ラッチョさん(千葉県)の相談

カテゴリ:顎関節治療

こんにちは。
高校一年生の娘のことでご相談いたします。

5か月程前から口を大きく開けたり、固い物を噛むと顎が痛いと言い、口も開けづらいということで、近くの大学病院の口腔外科を受診しました。

そこで、顎関節症と診断され、前歯が6本噛み合っていなくて奥歯に負担が かかっているので矯正を考えてみたらと言われました。

また、下顎の左右5番が先欠で、そのうちの一本は斜めに傾いてしまっていて、もうもたないといわれているので、それも矯正でなんとかなればいいなと思い、娘も納得しました。

そしていろいろ調べて、顎関節症学会にも入っている、矯正の認定医の先生がいらっしゃる矯正歯科へ相談に行ったのですが、下顎がずれていて、まだ もう少しずれる可能性があるので、今は矯正を始めない方がいいと言われました。 

もう一軒、他の矯正歯科にも行ってみたのですが、そこでは、顎がずれていればスプリントで正しい位置に戻してからやりますよ、と言ってくれました。  

5か月たっても顎の痛みは続いていて、口も34ミリしか開かない状態です。

矯正をするなら早めにしたいにですが、顎関節症が悪くならないか心配です。

これからどうすればよいのでようか。心配で判断が難しいです。
アドバイス、どうぞお願いします。

 

  • ラッチョさん[千葉県 40才 女性]
  • わかりやすく説明してくださいまして、ありがとうございます。

    何もしないで様子をみていても良くなる気配はないし、
    かといって積極的な治療を始めるのも不安だったのですが、
    「筋肉のトレーニング法」ならばできそうです。
    早速、調べてみようと思います。
    ありがとうございました。
    ラッチョ様

    顎関節症ですが、しばらく安静にしていれば痛みが自然と消失してくることは十分に考えられますが根本的には完治したわけではありません。

    以前は顎関節症の治療法といえばスプリントが第一でしたが、あまり長期に使用するとかみあわせがズレてくることもあり、現在では口腔周囲筋のトレーニングを行う治療法が行われてきています。15歳という年齢を考えると、単純なセルフケアではなく筋肉のトレーニング法が適しているのではと思います。

    「スプリントで顎を適正な位置にしてから矯正」というのは、「長期に使用するとかみあわせがズレてくる」ことを用いた矯正治療法の一つの考え方です。つまり、今現在のかみあわせの位置のほうが下あごの関節内ではズレているので、本来の下あごのかみあわせの位置をスプリントを用いて探していく治療法です。
    この治療法は、あごの位置がズレて来るため、手術を併用した矯正治療に発展する可能性もあり十分なインフォームドコンセントが必要です。

    参考にされてください。
  • ラッチョさん[千葉県 40才 女性]
  • 早速のご返信、ありがとうございます。

    やはり矯正より先に顎関節症の治療をした方がいいですよね。

    その治療についてなのですが・・・
    最初に相談に行った矯正歯科の先生には、もう少ししたら自然と痛みがなくなると言われました。
    次に行った矯正歯科の先生には、スプリントで顎を適正な位置にしてから矯正をすると言われました。

    でも大学病院の口腔外科では、「まだ15歳で成長期なのでスプリントはしない方がいい。セルフケアで様子をみましょうと」言うことでMRIも撮っていません。

    いったいどうしたらいいのでしょうか。
    度重なる相談をしてしまい、誠に申し訳ありませんが、先生のご意見・アドバイスをお聞かせ下さい。
    どうぞよろしくお願いいたします。
    ラッチョ様

    相談内容拝読いたしました。
    まず顎関節症であるのは間違いないと思いますが、矯正治療を行えば顎関節症が治るかといえばそうとは言い切れません。顎関節症の原因の特定はかなり難しく、奥歯に負担がかかっていることも一つの要因だとは思います。しかし、それよりも下顎がずれていて、もう少しずれる可能性があるとのコメントが気になります。下顎が左右に非対称な状態であるならば、今後の成長によっては今よりもかみあわせが悪くなることも考えられます。

    まずは顎の痛みを解消するための顎関節症治療を行うことをお勧めいたします。痛みがなくなって初めて矯正治療を開始するかの判断をすることが大切だと思います。

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