Q 矯正治療の平均費用はいくら？学生でも支払える？

ねぇ、矯正って月にいくら払えばできる？

一般的には、総額で80万～120万くらいが平均と言われているよ。

80万とか120万とかすぐには用意出来ないもん。バイトで月にいくら稼いだらいいの？

月々の支払いで矯正するのは難しいよ。自分で矯正代を払いたいの？

親が払ってくれないもん。学生でも矯正する方法はないの？

じゃあ、学生が矯正するための基本的なことを教えるね

更新日：2022年12月21日

矯正治療の平均費用

矯正治療は、基本的に公的医療保険（健康保険）が使えない、自由診療（治療にかかる費用を患者さんが全角負担する治療）です。
自由診療では、歯科医院が独自に金額を決めることができ、同じ治療でも歯科医院によって費用が異なります。

まずは平均的な矯正治療にかかる費用を確認しましょう。

カウンセリング・問診	無料～5,000円
検査・診断	10,000～60,000円
矯正器具	700,000～1,500,000円
毎回の通院費用	3,000～6,000円

※2022年メディカルネット調べ

矯正器具はさまざま種類があり、装着する矯正器具によって値段に差があります。
地域によっても値段に差が生じており、都市部は平均よりも少し高くなる傾向です。

学生でも支払うことはできる？

アルバイトでは支払いは難しい

学生がアルバイト代で矯正治療を始めることは難しいです。

基本的に学生は保護者の扶養にあたります。
保護者は、子供の年収が103万円以内であれば「配偶者控除」という一部の税金が軽減される制度があります。

また、年間103万円を超えるとアルバイト代に「所得税」が、年間98万円以上稼ぐと「住民税」がかかります。
保護者の税金が重くなる、かつ、自分自身も税金を支払うことになるため、年間で稼げるのは基本的に102万円までです。

年間102万円だとすると、月に稼げるのは約8万円。
そこから交際費やスマートフォン代、服や日用品などの支払いも行う場合、矯正治療費は数年単位で貯蓄する必要があります。

学生がローンを組むのはほぼ不可能

治療費の分割払いができれば、支払いは可能かもしれません。
分割払いには、ローンを組む方法とクレジットカードの分割払いを利用する方法があります。

ローンを組むには審査があり、一定以上の収入があること、定期的な収入があることなど条件が定められています。
一般的に学生のアルバイトはシフト制であり、職場の都合や学生の都合で簡単に稼ぐ金額が変動するため、定期的な収入とは認めらず、ローンを組むことはできません。

保護者にローンを組んでもらうことは可能

保護者が同意すれば、代わりにローンを組んでもらうことは可能です。
代わりにと書きましたが、実際にローンを組むのは保護者であり、学生は保護者にローン会社に返済する分のお金を支払う方法です。
契約には保護者の同意が欠かせないほか、保護者と学生の間で金銭のやり取りの取り決めをしておく必要があるといえます。

この場合は保護者がローンの契約者のため、もしも学生が保護者にお金を払わなくても、保護者は月々ローン会社に返済しなければなりません。
学生が稼がないと保護者も支払えない、という経済状況の場合はこの方法は利用しないようにしてください。

歯科医院の分割払いは使えることもある

歯科医院によっては、独自の分割払い制度を設けている歯科医院があります。
治療前に全額支払う必要がなく、治療の都度支払うことができますが、注意が必要です。

治療途中で支払いができなくなると、治療が中断されてしまいます。
治療を途中でやめると治療計画が狂ってしまったり、歯が思いもよらない動きをしてしまうことがあります。

さらに、治療期間が長くなると費用がかさんでいく可能性があります。
一度の診察ごとに費用がかかり、通院期間が1回増えるごとに支払いも1度分増えてしまいます。