くおすすめします。特に全身麻酔・入院を伴う処置は、納得してから進めることがとても大切です。
お子さんの「今のつらさ」も確かにありますが、今の選択が将来の笑顔に繋がるように、しっかりとサポートしてあげてください。まなさんも、お子さんも、十分すぎるほど頑張っておられますよ。
何かあれば、いつでもご相談くださいね。応援しています
一般的に、永久犬歯には約10mmのスペースが必要とされます。ただ、単に広げればよいわけではなく、犬歯の位置・角度・骨の厚みや密度など複数の要素が絡むため、CTやパノラマレントゲンでの精密診断が不可欠です。
左側は1年半ほど前に拡大をやめたとのことですが、その時点で犬歯の位置や動きの見込みについて、より詳細に評価する機会があったかもしれません。結果論にはなりますが、拡大を継続していれば可能性はあったとも考えられます。
◆ スペースを作っても降りてこないことはあるのか?
はい、拡大しても犬歯が自然に降りてこないケースは珍しくありません。理由としては:
歯の向きが不良(横向きや後ろ向き)
隣の歯根と接触
歯が骨と癒着(アンキローシス)して動かない
などがあります。
この場合、矯正単独では引き出せず、口腔外科的な介入(牽引または抜歯)が必要になることもあります。
◆ 片側だけ犬歯を抜歯する影響は?
犬歯は咬み合わせや見た目のバランスにおいて非常に重要な歯です。ただし、どうしても保存が難しい場合は片側のみ抜歯することもあります。その際は、
見た目の左右差
咬合バランスの調整
最終的な噛み合わせ設計
などをトータルに設計する必要があります。きちんとした設計がされれば、片側のみの抜歯でも良好な仕上がりは可能です。
◆ 今後についてのアドバイス
まなさんが悩まれていることはとても自然なことで、今後の治療方針に疑問が残る場合は、セカンドオピニオンを受けることを強くおすすめします。特に全身麻酔・入院を伴う処置は、納得してから進めることがとても大切です。
お子さんの「今のつらさ」も確かにありますが、今の選択が将来の笑顔に繋がるように、しっかりとサポートしてあげてください。まなさんも、お子さんも、十分すぎるほど頑張っておられますよ。
何かあれば、いつでもご相談くださいね。応援しています