ななすさんの相談

初めまして、マロニエ矯正歯科クリニックの栗田です。
ご質問にお答えします。

抜歯していてもいなくても、治療を中断するのはお勧めできません。
どうしても中断せざるを得ない事情が無い限りは、最後まで治療すべきです。

矯正治療は、一度歯並び・咬み合わせを崩して、再構築していくものです。
治療途中の咬み合わせは治療前よりも悪くなり、治療が終わる最後の瞬間に初めて適切に咬み合います。
なので、矯正治療を完結せずに中断するということは、咬み合わせが悪いままで終わるということです。
歯並びについても、治療後はリテーナーを使用して維持する必要があり、リテーナーを使用しなければ崩れます。
咬みあっていなくても、中断後にリテーナーを使用し続ければ現状維持はされるでしょう。
矯正を完了しても中断しても、リテーナーを使用しなければ、閉じたはずの抜歯スペースが開いていくでしょう。

矯正歯科医師が終了して問題ないと言うまで、矯正治療は終了しません。
治療中断を希望する理由が不明なので、何とも言えませんが、出来れば継続すべきと思います。
ダイエットやジム通いを辞めても、習い事を辞めても、とくにデメリットはありませんが、
矯正治療は途中で辞めると最初よりも咬み合わせの悪い半端な状態で仕上がります。
病気になった、引っ越して通院できない、虫歯だらけになったなど、治療継続不可能な状態では仕方ありません。
見た目が治ったから満足、早く器具を外したい、飽きたなどの理由なら、辞めない方が良いと思います。

とはいえ、辞めたい人は辞めてしまうものです。辞める際は、ちゃんと担当医と相談しましょう。
患者さんの都合による治療中断なら治療費用の返金などもない可能性が高いです。
本来はちゃんと終わるまでやるべきであり、中断は良くないことと理解したうえで辞めるのは良いと思います。
理由がわからないので厳しい意見となりますが、矯正は治るまで終わりではないのです。

以上を、ご質問への回答といたします。よろしくお願いいたします。

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