ゆきさんの相談

カテゴリ:治療後・アフターケア

歯根吸収について

はじめまして。

私は現在歯列矯正中です。

最初二年半くらいは前歯のみの部分矯正でしたが、納得がいかず、全体矯正にきりかえ抜歯してやり直し中です。現在で四年ほど経過しており、おそらくまだ数年は続くかと思います。

最近、親知らずが気になり別の歯科でレントゲンを撮ったところ、矯正前のものと比べると明らかに前歯の歯根のうつりが薄く感じました。
歯科医からは『何年矯正していますか?』とだけ質問され深くは言われませんでしたが、おそらく歯根吸収されているのかと思います。

矯正で通っている歯科医は医学博士や指導認定医の肩書きをお持ちですが、あまり多くの説明をしない方で、歯根吸収の話もこれまでされたことはありません。
私が無知だったのもありますし、今さら矯正を中止できる状態ではないので終了までは通うつもりでいます。

ですが、その後の歯がどうなってしまうのかとても心配です。調べた範囲では、吸収されても歯肉や歯に大きな問題がなければ抜けることはないというものが多かったです。

高齢になるにつれ、歯周の環境は悪化してくることが多いと思いますがそうなるとインプラントなどの可能性がでてくるのでしょうか?
矯正歯科医から説明がないのは心配しなくてもいいということでしょうか?

さいたま市のSilver Lace矯正歯科と申します。

親知らずが気になるということで別の歯科で撮影したというレントゲンは、恐らくオルソパントモグラフィーという種類のもので、親知らずの状態など、歯並び全体をチェックするには便利な撮影方法です。

ですが前歯部に関しては、撮影方法の都合で首の骨と像が重なってしまい、見えにくくなるという欠点があるため、前歯部の歯根の様子を詳しく見たいときは、前歯部だけ別の方法で撮影するのが一般的です。

相談者さんの場合には、レントゲンで「歯根のうつりが薄く感じた」ということですが、像の濃淡は画像処理の方法でも変えることができますし、歯根吸収とは関係ないと思います。

歯根吸収の原因はまだよくわかっていませんが、矯正歯科治療の代表的な副作用の1つですので、当院では治療スタート前の段階で、特に問題ないが歯周病にだけは気を付けて下さいと説明させていただいております。

かかりつけの矯正担当ドクターがどのようにお考えになっているのかはわかりませんが、それなりの肩書をお持ちのようですので知識は十分にあるんだろうと思います。説明を待つのではなく、歯根吸収について直接質問してみてはいかがでしょうか?ご検討下さい。
  • ゆき(34歳 女性 その他 )
  • 2020年04月07日00時40分
さっそくのご回答ありがとうございます。

治療によって、レントゲンも種類に違いがあるのですね。
素人の早とちりでとても不安に思っていたので、少しほっと致しました。

かかりつけの先生にタイミングをみて相談してみようと思います。

丁寧にご回答ありがとうございました!
読ませていただきました。

最初の2年半がもったいなかったですね。このコーナーでも部分矯正に関するものがあります。適応症はごくわずかです。

歯根吸収ですが、長期間の治療はやはり心配になります。親知らずのための撮影はオルソパントモというレントゲン写真です。記載されているように前歯部ははっきりと撮影されない事があります。臼歯はよく見えます。これがこのレントゲン写真の特徴です。前歯部を詳しく見るには追加で小さなレントゲン写真を撮影する必要があります。親知らずのためには保険が適応されません。部位が違います。

矯正による歯根吸収で歯が抜けるという事は聞いた事がありません。歯根吸収で歯根がなくなるという事はありません。短くなるという事です。抜歯して歯を移動しています。途中でやめるわけにはいきませんね。ご心配なら担当医に確認してみてください。

治療が成功する事を祈っています。

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