やすまささんの相談

カテゴリ:アフターケア

後戻りについて

非抜歯、抜歯矯正で後戻りしやすいのはどちらですかね?
治療が終わって数年はリテーナーなどしてきれいに保たれるとしても10年、20年経ったらどう なるのか気になります。

自分は口元が出てたりしますが顎関節などを考えて非抜歯で矯正してます。治療後も口元は自然に閉じれないと言われました。そのような状態だと口を閉じた時頬などに力が入り拡大した歯列が元に戻るのでは?と聞いたら正しい位置で噛めるようになるから心配ないと言われました。どうなんですかね?

過去に一度非抜歯で矯正しましたが、親知らずが斜めに生えていて多分、それが原因で歯並びが戻りました。歯が倒れたりなど。
今回の矯正では親知らずはすべて抜歯しました。後戻りなど大丈夫でしょうか?

長津田アオバ矯正歯科の深田です。

矯正治療を始める前の歯並びの状態には必ず原因があります。

 ・個々の歯の歯並びの状態
 ・個々の歯の大きさ
 ・上下顎アゴの奥行き
 ・上下顎歯列の幅
 ・親不知の状態
 ・舌の位置や大きさの状態
 ・舌癖の有無
 ・口呼吸の有無
 ・その他習癖の有無
 ・上下顎の歯の咬み合わせの状態
 ・頬粘膜のバランスの状態
 ・顔面骨格のタイプ  

 などなど

後戻りは体の自然な反応です。
リバウンドと同じです。

治療後の歯並びの状態にもよりますが非抜歯などでぎゅうぎゅうに歯が並んだ状態であれば
やはり後戻りはしやすいと思います。

ただ、後戻りは、親不知や歯並びの状態だけが原因であるのではなく
上記であげた軟組織(舌、頬粘膜、口唇)や数多くの要因の影響をうけます。

ひとりひとり、これらの軟組織などのバランスが異なりますので
この先、何十年単位で考えますとどうしても歯並びへの影響は不可避です。

さらに、歯を支えている口腔組織(歯肉や歯槽骨)の経時的変化も起こりますので歯槽骨量の減少などが進んでくればどうしても歯は動きやすくなります。

若いころにとても歯並びがとても整った状態であっても何十年もすれば歯並びが乱れてくることもあります。

ゆえに抜歯・非抜歯を問わずに多少の歯の動きは避けられない、ということです。

まずはしっかりとリテーナーを案内されたとおりに使用して現在の歯並びを安定化させることが先決です。きちんとリテーナーを使用すれば歯並びは安定してきます。

現在リテーナーを使用しているものの、この先後戻りが心配であるというのであれば
固定式のリテーナーにするのも一つの方法であると思われますので担当の先生に相談なさってはいかがでしょう。
  • やすまさ(22歳 男性 自営業 )
  • 2014年12月16日14時46分
深田先生回答ありがとうございます。

親知らず以外にも影響を受けるのですね…。
ちなみに姉が二人いるのですが姉二人は抜歯矯正を行い、10年ほど経ちますが後戻りなどしてないみたいです。
自分は過去に非抜歯でやりましたが、戻りました。

現在通院している歯医者は過去に矯正した所とは別の歯医者です。ちなみに歯が極端に倒れていて、歯列も狭く噛み合わせも深いです。過去に非抜歯でやって戻ったのに今回も非抜歯でいいのか聞いたところ、抜歯をしていたら今よりひどくなっていた。今回も抜歯はしない。との事でした。

歯列を拡大したりするのは非抜歯なのでしょうか??
とにかく歯列を広くして舌のスペースが欲しいです。
首の張りや捩れなど様々な不定愁訴があり、それらを改善するために今のところに通っています。歯医者は噛み合わせなどが原因と言います。

どうなんでしょうか?寝ているときは口呼吸になってますし、口元も出ています
ご返信ありがとうございます。
長津田アオバ矯正歯科 深田です。


最初の非抜歯治療で後戻りしたにもかかわらず、
今回もまた非抜歯で治療をしていることに
不安をお持ちなのでしょう。


これまで担当なさったお二人の先生が共に
非抜歯の治療を選ばれているのには
それなりの理由があることが推察されます。


歯の並び具合を見ると抜歯を選択したくなるような症例でも、
非抜歯を選ばざるを得ない症例は多々あります。


確かに抜歯治療よりも非抜歯による治療の方が、
歯列幅を拡大することで舌房(舌の入るスペース)を
確保しやすいと思います。


拡大装置を使った歯列幅の拡大は非抜歯治療でよく行いますが、
抜歯症例でも必要であれば歯列拡大装置を用いることはあります。


噛み合わせがとても深いとのことですので、
仮に抜歯治療を選んだ場合には、
噛み合わせを浅く仕上げるのはより一層の困難が予想されます。


また上下顎の噛み合わせの不調和が骨格的な要素に
起因している場合では、
矯正治療単独での治療には限界がある場合もございます。


口元の出具合や口呼吸に関しては、
推察だけでお答えするには限界がありますので
大変申し訳ありませんが、説明を割愛させていただきます。


  • やすまさ(22歳 男性 自営業 )
  • 2014年12月16日18時49分
深田先生ありがとうございます。

鼻の詰まりや耳の塞がってる感覚などの不定愁訴があります。
耳鼻科では異常なしと言われました。

噛み合わせが深いために顎関節が入り込んでいて、回旋していると言われてます。


自分が一番気にしているのは先ほども書きましたがこれから拡大して歯列が広がり、不定愁訴も改善されても後戻りが起きるのではと言うことです。

ちなみに今は下の歯を起こすために下だけにワイヤーを巻いていて、上は被せ物がしてあります。下にワイヤー、上は拡大をやめて半年以上経ちますが上は確実に狭くなってきてます。親知らずをぬいたにも関わらずです。
なので拡大しても戻るだろうという考えです。

