WAKOHさん(福島県)の相談

カテゴリ:セカンドオピニオン

中学3年の子供の矯正経過についての質問です。

1年半前、通っていた歯科医院で「永久歯が出ていないので、その両側の歯を矯正し、永久歯を出す必要がある」といわれ、矯正歯科の先生を紹介されました。

矯正歯科の先生に診てもらったところ、「1年後には永久歯が出る」と仰ったので治療を開始しました。
しかし、今年の11月、「永久歯が無い」と改めて説明されました。

どうやら歯がないと判明したのは、半年前の5月頃のレントゲン撮影の結果のようです。

治療開始直後の最初のレントゲン撮影で歯の有無がわからなかったのかどうか。
また、歯のない事が判明したのち、半年間、何のために治療を継続していたのか心配な気持ちになります。

このようなことは、よくあるのでしょうか。
何か、親として対応したほうがいいことはありますでしょうか。

これから、安心して治療を継続するために、ご専門の先生からアドバイスをいただきたいです。

どの歯なのか、また、どの様な状況なのかよく分からないのではっきりしたことは申し上げられませんが、最後に生え代わる5番目の歯の場合、乳歯Eがなかなか抜け替わらないのでレントゲンを撮ってみると生え代わるべき歯がないこと(先天性欠如歯、略して先欠歯又は先欠)が始めて発覚すると言うことがあります。
この歯は、最後に生え代わる為に、歯の種(歯胚)が出来上がるのが遅いことから、レントゲンを見ても歯胚が見あたらないので先欠を疑ってしまう場合があります。ただし一般的に、歯胚の有無は小学生3年程度の年齢ではすでにわかることが多いので、もし、その時点で未だ歯胚が出来てない場合や歯胚の出来方が遅い場合では、しばらく期間をあけてからレントゲンを撮り直して経過を観察する方法が採られています。
通常中学3年なら年齢的に既に歯が生え代わっていておかしくないのですが、例外的に、中学生くらいになって歯胚が出来てきたケースを経験したことがあります。
初診時小学生の高学年にレントゲンを撮り、同じ部位(5番)の他の3本は歯胚の存在が確認され、1本だけ歯胚が無い事をわかった上で治療を進めていたのですが、全ての歯が生え代わった中学生になってレントゲンを撮り直したところ始めて無かったところに歯胚が出来てきたのが分かったというケースでした。
ですから、不確かなことは言えませんが、その先生が最初に見落としたのではなく、単に経過を見ていただけかもしれません。また、上下顎全体の矯正治療をする場合では、4本の歯を抜いて治療ことが良くあるので、3本だけ抜いて、歯がないところはすき間を詰めるだけかもしれません。あるいは非抜歯で治療する場合は、1本分開けて将来ブリッジにするとかデンタルインプラントを埋入するという方法もあります。
歯がないことが分かったことは残念ですが、今後、どういう治療をされるのかじっくりご相談されてはどうでしょうか?。

相談を投稿する