mimimimiさんの相談

カテゴリ:装置・治療法

長期間動かない歯について

こんにちは。
初めて質問させていただきます。

上下の歯並びが傾いているのが気になり(特に下です。上より前に出ている箇所がありました)、昨年4月から矯正を始めました。

下だけを下げると上の歯並びが出て見えることもあり、上下4番を抜歯し進めています。

上は裏側矯正、下は表側にブラケットをつけています。

ただ、左上3番だけがどうしても進まないのです。
10月中旬よりアンカースクリューにパワーチェーンをかけ3と5番の隙間を埋め始めましたが、3ヶ月少し1ミリも動いていません。

〜2019年5月まで 抜歯&下ブラケット&ワイヤー装着

2019年6月中旬 裏側ブラケット装着

2019年7月中旬 裏側ワイヤー装着

2019年9月中旬 上顎にアンカースクリュー装着

2019年10月中旬 アンカースクリューと上2番をパワーチェーンで引き、3と5番の間を埋めながら前歯を下げ始めました。

今はこの方法で3ヶ月半ほどが経過しています。
7〜9月に歯列を整える期間がありましたが、左3番が全く動かなかったため1・2番も動きませんでした。

右は動き始めたため、上の歯並び中心がどんどん右に寄ってきており、親族にも指摘されるようになりました。

かなり大きく立派な?歯で、担当医もうーん、動かないな〜?という感じです。

矯正当初から6ヶ月以上動いていないように思うのですが、この上3番犬歯がこれだけ動かないのはよくあることなのでしょうか?

それとも、何か原因があり、もう他の方法や検査を試す時期なのでしょうか?

色々と調べて、骨性癒着などを知りましたが、打診音は他の歯と変わりません。
生理的な揺れは......やはり大きく根が深いらしいので、他の歯よりは揺れにくいです。

mimimimiさん、はじめまして。骨性癒着はドクターに診察してもらえて異常が無いならば他の原因だと思います。一般的に上顎犬歯は最も歯根が長いことで有名で、上顎骨自体の骨幅が狭い方や上顎洞の接近により歯根が骨壁に引っかかり動きが妨げられることも考慮しなければならないことがあります。無理に動かそうとすると歯根吸収の原因になることもありますので、慎重な対応が必要かと思います。その場合は、CT読影にて判断が容易ですので一度お尋ねになった方が良いかと思います。
  • mimimimi(36歳 女性 会社員 )
  • 2020年01月14日19時26分
馬渕先生、ご回答ありがとうございます。
不安な中、専門の先生の丁寧なお答えはとてもありがたいです。

申し訳ありませんがあと1度だけ質問させてください。
では、このままパワーチェーンでの方法で、上顎左3番が今後時間をかければ動く可能性はあると思われますか?

また、今後パワーチェーンでは動かない場合、
先生が挙げてくださった癒着や上顎骨の骨幅が狭い、上顎洞の接近などの原因があった場合は、外科的な手術が必要になるのでしょうか?

お忙しい中申し訳ありませんが、ご教示くださればうれしいです。
よろしくお願いいたします。
返信ありがとうございます。さぞご心配でしょう。
>>今はこの方法で3ヶ月半ほどが経過しています。…>>とのことですので通常はもう今の時点での何らかの動きがあるはずです。アンカーの強みは絶対的な固定源ですので少なくとも何らかのトラブルがあるのでは?と慎重に調べて見た方が良いと思います。対処方法では、癒着の場合は歯根を慎重に亜脱臼させて引いたり、外科的に皮質骨を切ったり傷をつける方法などもあります。骨幅が狭いようでしたら、歯列拡大装置や抜歯穴を開けて抜歯直後に戻すやり方もあります。
それ以外に歯根の形態異常や上顎洞底の接触となると困難なケースとなりますので、手法の変更が余儀なくされルケースとなり、主治医の先生とご相談された方が良いと思います。ちなみに左下まくら寝相ではありませんか?うっかり移動を妨げていることもありますのでご注意を。
  • mimimimi(36歳 女性 会社員 )
  • 2020年01月15日08時54分
おはようございます。
返信ありがとうございます。
様々な原因と対処法があるのですね…。