歯列が狭く話にくかったり様々な症状があるので本当に悩まされてます。後戻りはしたくないです…
やすまさん

ケースバイケースだと思います。
後戻りに関しては、抜歯でも非抜歯でも、治療前後の変化量と質が問題となります。年齢も関係します。

それに加えて大事なことは、歯を取り巻く環境(舌 口唇 頬)に無理がない位置に歯が並んでいるかどうかです。安静時に、余分な力がかかるようだと、後戻りが起こってきます。

ボーダーラインケース(抜歯でも非抜歯でも治療可能な場合)では、非抜歯を選択することが多いですが、その場合後戻りが多いように私は思います。

口元が出ていたということですので、かなり拡大して治したと思います。保定治療はしっかりと、長期間やってください。保定装置を頑張っていれば、ご心配いらないと思います。
抜歯、非抜歯に関わらず、後戻りは必ずするものだと認識頂いて、
長期間リテーナーを使用して頂くのが良いのではないでしょうか。
(ただし、使用時間、頻度は徐々に少なくしてストレスの無い程度に)
やすまささん 様

症状にもよりますが非抜歯の方が後戻りはしやすいです。ご自身で記載されているように過剰に歯列を拡大すれば、噛んでいても戻ります。人の歯並びは治療する前の状態、すなわち不正咬合の状態でつり合いが取れています。歯並びが悪くてもバランスが取れている事が多いです。なるべく大きく変えないで最大の効果を得るというのが矯正治療です。

第2段落でご指摘されている点はバクシネータメカニズム(頬筋機構)と言われる現象です。これは歯学部の授業でも説明される現象です。歯列の幅は頬、口輪筋など外側からの筋肉の力と舌の内側からの力の釣り合ったところに歯はあると言われています。これは広く信じられている事ですし、私もそう思います。

歯は抜きたくないものです。できれば抜かずに済ませたいというのは患者様もドクター側も一致したところです。また歯は顎の骨に埋まっていた物がはえてきたと考えれば無理をすれば並べる事はできます。しかし、無理して排列したものは後戻りしてしまいます。筋肉の過緊張が起きていればリテーナ-の使用中はともかくその終了後にはじょじょに戻ってしまう事は予想できます。不思議な事かもしれませんが新しくできた環境に筋肉はそれほどすぐに適応してくれません。

また抜歯と顎関節症の関連はエビデンスがごさいますか?私たちが矯正学を学びだした1990年ごろにはそう言われていた事もありますが今は否定的な考えが主流だと思います。顎関節症の原因も多岐にわたります。

ご心配ならセカンドオピニオンを求められる事をお勧めします。抜歯が必要だと診断できる症状はやはり抜歯が必要です。抜歯によるリスク、非抜歯による後戻りなどを違う目で意見を聞かれるのも一つだと思います。すでに一度非抜歯で後戻りの経験がおありなので特に重要ですね。またもう一度同じ結果にならないようにしなければなりません。

配列した後、口元が閉じられないのも歯肉が乾燥する原因になり歯周病の心配も出てきますね。
  • やすまさ(22歳 男性 自営業 )
  • 2014年12月16日15時01分
ありがとうございます。

ちなみに姉が二人いるのですが姉二人は抜歯矯正を行い、10年ほど経ちますが後戻りなどしてないみたいです。
自分は過去に非抜歯でやりましたが、戻りました。

現在通院している歯医者は過去に矯正した所とは別の歯医者です。ちなみに歯が極端に倒れていて、歯列も狭く噛み合わせも深いです。過去に非抜歯でやって戻ったのに今回も非抜歯でいいのか聞いたところ、抜歯をしていたら今よりひどくなっていた。今回も抜歯はしない。との事でした。

歯列を拡大したりするのは非抜歯なのでしょうか??
とにかく歯列を広くして舌のスペースが欲しいです。
首の張りや捩れなど様々な不定愁訴があり、それらを改善するために今のところに通っています。歯医者は噛み合わせなどが原因と言います。


プレート治療で歯列拡大を1年しました。今は下だけにワイヤーを巻いていますが上は被せ物がしてあります。上は親知らずも抜き、ある程度拡大しましたが狭くなってきてるように感じます。というより確実に狭くなってます。
下のワイヤーが終わったら上をまた拡大してワイヤーなんですが、
大丈夫なんですかね…?
ちなみにそこの歯医者は院長がいて、矯正の先生がいます。
院長は矯正専門医ではないです。顎関節などが主です。もちろん様々な診断をして決めるのでしょうが、院長が決めているのではという疑問があります。院長は歯がいいから歯は抜きたくない。と言います。
過去の矯正が親知らずだけが原因で後戻りしたなら今回は後戻りしないだろうと思いますがそうではないのですかね?
治療をはじめて2年経ちますが今からでも他の歯医者に行って話しを聞くのもいいのでしょうか?資料などはいいですかね?自分の口から説明すれば。

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