次のタイミングで、動かない原因を知りたいこと、それに対する今後の治療方針を聞かせていただきたいこと、しっかり担当医に伝えようと思います。
かなりすきっ歯が目立つので、抜歯する前に判断はできなかったのかモヤモヤするところです。

左下まくら寝はではないと思っているの(どちらかと言えば右下?)ですが、無自覚かも知れませんし、舌癖などもあるかもしれません。

お忙しい中、たくさんの例や解決法を教えていただき、本当にありがとうございました。
もし進まないようであれば、馬淵先生のように話を聞いてくださる先生を探してセカンドオピニオンも考えてみようと思います。

本当にありがとうございました。
読ませていただきました。

考えられるのは2つです。
・記載されているように骨性癒着です。CTがあると歯根の癒着を確認できる事があります。CTは矯正専門歯科医院では設備していないと思います。インプラントなどを専門にしている医院にはあります。歯根を3次元的に撮影する事によって癒着の有無がわかります。打診音に関して他の歯と変わらないというのは担当医が言っていたことですか?担当医が骨性癒着歯を過去に診察した経験があればかなり有力な情報になります。経験がないとわからないかもしれません。骨性癒着歯は特徴的な金属音がします。経験があれば判断できます。骨性癒着歯は将来的には骨に歯根が吸収されてしまいます。将来歯を失う可能性があります。インプラントスクリュウを入れても動かない物は動きません。

・もう一つ考えられるのは噛み合わせです。上の歯の移動を下の歯の位置が障害している事です。上の歯を移動させる経路に下顎の歯が存在していて移動を阻止している事があります。上下を咬合させた時に下の歯が犬歯の後方に来るようでしたら回避させないと動きません。この可能性はよくあります。

これを回避するには一時的に噛み合わないようにするような取り外しのできる装置を作り、ブラケットの治療と併用します。それで解決できます。

他には原因不明だというのもあります。なぜか動かない?そういった場合は時間が経つと歯が動き出す事もあります。原因不明です。こういった事もあります。

治療が成功する事を祈っています。
  • mimimimi(36歳 女性 会社員 )
  • 2020年01月16日09時29分
おはようございます。
返信ありがとうございます。

やはり骨性癒着の可能性もあるのですね。
打診音が変わらないかな、というのは金属棒で打診してみて確かに自己判断です。
担当医は、先月「今後どれだけ力を加えても動かない可能性はありますか?」と聞いたところ「まあないね」と、まだ癒着を疑うほどの状態ではないと判断されたようです。

あと1つ質問させてください。

では、部分的な骨性癒着だった場合、亜脱臼をさせた後に矯正を継続すると知りましたが、その場合亜脱臼がうまくいき、当初の計画通りの場所まで移動完了する確率はどのくらいなのでしょうか?

それが成功するのであればいいのですが、現在上顎左3番が動かないために前歯6本が右にずれ、友人達に中心のずれを指摘されるようになってきました。

それが戻るのか、また戻っても時間がかかると思うので、右に進行してしまう前に上顎左3番の原因・対策を知りたいと思っています。

お忙しいところ申し訳ありませんが、ご教示くださると幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご返信ありがとうございます。

よくお調べになっていますね。脱臼させる前にCTでの検査を受けるべきだと思います。他の歯科医院、あるいは撮影だけ大学病院などに依頼するという方法があります。画像で癒着が発見されれば確定診断になります。

亜脱臼ですが、口腔外科医への依頼になります。その時にCTを撮影してもらうという方法もありますね。脱臼ですが私の経験ですが、口腔外科医はやりたがりません。理由ですが歯根が破折してしまう可能性があります。癒着部の折れてしまいます。歯根の破折は抜歯になります。

最悪のシナリオだと骨性癒着です。癒着歯は将来抜歯になることがあります。正中線のずれを気にしているのなら動かない、骨性癒着歯(まだこの段階では仮説)を抜歯してずれを治す。始めに小臼歯を抜歯しているので犬歯を抜歯してしまうと2歯なくなってしまいます。そこで1歯分はインプラントあるいは矯正によるスペーズの閉鎖が可能か?その側の親知らずがあるとそれを萌出させて数を合わせるというのも考えられます。

骨性癒着していないとよいですね。

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